学パロネファ「ね、せんせ。キスしたい」
付き合って2週間くらい経った。もういい加減キスくらいしてもいいだろう。
触れていいかな、急にキスしたら怒られるかな。そんな馬鹿なことを考えながら毎日を過ごしてしまった。
1週間かけてなんとか家に呼ぶことに成功した。手土産は持ってこなくていいからとか、気軽にあそびにきてほしいと何度も伝えて今に至る。
「は!?」
明らかに動揺した表情でファウストがこちらを見る。
急にキスしなくて良かった。確実にしばらく口をきいてもらえなかっただろう。まだ喧嘩したくないし。
「だめ?」
「だめ、じゃない、けど」
「けど?」
「うるさい!僕は……は、はじめてなんだ!悪かったな!」
「先生ちょ、待って!ストップ!」
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