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    ごぼう

    やあ (´・ω・`)
    ようこそ、作品の置き場へ。
    このアクリルガッシュはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

    うん、「まさか」なんだ。済まない。
    仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

    でも、この作品を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
    「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
    殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
    そう思って、この作品を作ったんだ。

    じゃあ、注文を聞こうか。

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    ごぼう

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    ままそら3の展示物です。
    絨毯のレプリカってどうやって飛んでいるの?どうやって飛ばせているの?についてスカラビアのお二人と、グリム、監督生がお話しする会話録。

    会話録:絨毯の操作性ってどうなってるんだゾ?ままそら3展示用
    「絨毯の操作性ってどうなってるんだゾ?」
    ※魔法の絨毯の操作性ってどうなっているのか、の想像です(ほぼ捏造)。
    クリックするとお読みいただけます!
     
    4章後のとある日、スカラビアのちょっとしたお茶会に誘われた。
    ナイトレイブンカレッジ内とはいえ、グリムと監督生は勝手に絨毯のレプリカを使い、操作方法もわからないまま飛び立ったため、モストロラウンジの扉を損壊させるアクシデントを起こした。そのことについて、運輸事故調査委員会の立ち入りがあり、調査官たちの尋問めいた質問攻めが数日前にあったところだ。

    監督生:カリム先輩、ジャミル先輩、お邪魔します。
    グリム:うまいお菓子があると聞いて来たんだゾ〜! 
    カリム:お前たち!よく来たな!今日は宴とまでは行かないが、ゆっくりして行ってくれ。
    ジャミル:お茶を出すから待っていてくれ。
    監督生:ありがとうございます。
     

    カリム:そういえば、絨毯のアクシデントについての調査報告ってどんなことを聞かれたんだ?
    グリム:もうオレ様はヘトヘトになったんだゾ。何を動かしたーとか、周りには何が見えたーとか。とにかくいっぱい聞かれたんだ。
    監督生:そうですね、どこをどう操作したらどんな動きをしたかとか、何を念じてたかとか、そう言ったことを聞かれましたね。

    程なくしてジャミルが人数分のお茶をいれて帰ってきた。
     
    ジャミル:スパイスが少しきいたお茶だ。苦手なら言ってくれ、他を用意する。
    監督生:ありがとうございます。このお茶、大好きですので大丈夫ですよ。
    カリム:今まで絨毯に乗ってて困ったことなんてないからなー、なんでそんなアクシデントになったのかもオレにはよくわかんねーな。
    グリム:やっぱり持ち主の言うことは聞くんだろうな。
    カリム:ジャミルは絨毯に乗ってて、アクシデントとかあったか?
    ジャミル:俺はないな。
    監督生:そもそも、絨毯ってどうやって操縦しているんですか?私は魔力がないので、よくわからないんですけど……。
    カリム:こう、キュッとやってグイーン!それでシュッといけば大体飛べるぜ!
    グリム:オレ様だって、グイーンってやったんだゾ!なのに、グルグル回り始めて気が付いたらオクタヴィネルにいたんだゾ!
    ジャミル:カリム……それじゃなんの説明にもなってないぞ(デッカイため息)。そうだな、どういえばいいのか難しいが、箒の操作性に似ているとでも言おうか……。
    監督生:昔、元の世界で、魔術学校の映画を見たんですけど、箒に乗っていた生徒が箒のコントロールを何者かに奪われる、みたいな描写があったんですけど、あのアクシデントの時、絨毯が誰かのコントロール状態にあったとかはないでしょうか……?
    ジャミル:……俺を疑ってるのか?残念ながら、目を合わせないと効果を発動できないから、それは不可能だ。絨毯のどこに目があるかもわからない。
    カリム:絨毯の目なんて気にしたことなかったな。でも、何か壁みたいなのがあったら避けてくれるんだぜ。すごいよな!
    グリム:カリムと乗った時はスイスイ〜ってどこにもぶつからずにスムーズだったから、オレ様も乗れるって思っちまったんだゾ。
    ジャミル:……持ち主なんだから、乗っている経験も君たちとは大違いなはずだ。
    監督生:カリム先輩、ちょっと質問があるので、いくつか答えてもらってもいいですか?

