♻️「明日⚓️のお部屋に行ってもいい?」
⚓️「えっそれ前日に言う?いま部屋散らかってるんだけど」
♻️「別に気にしないよぉ」
⚓️「いやいいけど…本当に汚いからね」
などと軽く笑って答えつつ帰宅後、気合いを入れて掃除開始する⚓️
付き合って三ヶ月、手を繋いだりハグしたりはしたけどそれ以上はまだ
いきなり家に来ると言われて内心ドキッとしたけど、
(ちゃんと大事にしたいし、まだそういうのは早いよね…)
と思いつつ布団干してシーツも洗濯する⚓️
たまたま部屋が散らかってた
&
一応初めてのお部屋デートだしな〜
(付き合う前に何度かお互いの部屋は行き来した事はあるけど)
と思って片付け始めたら止まらなくなり、結局徹夜コースに
〜翌日〜
部活終了後に待ち合わせ
さすがに眠気が限界なので、飲めない☕️をキメていざ部屋へ
⚓️「散らかってるけどどーぞ」
♻️「えっ、全然綺麗でありますよ」
⚓️「そりゃ♻️の部屋と比べたらね」
♻️「もー、ひどぉい⚓️」
しばし和気藹々したあと、ふと訪れる長い沈黙
一気に緊張してくる二人
⚓️「……ゲームでもする?」
♻️「そ、そうでありますね」
会話の間が持ちそうだという理由でなんとなくゲームを選択するも、
座ってるとさすがに眠気が襲ってくる⚓️
♻️「眠いの?」
⚓️「え、いや別に」
♻️「あっ、よく見たら隈がすごいであります」
⚓️「ちょっ、近い…!」
♻️「ねえ、少し寝たら?」
⚓️「いやいいよ」
♻️「でも……」
⚓️「いいってば、時間もったいないし」
♻️「ほら、ベッド入って」
⚓️「でもせっかく♻️来てるのに、」
♻️「じゃあ僕、ずっとここにいるから」
⚓️「いや悪いって……」
♻️(だいぶ限界かなぁ)「はいおやすみ〜」
そのまま強引にベッドに押し込んで、手でポンポンしながら子守唄を歌う♻️
子供扱いやめてよ〜と言いながら睡魔に負ける⚓️
♻️(あっほんとに寝た)
しばらく⚓️の寝顔を眺めていると、つられて眠くなってくる♻️
(実は緊張して前日あまり眠れてなかった)
ベッドの枕元に突っ伏す
寝落ちる直前、シーツに顔を埋めて
(お洗濯の匂いがする)と思う♻️
またしばらくして、先に目を覚ます⚓️
(……は???)
至近距離に♻️の寝顔があってしばしフリーズ
⚓️(…いやいや、なんで♻️まで寝てんの)
と思いつつ、しばらく寝顔を眺める
おーいそろそろ起きなよ、と頬を触ってみたりするけど全然起きない♻️
⚓️「ねえ、いい加減起きないと悪戯するよー」
♻️「…………」
⚓️「ねえってば」
出来心で唇を重ねてみようとするけれど、
(……いや、さすがに寝てるときにそういうのはダメだよね)
と思いとどまる
それでも頬くらいならいいかな、手繋いだり抱き合ったりはしてるし……と邪念に負ける(男子高校生なので)
けれど寸前で♻️の目が開く(お約束)
⚓️「……!、痛った!!」
♻️「〜〜っ、おでこぶつけた…な、なに!?」
⚓️「だって急に起き上がるから、」
♻️「ちょっとぉ!僕のせいなの…!?」
【数年後】
⚓️「……なんて事もあったねえ」
♻️「そうだねぇ」
部屋で思い出話に花を咲かせる二人
あのとき⚓️だけが眠ったベッドに、今は二人並んで布団に包まっている
♻️「ねえ⚓️、あのとき顔近づけて何するつもりだったの?」
⚓️「……あのさあ、分かってて訊いてるでしょ」
♻️「わかんないなぁ」
⚓️「あの時の初々しさどこいっちゃったの?」
冗談めかして目を閉じ、小さな溜息を吐く
すると、頬に軽く触れる柔らかい感触
⚓️「、!」
♻️「こういうことでありますか?」
隣には悪戯っぽく笑う♻️の顔
⚓️「残念、半分正解」
♻️「えー、じゃあもう半分は?」
⚓️「今から教えてあげる」
♻️「ふふ、くすぐったいよぉ」
倒れ込んだベッドからは、二人で選んだ柔軟剤の匂いがした
⚓️(シーツ、明日また洗わなくちゃなぁ)
ネタ供養おしまい
乱文お読みくださりありがとうございました!