非番中にも関わらず、俺からの呼び出しに2つ返事で応じたヤギヤマだったが、その頬は少しばかり赤く腫れてうっすらと手の跡がついていた。
それに関しては一旦触れず、昼下がりのカフェへ聞き込み調査に向かった。
俺はそこの店員や従業員と顔見知りなため、顔を知られていない人間に聞き取りを行わせたかったのだった。
調査が住み、その他所用を終えたところで時刻は19時をまわっていた。
「遅くまでにすまん」
「いえ」
「詫びになるか分からないが、飲みに行かないか?」
「ええ、喜んで」
もちろん俺の奢りでだった。
「で、なんなんだったんだ?あの顔は」
仕事の話がひと段落したところで、牛のモツ煮を頬張りながら俺はずっと気になっていたことを聞いた。
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