    (プロフェッショナル風に)
    Q:絨毯の前後ってあるのでしょうか?
    カリム:んー、オレが向いている方が前になるな!前後なんて考えたこともなかったぜ。
    Q:右に曲がりたいときはどうしていますか?よく思い出してください。
    カリム:右のふさを持って、曲がって欲しいな〜って、お願いする。
    Q:上に上がりたいときはどうしていますか?
    カリム:ふさを持ち上げて、上がって欲しいな〜って、お願いする。
    Q:急ブレーキがかかったときはどうするのでしょうか。
    カリム:急ブレーキ?そんなの体験したことないぜ!勝手に絨毯が判断して減速してくれてる、と思うんだけどな。アイツは賢いからな!あはは。

    グリム:つまり、どういうことなんだゾ……?
    監督生:私たちが乗ったときは、お願いが足りなかったってことだと思うよ。
    ジャミル:カリム……お前、今までそういう感覚で絨毯に乗っていたのか。
    カリム:言葉で説明するのは難しいんだよ。あれだ、ダンスの動きを説明するのも難しいだろ?ジャミル。
    ジャミル:確かにその気持ちはわからなくもない。俺が乗るときは、箒に乗る時の感覚だから……ふさを持って、行きたい方向を……念じる。
    監督生:やっぱり、ジャミル先輩もお願いしてるんですね。
    ジャミル:あぁ、「飛んでください」って思いながら飛んでるな。
    カリム:なんだジャミルも一緒じゃないか。やっぱりそうだよな!
    ジャミル:…………、そう……だな。
    グリム:オレ様も念じ方を鍛えれば、乗れるってことか?!
    カリム:乗れるんじゃないか?
     
    監督生:何か障壁みたいなのがあって、「危ない」って思ったときはどうするんですか?今回のアクシデントがまさにそうだったのですが……。
    カリム:乗っている人のどっしり構えた態度が肝心だと思うぜ!危ない、けど、こう避ける!みたいな。
    ジャミル:俺は反射神経で避けてしまうな。
    グリム:オレ様、あのときはほんとにパニックになってて何もできなかったんだゾ……
    監督生:そんな時こそ、自動操縦機能みたいなのはないんですか?勝手に絨毯が移動するって前にカリム先輩言ってましたし。
    カリム:多分あると思うぜ?勝手にいなくなることあるしなぁ。
    ジャミル:今回の一件は、監督生かグリムが思いっきりふさを引っ張ってしまって、コントロールがグリムに渡ったんじゃないか?
    グリム:オレ様が操縦できる状態だったのかもしれないってことか?
    監督生:そうだろうね、でも私もパニックになってて、結局モストロラウンジに突っ込んじゃったよね。そういえばスピードメータとか高度計とか水平計とかないけどどうやって感知してるんでしょうか。
    カリム:……勘?かな。
    ジャミル:なんとなくだな。制動距離とかも、勘だ。
    監督生:空間識失調(操縦者が自分又は操縦している航空機の姿勢、位置、運動状態(方向、速度、回転)などを客観的に把握できなくなった状態)とかならないんですかね。
    ジャミル:あぁ、飛行機や箒と違って、逆さまになったら乗ってる方が落ちるから、それはないだろう。
    カリム:昔、絨毯で宙返りとかしようとして、ジャミルにすっごい怒られたなー。
    ジャミル:そんなこともあったな。 

    お茶菓子を乗せたトレーが底を見せ始めた。お茶会もそろそろお開き。

    カリム:でも、コイツはレプリカだからな、本物はもっとすごいらしいぞ。
    ジャミル:レプリカだからといって、簡単に乗れるとは思うなよ。君たちを乗せるときは、カリムか俺が付き添うからな。俺でさえ、カリムの許可なしで使うことなんてきっと緊急事態でしかない。そんな事態が起こらなければいいが……。

    こうして、絨毯の操作性について、少しわかったようなわからないようなお茶会はお開きとなった。

    (構成:ゴボウ、入力:ぬす)
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