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    おわり

    @owari33_fin

    アズリド/フロリド同軸🆚
    ここに上げたお話は、大幅に加筆してpixivに置いてます→pixiv https://www.pixiv.net/users/31202925

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    ミーティア4️⃣中編-22 『en:Return③-4』

     ふと意識が浮上し、ボクは目を開けた。
     薄暗い図書館の床、うつ伏せで転がるボクは、血と汗とアズールの精子で身体は酷く汚れていた。どうやら数分、意識が飛んでいたようだ。ほんの少しでも動けばビリビリと痛む身体は、未だそう簡単に動いてくれそうにもない。
     ブレザーに覆われたままの視界、アズールに強く押さえつけられていた拘束が解けていたおかげで、顔に掛かったままだったブレザーを掴みノロノロと退かす。開けた視線をゆるりと動かせば、ボクに背を向け、膝を抱えたアズールの後ろ姿が見えた。
    「あず……る……」
     自分でも驚くほど枯れた声で彼の名を呼べば、その背中が酷く怯える様に跳ねたのに、ボクの呼びかけで振り返る事はなかった。
    「あず……」
     もう一度名前を呼ぶと、ボクを拒絶するアズールが「謝らないからな」と一言、キッパリと言い切る。
    「おまえが……おまえが僕にこんな事をさせたんだ……僕は悪くない、被害者だ」
     頭を抱え、いつもは綺麗に整えられた髪が乱れるのもおかまいなしに指先で髪をかき混ぜ、舌を打つアズールの中では、未だボクが彼に襲わせるように仕向けた犯人のようだ。
     もう、何が何なのか分からない。さっきまで普通に会話していた相手に、お前のせいだと床に押し付けられ無理矢理身体を繋げてしまったなんて……アズールも現状への理解が追いついていないが、ボクだって、まるで暴風に巻き込まれたかのような気持ちだ。⁠タルタロス内部、ボクを〝友人〟と称した彼に、ボクが悪いと決めつけられ怒り任せにレイプされるなんて、そんな事どう考えても理解できるわけがない。
     パタリと持ち上げた腕を床に投げ出せば、その音でアズールがチラリとボクを見た。その視線は、彼によってズタズタになったボクの下半身を視界に映し、その予想以上の酷さに一度グッと言葉を飲み込み、ジトリと睨む。
    「何が目的なんです……僕を操ってまでして自分をレイプさせるなんて……まさか僕をレイプ犯に仕立てあげて、犯罪者として警察に突き出すつもりですか?」
     軽蔑したようにフンと鼻を鳴らし、酷く蔑む表情を作る。
    「もしそうなら、ここまでの状況証拠を揃えているんだ、リドルさんの作戦は成功ですね……それとも、実はそういった願望がおありだったんですか? 男の癖に、僕にレイプされたいなんて」
     痛む喉に、未だ指一本動かすのすら億劫で、ボクを責めるアズールの言葉を黙って聞くことしかできない……それが余計に、アズールの心を焦らせるとも知らずに。
    「それなら契約でもしていただければ、セックスフレンドにでもなって、いくらでも犯してさしあげたのですが……おい、⁠⁠⁠⁠少しはなんとか言ったらどうですッ!」
     聞いているのか聞いていないのか、わからないボクの態度に、焦れたアズールが声を張り上げると、図書館の入口から複数人の声が聞こえてきて、今一番、酷くアズールが慌てた顔をする⁠⁠⁠。
     その足音や声が、明確な意思を持ってこちらに近づいてきて、ヌッと暗闇の中からあの黒い呪よけローブ姿の男……ダーハム・グレイソンが現れた。
     男は、興奮した表情で、ボクとアズールを交互に見つめ、その口元を大袈裟なまでにニヤリとさせる。
    「ダーハム・グレイソン殿、勝手に学園を歩かれては困りま……っな……んだこれは!!?」
    「駄犬ども、ここで何をしてるんだ!?」
