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    yonyong

    @yonyong1851121

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    yonyong

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    ドンジュオヨン
    オヨンを酔わせたいドンジュ
    オヨンは酩酊していても気記憶は失わずしっかり覚えているタイプで、翌日とことんドンジュを避ける感じだといいな

    酒は飲んでも……局長はお酒にとても強く、なかなか乱れた姿を見せてくれない。
    一緒になって飲んでいると潰されるのはこちらの方で、気がつくと宿舎まで運ばれていたりするから、お酒の席はとても気を遣う。
    だから、今日はとにかく局長のペースに飲まれないよう飲むフリをしながら局長にお酒を注ぎ続けた。
    「ファン・ドンジュ」
    猪口をテーブルに叩きつけ、いきなり局長が僕の名を呼ぶ。
    「はい」
    こういう時は怒っているか、すこぶる機嫌が良い時のどちらかだ。
    今回は多分後者、かな。
    僕を見つめる局長は随分目が据わっているけれど、酔いで耳が真っ赤になっているし、何より眼差しが熱っぽい。恋してるみたいに瞳が潤んで蕩けている。
    これが局長の酔った姿か。贔屓目に見ても色っぽくて可愛い。
    とても危険なニオイがする……。
    「ファン・ドンジュ!」
    「何です?」
    呂律が怪しくなってきた局長が何度も僕を呼ぶ。
    「いつも……」
    「はい?」
    「いつもお前ばっかりだよな」
    「??」
    「そうだ。いつもお前ばっかりが……俺を」
    「僕があなたに?」
    話が飛躍し過ぎてよく分からないが、何かを伝えんとしているのは確かだ。
    口を尖らせて言い淀みながらもごもご言う姿に無意識で口角が上がってしまう。
    「うん」
    局長がコクリと頷いた。
    とろんとした目が僕を見据え、
    「お前ばかり俺を好きだと言うが……」
    うん?
    「お前だけじゃない」
    うん??
    「俺だってなぁ」
    「あーっ、局長、ちょっと待って!」
    すごく大切なことを言おうとしている。
    普段絶対に口にしてくれない言葉をこんな酒の席で簡単に零してしまうなんて。
    「なんだ、俺が嫌か」
    「いえ、姿勢を正して聞こうかと」
    「ん、エライ」
    向かい合わせに座っていた局長が身を乗り出して僕に手を伸ばす。熱いくらいの掌でぐしゃぐしゃと髪を掻き混ぜられて心臓が痛いくらいに高鳴った。
    「俺だってなぁ、お前を憎からず思ってる」
    「ということは?」
    「んん?だから……」
    古臭いセリフけれど、この人だからしかたない。
    局長は、くるりと天を仰いだかと思えば、静かに目を閉じた。
    そして、頬を赤らめながら小さく微笑んで、手酌でお酒を注ぐと一気に呷った。
    嚥下する喉の動き、吐息、唇を舐める舌……。
    そして、うっとりと僕を見る大きなブラウンの瞳。長い睫毛が揺れる。
    いつも僕が見逃していた景色を目の当たりにして心底悔やまれる。
    こんなやばい光景がすぐそこで繰り広げられていたなんて……。チームの皆にすら見せたくない。
    「俺もお前が……」
    「僕が?」
    続きを急かしたくてやきもきする。
    期待に満ちた僕の表情に彼は少しびくりとしたものの、彼はすぐににへらと笑い、
    「まあ、あーええと……すきってことだ!」
    半ば投げやりにも聞こえる言い種だったが、彼なりの照れ隠しなのは分かっている。
    そのあと、消えそうな声で何度も「すきだ」とうわ言のように繰り返して、とうとうふにゃふにゃになってしまった。
    「あーどうしよう……え?ちょっと……えっ、待って、やばいかわいいやばい」
    語彙消失だ。さしてお酒を飲んでいない僕まで頬が熱くなる。
    テーブルの上には焼酎の瓶が数えきれないほど並んでいて、思わず呆然として瓶と局長の顔を見比べてしまった。
    すっかり出来上がってしまっている年上の恋人はかなりご機嫌なご様子。いや、僕も十二分に幸せなのだけれど。
    このままでは二人して前後不覚になってしまう恐れがあり、まだ辛うじて理性が留まってくれているうちに、局長に声をかけた。
    「局長、帰りましょうか」
    「ん」
    他の人の目に触れさせたくはないけれど、自分だけでは何ともしようがないので店員に手伝ってもらってタクシーに押し込んだ。
    マンションの住所を告げ、一緒に向かう中で、色んな意味で今後も一人では帰らせられないと思う。
    肩にかかる重みと体温にゆるむ口元をなんとか抑えながら気を紛らわすために、窓から賑やかな雑踏を眺めた。
    局長を酔わせるのは止めよう……いや、月イチくらいにしておこうと心に決めるのだった。

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