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    Batch1022

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    Batch1022

    DOODLE操命握津の話です。
    12歳テーマ:桜

    カーテンを揺らす温かい春風が肌をくすぐる。胸ポケットにリボンと花をつけた子供たちが元気に走り去っていった。その後ろで世間話に花を咲かせてゆっくりついていく大人たちを見て、今日が近所の小学校の入学式だったのかとぼんやり眺めていた。
     ここ数か月の努力の成果か最近は彼の周辺に変な輩が表れることは少なくなった。それでも、彼の人の好さに惹かれたイカれたゴミや家柄を目的とした屑がいなくなることはなく、定期的に掃除する必要があった。彼も今日から中学生になる。人と関わりの多い学校でゴミが新しく湧き出てくることを推測すると落ち着いていた心がぐちゃぐちゃにかき乱されるようだった。
     最近は警察の動きが活発になった。きっとこれまで捨ててきたゴミの共通点でも見つけたのだろう。なんだかんだ日本警察は優秀だ。自分のことを調べ上げられるまでそう時間はかからないだろう。そろそろ連続殺人犯としてニュースに取り上げられてもおかしくはない。師匠には証拠は残さないようにと口うるさく言われていたが、そんなこと知ったこっちゃない。これは彼を守るための大事な清掃活動なのだ。証拠もくそもない。なんだったら彼に自分の周囲にどれだけ危険な奴が紛れているのか自覚して警戒心を持ってほしいのだ。その反面、彼には何も知らずに笑顔で過ごしてほしいとも思っている。なんて矛盾した感情なんだろうか。
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    DOODLEWebオンリーこの傷痕ごと愛してくれ 弍 参加中です。
    短編小説①
    会話も何もかも同僚視点で語られる話です。
    水木が消えた話ある日唐突に水木が消えた。
    何かの比喩ではなく、文字通り消えてしまった。

    朝の事だ。出勤したら普段は誰よりも早く来て仕事を始めている水木の姿はなく、こんなに遅いとは珍しいとそんなことを思いながらいつも通りに過ごしていた。
    だが、水木は始業時間を過ぎても来なかった。どうしたことかと思っていると、見知らぬ男が慌てるように室内に入ってきて俺に挨拶をしながら水木の席に腰かけていそいそと仕事の準備を始めたではないか。
    もしかしたら部屋を間違えている新人かもしれないと思い、声をかけてみると隣席の男はキョトンとした顔をして、それから大声で笑った。そしてこうも言う。

    元から僕の席はここですよ、と――

    思わず耳を疑った。つい先日まで水木が座っていた席にも拘わらずここは自分の席だと宣う男は一体何なのだと思った。ふざけるのも大概にしてほしい。そんな言葉が口から出かかるが目の前の男かが嘘をついているようには見えず、それどころかそう言われてみればそんな気がしてしてきている自分がいて、どうにかなりそうだ。
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