     ダーハム・グレイソンを追いかけてきたトレイン先生とクルーウェル先生の驚愕する表情に、いつもの彼を保てないアズールが「違うんですこれは——!!」と必死に訴えていた。
     場が騒然となる中ひとり、ダーハム・グレイソンが焦るアズールに「大丈夫、安心してください。私どもは全てを分かっております」と、そっと肩に手を置く。そして、了承も得ず、ほとんど裸のまま横に転がったボクの体を仰向けにさせ、大きな魔法石が付いた指輪をした手を体にかざす。
    「我が校の生徒に何を——」
     ボクの酷い姿に、止めに入ろうとしたトレイン先生たちの目の前、男の短い詠唱とともに、ボクの皮膚が波打ち、体を巡る魔力管が、まるで熱湯でも流し込まれたかのように熱くなる。
    「あぁ、ァあ、アアッ!!!」
     枯れた喉から悲鳴のような絶叫が上がり、喉が裂くように痛み、むき出しの神経が針の山を転がされでもするような、熱湯を全身に掛けられたやけどのような酷い痛みに、手足をばたつかせて今日一番酷く暴れたが、魔法で全身を押さえつけられてしまい、ピクリとも動けなくされた。
     だらりとよだれを垂らしながら痙攣するボクが、泡を吹きそうな程の痛みが引くと、その体表面に赤い光となって魔法演算式のようなものが、術式や魔法陣とともに魔力管に沿って体全身に浮かび上がった。
    「書き写せ」と、ダーハム・グレイソンが彼の部下に短くそう命令すれば、それを複数人が一斉に手にした手帳に書き写している。
    「こ……これは一体」
    「これは我々が呪石を解明するために編み出した術式です。この呪石の混ざりや形で、呪石に願った内容や、いつ願ったのかが大まかに分かるようになるのですが……これによると、ローズハート君はもう一〇年弱は呪石の奇跡をその身に宿していたようです。いや……それよりもっと魂への侵食が深い。これはとても興味深い痕跡だ」
     呪石と聞き、トレイン先生もクルーウェル先生も、今まで知り得た情報と余りにも違う、目の前の本物の光景に、言葉を失っている。
     そして次にボクのお腹の少し下、そこに魔法石を当てられると、一際強く浮かび上がったそれは女性にある子宮のような形を模っていた。この場の皆が目を疑う中、それを見たダーハム・グレイソンたちanathemaの職員はニタリとした笑みを浮かべ、ボクに向けて〝モルモットが良い実験結果を出した時にでも向ける表情〟をうかべる。それは決して人に向ける顔ではないはずだ。
    「ローズハートくんが何を願われたのかはわかりませんが、こちらを対処できるのは呪石の研究をしている我が『anathema』だけです。ローズハート君の怪我の治療も含め、この後のことは我々に一任していただけないでしょうか?」
    「それは……学園長であるディア・クロウリーだけではなく、当人やその家族にも許可がいるような話だ。私達だけでは決めかねる……アーシェングロット、ローズハート、今の君達はどう考えている」
     そう問われ、いやだ……と、本能的にボクは、こいつらの元にだけは行きたくないと……もう、何千回繰り返したか分からない世界で魂に刻まれたボクは、視線でそれを訴える。
     しかし、ダーハム・グレイソンはボクの視線を無視して、アズールに至極優しく話しかけた。
    「あなたも、ご友人であるローズハート君とこのような事になり、大変驚いたでしょう? 大丈夫、あなたは何も悪くない。これは本当に、ただ不幸な事故だったんです。お二人の間に繋がった呪石に起因するパスも、こうして起こった事の全て、我が『anathema』で解呪のお手伝いをさせてください」
     ダメだと、痛む身体で必死にアズールに訴えようとしたが。いつもなら何事にも警戒するはずの彼が、今まで見た事もないぐらい取り乱し、この男の甘やかな言葉をまるで神の救いの手の様に感じているのが分かる。
     それ程、この強制的な性行為が、アズールの心の傷になっている。
    「僕は行きます……こんな呪、早く解かなければ……」
