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    tuka963

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    tuka963

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    少し不思議な青斗とロイちゃんのお話です

    夢旅 白くて、何もない。ふわり、と浮く体。
    きっとこれは——
    「ブルー」
    背後から聞こえる声に、そっと振り向く。
    [ロイ?」
    そこにロイの姿は無くて、辺りを見回した。
    「こちらだ、ブルー」
    手を取られ、バランスを崩し目を瞑る。
    ——そっと目を開くと、白い空間は徐々に黒く染まる。
     まるで、星空の様に。
    これは、夢だ。
    「ロイ、なんでこんなところにいるんだ?」
    「良い質問だ、ブルー。見よ、このコスモを」
    両手を広げるロイの背後は、宇宙。
    「私のテリトリーだ」
    表情一つ変わらず、ロイは続ける。
    「ならば、迷い込んだ仲間を連れて帰るのも、私の仕事というわけだ」
    これは、夢。
    「そう、夢だ」
    そう言って、ロイは青斗の手を引いた。
    「夢。つまりは、何処へでも行ける。何処へでも行けるから、迷子になってしまう者も居る」
    足を着けると、辺りはアジト近くの公園へと変わっていく。
    「安心しろ、ブルー。私が道標となろう」
    ——そこで、目が覚めた。
    「俺、確か報告書を書いてて……そのまま寝てたのか」
    画面を見ると、キーボードを下敷きにしていたのだろう。
    文章になっていない、単語が画面の殆どを占めていた。
     これは書き直しだな、と乾いた笑いが溢れる。
    「ブルー」
    「ん? ああ、ロイ。どうしたんだ?」
    「長旅ご苦労。報告書はもう少し休んでから書くといい」
    「ああ……ん、長旅?」

    ——確か、今日見た夢は……なんだったか。
    「何、無理に思い出す必要はない」
    私が覚えているからな。
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