全部理解しなくたって、オレは。「フフフ、じゃあ次は、こっちを試してみようかな?」
「お、おい……次は、何を……」
「おや、もうギブアップかい?未来のスターなら、これくらいはできるかと思っていたんだけれど……」
「うぐぐ……み、未来のスターたるもの、この程度……!」
「フフ、流石だね。それじゃあ、遠慮なく♪」
「ぬ、ぬおおおおおおおおおおお!!!!!」
思えばあの頃は、スターになりたい。そんな思いが、先行していた感じで。
だからこそ、類の発明は、どれも凄くて。彼なら、オレをスターにすることができると、思うくらいで。
それでも、あの突拍子もない発明達の実験をする度に、思っていた気がする。
「この男は、底が知れない」と。
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1938