     チラリとアズールと目が合えば、anathemaに行くことを拒否従っているボクに「こんな事に僕を巻き込んだんです、リドルさんももちろん来るんでしょう?」と、拒否を許さないアズールに、ボクも頷くしかなかった。
     その後、トレイやジェイド……寮の誰にも説明出来ぬままanathemaの施設に連れられ、その先で解呪のための同意書にサインをする際も、ボクとのこの行為を無かった事にしたいばかりが心を占めていたアズールは、いつもの様に振る舞っているつもりだったろうが、ボクからすれば今の彼の行動は異常だ。
     いつもならあれだけ入念に読む契約書も、相手のどんな言葉も疑って裏を読もうとする疑い深さも全て意識の端に追いやられ、彼はダーハム・グレイソンの言葉に従いサインに同意し、ボクにも『巻き込んだのはお前だろう』とサインするように視線で促す。
     そして……そんなアズールが、ダーハム・グレイソンの画策を知り目が醒めたのは、anathemaの施設、B区画の中にある部屋にボクと共に押し込まれた時だ。
    「君たちの呪いは、ローズハート君がアーシェングロット君の子を産むことで解呪されるでしょう」
     押し込まれた部屋は、廊下側の壁が全面ガラス張りになり、部屋の四隅だけでなく、シャワーブースとトイレにも監視カメラが付けられ。部屋には大きなベットとサイドテーブルがひとつ、その上には性行為に必要な潤滑油のボトルと、精力剤の瓶が置かれていた。
     入り口から部屋の中を見回すアズールの視線がボクに向かう。未だ魔力が戻らなくとも、ボクの抵抗を完全に防ぐ為に首の皮膚にピッタリとくっ付く様に、魔力を封じる薄いチョーカーを付けられ、検査を名目に、簡単に性行為出来るようにと着替えさせられた貫頭衣姿のボクを見たアズールは、自ら罠に飛び込んだ事を理解し、自分自身を嘲笑するしかなかった。
     腹を抱えて、自らの愚かさを笑い最後「ふざけるな」と低く唸り、部屋の壁を殴りつけ、拳が擦れて血が滲む。
    「アズール、この先どうするか考えよう」
     まずは一度、話し合ったほうがいいと考えたボクは、アズールにそう提案してみたが、最悪だった状況を更に悪化させたことで精神的に追い込まれた今のアズールには、全て拒絶されてしまう。
    「何を言ってるのか……あなたの呪いに巻き込まれて、こんな状況になっている僕に、まずは言う事があるんじゃないですか?」
     この世界のボクは、未だ目まぐるしく変わる目の前の状況に理解が追いついていない。タルタロスから戻って、アズールが〝友達〟と言った距離でボクに話しかけ、戸惑いながらも心地よい距離感に、ボクの方も彼を“友達”だと認識しかけていた……なのに、今のボクに向けられるアズールの視線は、嫌悪ばかりだ。
     怒りに支配されたアズールは、サイドテーブルに置かれた小瓶を手にし、封を切ると一気に煽り、ボクをベッドに突き飛ばした。
    「あなたが子を孕めば、僕はすぐにでも日常に戻れる……僕に協力するのは、巻き込んだリドルさんの義務です。それぐらい理解できるでしょう?」
     ニコリと笑っているのに、ボクに触ることすら嫌そうに、こっちを見るなと枕に顔を押し付けられた。
     シュッとネクタイを外す音が聞こえる、またあの痛みで身体を裂かれるのかと体が強張れば、それに気づいたアズールがベッドサイドに手を伸ばし潤滑油のチューブを、貫頭衣から剥き出しになったボクのお尻の間にあてがい、ブチュリと中身を出される。
    「前回はお互い酷いものでしたからね……これで少しはマシでしょう?」
    「うぅッ」
     冷たい粘液があらぬ場所を滑り滴る、未だ腫れてピリピリと痛むそこに、アズールの性器があてがわれた。
    「こんな事されたくないなら、早く子供の一人や二人孕んでください」
     冷たく言い放たれた言葉の次に来る痛みに耐えるように、ボクは枕に額を押し付け、奥歯を噛み締めた。
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