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    yonyong

    @yonyong1851121

    韓ドラトレーサー中心。

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    yonyong

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    ドンジュオヨン
    大人二人の喧嘩
    1チームの女性陣が一番強いと思う

    犬も食わない些細なことで喧嘩をした。
    周囲の人間が痴話喧嘩だと揶揄するほど馬鹿げた理由だったが、ヨンは完全にへそを曲げてしまい、絶賛局長室に閉じこもっている。
    否、実際はドンジュが追い出されたという方が真実だ。
    局長室のドアには「ファン・ドンジュ入室厳禁」の張り紙が貼られ、少しでも顔を見せようものならペンがミサイルの如くドンジュに投げつけられる。
    とぼとぼと5局に戻ったチーム長が使い物にならないため、
    「何なの……」
    とヘヨンは頭を抱え、代わりにヨンの元へ向う。
    「お前には関係ない」
    「 関係あるからきたんです!あのチーム長がまったく使い物にならないんですよ!?」
    鼻息荒くヘヨンが両手を広げて力説した。
    「何してると思います?」
    「知らん」
    「仕事のPC使って仲直りの仕方なんて調べちゃって……サーバ室の笑い種です」
    「あのバカ!」
    ヨンが額に手を当て首を降る。
    ドンジュが相当動揺していることは十分にわかったが、じゃあ仲直り、と簡単に元に戻れるほどお互い素直ではない。
    「何があったかなんて聞きませんけど、局長の方が歳上なんですから、チーム長のこと許してあげて下さい」
    娘のような歳のヘヨンに諭されるなど思ってもみなかった。
    ヨンは仁王立ちする彼女を驚いた顔で見上げ、
    「そんなに怒ることないだろ」
    と唇を尖らせる。
    いい歳をした役職付きの男が年下相手にへそを曲げるなんて。
    オ・ヨンという人はもっと理想と現実の間で藻掻き苦しんでいるようなハードボイルドな人だとヘヨンは勝手に思っていた。
    仕事をしないふりをして、裏で沢山フォローをしてくれていた事に今更気づき、尊敬していたのに。
    「はっ」
    ヘヨンは呆れたように鼻で笑うと、
    「とにかく、早々に仲直りしてください。1チームの存亡がかかってるんですよ」
    そう言い捨てて部屋を大股で出ていく。
    「あいつに何を背負わせようとしてるんだ。自分たちで何とかしろ……」
    ヨンは宙を見つめ、溜息を吐いた。
    今日が終わるにはまだ日が高い。少し頭を冷やしたほうがいいと一先ず目の間に溜まった仕事に取り掛かることにした。

    塾のチャイムが定時を知らせるサインだ。
    普段我が物顔で部屋に居座る男がいないせいか、他のことを考えたくなくて集中していたのか、溜まっていた書類の整理は粗方目処がついた。
    気持ちはまだ心の奥で澱が溜まったように憂鬱だが、アルコールでさっぱり流してしまおう、とヨンは早々に仕事を切り上げることにする。
    局長室のドアを開け一歩踏み出した矢先、何か大きな荷物に躓いた。
    「誰だこんな狭い廊下に荷物を……なっ、ドンジュ!?」
    いたっ、とヨンに蹴られた腰を擦っているのは心の澱の元凶だった。
    「いつからここに」
    「午後からです。ソさんにチームを追い出されて……」
    「ヘヨンがここを出てすぐじゃないか」
    ヘヨンは直談判のあと、ドンジュの首根っこを掴むと、局長室まで連れていき、
    「ここで頭を冷やして下さい。局長が出てくるまでずっと待って、ちゃちゃっと許してもらってください」
    と言い、ドンジュもそのままずっと座っていたのだという。
    「……」
    ヨンは頭を抱えしゃがみ込む。
    午後から幾人か局長室を訪ねる者がいたが、彼らが入って来る足元にはドンジュがいたということか。
    道理でどれもこれも笑いを堪えるような表情をしていた。
    「ずっとここにいたのか」
    「はい……ずっといました」
    「何で喧嘩をしたのかよく分からないけど、やっぱりあなたに拒否されるのは辛いです」
    体育座りのままドンジュが言う。
    原因などあってないようなバカみたいなものだ。痴話喧嘩と言われても反論できない。
    それでもお互い素直に謝るには歳を取りすぎている。
    ヨンはドンジュの肩を軽く叩くと、
    「飲みに行こうと思ってたんだが」
    とやけにしおらしい男から視線を外して言った。
    「家に来るか」
    「はい!」
    ヨンの言葉にドンジュが目を輝かせる。
    「それにしても、相変わらず執念深いな。何時間座ってたんだ。仕事しろ仕事」
    「今更でしょ。それにソさんたちが許してもらうまで帰ってくるなって……」
    「全く、俺たちを何だと思ってるんだ。上司だぞ」
    そこに憂鬱な感情はもうなかった。
    二人が肩を並べ談笑しながら歩く姿は直に雑踏へ飲み込まれていった。
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