弟の事で相談がある1
聞いて欲しい

2
お悩み相談室にでも行った方が良いと思うが

3
何

4
ここで相談するの？

5 兄
取り敢えず俺の情報

大学生 男
同い年の異母弟が居る

6
同い年の異母弟！？

7
思ったより濃い兄弟関係だった

8
父親カスなの？

9 兄
父さんの事を悪く言うな

10
なんか事情あんの？

11 兄
いや、普通に浮気

12
カスじゃねーか

13
じゃあ悪く言うよ

14
スレ主は正妻の子なの？愛人の子なの？

15
結婚してない可能性もあるな

16 兄
俺が結婚してた母さんの息子として生まれた
弟は浮気相手の子だ

17
わお

18
お母さん達はどうしてんの？今

19 兄
母さんも弟の母さんも居ない 浮気が発覚した時離婚して出ていった 弟の母さんは多分、子供に関心がない 父さんと弟と俺の三人家族で一緒に暮らしてる 母さんとはたまに会ってるけど、弟にも父さんにも言ってない

ナンタイ山の奥深く、誰も寄り付かぬような暗い暗い森を抜けた先に、旧カラストンビ部隊の基地がある。そこに3号が療養に来ていると2号から聞いたのはほんの数日前のことだ。
ペトロが4号になったとき、3号はあいにく留守にしておりまだ顔を合わせたことがない。見舞いがてら挨拶に来たはいいが、一体何を話せばいいのだろうか。まるで小さな城のように聳え立つ、厳しい木造の民家を見上げてペトロはため息をついた。3号は少し気難しい性格だと聞いている。ずっとヒーローとしての仕事に明け暮れ、ろくにイカらしい娯楽に興じたりもしないだとか。しかし、諸々の礼儀は幼少期に叩き込まれたため何か粗相をすることはないはずだ。
自分にそう言い聞かせ、ペトロは引き戸の磨りガラスを叩いた。しばしの沈黙の後、ゆっくりと扉が開く。