僕の可愛い彼の話僕には可愛い可愛い彼がいる。
甘えん坊で嫉妬深くて、でもちょっとだけ猟奇的な僕の彼。
僕のことが大好きで、僕のそばにいる時はいつもニコニコ嬉しそうに笑っている僕の大好きな素敵な彼。
そんな僕の素敵な彼のことを、今日は少しだけ話してあげるね?
◇◆◇僕の可愛い彼氏の話◇◆◇
朝、目が覚めるのは彼より僕の方が早い。
まだ目覚めたばかりでぼーっとしている意識を覚ますため、まずはぱちぱちと数回瞬きをする。そうしてどうにか目の焦点を結んだら、モゾモゾと寝返りを打って隣でまだ眠っている彼の方へと向き直る。
カーテンの隙間から溢れる日差しに当たってキラキラと光を反射する金色の髪が朝から目に眩しく映る。髪と同じ色をした長いまつ毛は今は伏せられ、スっと通った鼻筋に形の良い薄い唇を持つ彼の顔は、まるで絵画から出てきたかのような造形美と芸術性を誇っている。
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