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    詩音💍

    @0dRayvEER8RLihN

    すけべ絵とかの置き場所

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    詩音💍

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    漫画で描こうと思っていたディアスタネタを、忘れないように小説風にまとめたもの。

    少しでも長く一緒に居たい「兄上、ここに軍着の内容をまとめた資料を置いておきますね」
    「ああ、ありがとうスタルーク」
    そう言ってスタルークは、腕に抱えていた大量の紙束を執務机に置いた。机に向かって筆を進めていたディアマンドは、資料の1枚をめくり目を通しながら、ちらりと横目でスタルークを見つめる。
    「それでは僕はこれで失礼します」
    一国の国王であるディアマンドは何かと忙しい。大好きな兄であり、一生を誓ったパートナーである彼ともう少し一緒にいたいところだが、多忙な彼に迷惑をかける訳にはいかない。そう考えスタルークはいつも、用事が済むとすぐに部屋を去ろうとする。
    「…………」
    今日もまたすぐに部屋を出ていこうと踵を返したスタルークの背を見つめ、ディアマンドは口を開いた。
    「スタルーク、ちょっと」
    「はい、何でしょうか?」
    呼び止められたスタルークは、不思議そうな表情で振り返った。目が合うとディアマンドは優しく笑い、手招きをする。疑問を抱いたままディアマンドの目の前に立つと、ぽんぽんと自らの膝を叩いて座るよう促す。
    驚いたように目を見開いたスタルークだったが、無言で座れと訴える眼差しに、おずおずと歩みを進める。
    「わっ!?」
    そのもどかしさに、ディアマンドはスタルークの腰に手を回し、グイッとと引き寄せた。体勢を崩したスタルークは、ぽすんとディアマンドの膝に着席する。
    「あ、兄上!これでは仕事の邪魔になりませんか?」
    「何を言ってる。邪魔になどならない」
    慌ててこちらを見上げるスタルークに、ディアマンドはこつんと額を合わせ答える。息もかかるのが分かるほどの近い距離に、スタルークは顔が熱くなるのを感じた。
    「むしろ、こちらの方が仕事が捗る」
    「えぇえ〜……っ」
    スタルークだけじゃない。ディアマンドだって、スタルークと過ごす時間を楽しみにしているのだ。少しでも長い時間、愛するパートナーと共に過ごしたい。お互い同じ事を考えていた。
    「……ふっ」
    「どうしましたか?」
    しばらくの間静かに書類と向き合っていたディアマンドだったが、ふと笑みが零れた。スタルークはまたも不思議そうに兄を見上げる。
    「いや、こうしていると昔を思い出してな」
    スタルークがまだ幼い頃、こうしてディアマンドの膝の上で過ごす事が多かった。その時の事を思い出し、スタルークも笑い返す。
    「そうですね。昔はよくこうして、兄上の膝の上で本を読んだり読んでもらったりしましたね」
    暖かい午後の陽の光を背に浴びながら、穏やかな時間が流れていく。
    「懐かしいな。たまにはこうしているのも悪くない」
    「はい……!」


    *


    「ディアマンド、失礼するわ」
    コンコンと扉をロックしたシトリニカだが、返答が来ないことに首を傾げる。
    「居ないのかしら……?ディアマ……」
    そう思いながら、そっと扉を開けて中を確認したシトリニカは、ばっと口を抑えて体の向きを変えた。そしてもう一度部屋を覗く。
    中には机に伏してすやすやと寝息を立てるスタルークと、それに覆い被さるようにして寝ているディアマンドの姿があった。
    「…………」
    その姿を見てシトリニカは、しばらく目をぱちぱちとさせていたが、ふふっと笑うとどこからとも無く毛布を持ってきて、2人の背中にかけた。
    「こうして見ていると、昔のことを思い出すわね」
    シトリニカは、ディアマンドとスタルークの従姉妹だ。幼い頃から2人の近くにいた彼女もまた、幼き日の事を思い出して懐かしむのであった。

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