【余談】仙牧40代二次創作で結婚の状態を考えている理由【3/21追記】Twitterで以前話しましたがあそこは今後消す可能性もあるので、改めてです。


40代の仙牧を考えた時、真っ先に検討？したのが、牧さんは責任感の強さが伺え、仙道は周りをよく見て先手を打つ人、と考えているので、「最終的には結婚も視野に入れるだろうな、でも日本は結婚できないから、もし牧さんと仙道が…というか男性同士で2020年代で家庭を持つのならばどういう状態になる？」、というところでした。

たぶん、これまでは同性婚が合法な国を舞台にした作品をメインに扱ってきた関係もあり、恋愛関係が発展して、死ぬまで一緒にいたいし死んだ後もバラバラにはなりたくない、と望んだり、結婚制度を利用したいと考えるタイプの人物かもな、と受け止めた場合は、結婚も当然選択視野＝展開の一部に入る、みたいなスタンスなのもあるかと思います。
（カプは必ず結婚すべしとは考えておりません、ひとによりけり）

ですから、牧さんは性欲が強いタイプのように思えるからコレコレこうかな、とか、仙道は釣りが趣味だし選ぶバッシュも高価だと聞いたから実はご家庭が裕福なのでは…といった感じに、自分が受け止めてる二人の性格的に結婚すると思うが日本は同性婚できないから本来結婚したカップルが受けられる権利に近い状態を補うため、二人は試行錯誤しなければならなくて…、と自然と推察しました。

例えば、職場の緊急連絡先ってどうするんだろうとか、アパート借りるの大変だよなとか。牧さんか仙道どちらかが出先の事故で搬送されて、病状説明受ける時ってご家族が近くにいなかったら仙道/牧さんは自分がパートナーだと証明せずに立ち会えるの？そもそも救急車乗せてもらえる？とか（これは病院というか医者判断によるらしい）。老人ホームって夫婦だと同室にしてもらえるそうだけど二人は一緒に入れるの？とか。遺言書を作成するだろうし、とか。
養子縁組してしまうと同性婚が将来合法になっても、戸籍は変えられないから結婚出来ないと聞きますし、二人は選ばないかなぁとか、パートナーシップ宣誓制度は引っ越したら登録削除しろと指示される場合があるそうで、私が考える彼らのありうる将来では住まいが離れてそうで…とか。


（この辺り、原作軸時代、20代、30代、あと現役選手なのか、一般職なのか、によって全然変わると思います。2020s現役プロパロでさえ関係公表するのはかなり厳しいかもしれませんが、協会もチームも業界全体もサポートした上でチーム公式youtubeチャンネルで別チーム合同デート企画とかしてほしいな。Bリーグ所属の茨城ロボッツが以前LGBTQ+シンポジウムに参加したこともあるそうですし、せめて自分が思う2024年はそうであってしいです）
（参照：https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/news/2020/1/16.html）


ただ、同性婚が法的に可能な国、も決して最初から可能だったわけではなくて、たとえば、米国では2015年から全米で同性婚が合法になりましたが、それ以前はできる州とできない州がありましたから、2015年以前かつ同性婚ができない州が舞台ならそれを考慮する作品も少なからずあった記憶があります。
米国で同性婚制定すべきかどうかで議論が白熱していた時期に、病院への緊急搬送時や死亡診断書の発行問題が争点の一つになっていたのが、個人的にはとても印象に残っています。もし効力がない州でパートナーが事故に遭い重体となったら配偶者と認められず、病室から追い出され相手を看取れなかった例が少なからずあった、という記事を何度か読んだような。

そういった議論の影響を受けた同性カップルが主人公の作品は、一次創作にせよ二次創作にせよ結構あったような思い出があり、個人的にも読んでみたり、自分で描くならどうするかと調べていました。自分ごとでないけれど、友人ごと、応援している著名人ごとでもありましたし。
そして社会の変化によって作品を通じて触れられる描写も、同性婚は必要かどうか、結婚したいができない、結婚ができないがゆえの不幸、他人が認めなくても自分たちはする、から、結婚はそもそも大変だが、同性間の結婚・離婚自体は選択できて当然なのでするかどうかは個人の自由、へ変化していったように思えて、とても感慨深かったです（厳密にはもっと複雑な問題かと思いますし、昨今また同性婚反対運動が活発になってきてるので、改めて議論されている状態のようですが…）。

今は日本が舞台で結婚を念頭にいれてる同性カップルについて創作しよう、となると、「結婚」＝結婚できる世界線・事実婚・パートナーシップ宣誓制度登録・養子縁組・あえて深く設定はつけず想像の余地をつける、あたりのどれかになるかと想像します。でもそれが全部なくなって当たり前のことが当たり前になって、この二人だったら結婚しそうだなぁと思った時の「結婚」＝結婚、になる日がきますように、と願っています。
そんな感じに、二次創作ですが（だからこそかも）、この部分に関しては真面目に考えたいなーと思いながらお送りしております。



あと、めっちゃ遅筆で完成している作品そもそも少ないのにあえてこういうスタンスです、と公表したのは、私の友人や知人をはじめ、ここを読んで頂いている仙牧クラスタ、SDクラスタの方にもLGBTQ+当事者の方ももちろん当たり前にいるのですから、自分はこれこれこう考えてこういう結婚（婚姻）設定にしていますよ〜とお伝えしたほうがいいな、と思ったからでした。



おしまい。