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    いモたふ

    @1m0taf

    成人済20↑腐
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    いモたふ

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    エウルベ/飴奪取バトルの話
    ひとくちサイズの小話×4。
    フォロワーの最高作品に感化されて、興奮した勢いのまま書いた情動です。

    ①飴ナシ奪取バトル


     静寂の中に聞こえるのは、二人分の息遣いと、時折立てる微かな水音だけだった。熱いような、ぬるいような湿気が口内に広がっている。

     エウリノームとバールベリトは、お互いにキスという行為を知らない。そんな二人がなぜ、唇を重ねているのか。そこに深い理由はない。全ての始まりは、バールベリトが自慢した飴玉だった。一つの飴玉を巡る遊びの延長で、唇が触れ合い、舌が絡み合うに至っただけのこと。

    「ン…っふ……」
    「……」

     今回のゲームはエウリノームの先攻で始まった。カラコロと甘味を堪能し始めたばかりだったが、こうして仕掛けられた以上、乗る以外の選択肢はない。

     口の中を好き勝手に舐めまわす舌に飴玉が奪われないよう、バールベリトは防衛に徹する。強引に戦場を切り開くかのように、分厚い舌が口腔に押し込まれ、少し息苦しい。負けてたまるか、と対抗するために唇を密着させて舌で押し返す。
     そんな防衛を突き崩そうと、エウリノームはさらに激しく攻勢を強めた。甘さの混じる唾液が、二人の口内で溶け合う。

    「む……く、ンッ……!」

     互いに譲らない攻防戦が続く。そのうち、バールベリトは飴玉の奪い合いよりも、他のことに関心が傾いていた。
     何度かこのゲームを繰り返すうちに、舌同士を擦り合わせると、時折ぞくぞくとした感覚に襲われることに気づいたのだ。ぬるりと生暖かい粘膜が触れる度に、カチリと歯牙が当たる度に。その度に、小さな痺れのようなものが耳の裏を走る。もっとこの未知の感覚を確かめたい。じわりじわりとそんな思考に侵食されていくようだった。

     あー、やべ。ぼーっとしてきた。このままでは勝負に集中できない、と考えたバールベリトは、エウリノームの背中を力強く叩く。

    「ぅ、ッむ、~~~っ!」
    「……どうした、降参か?」
    「っぷは、ちげーよ! 勝敗は次に持ち越しだ。ちょっと確かめたいことがあんだよ」
    「なんだ、言ってみろ」
    「この口と口を合わせるやつさ、飴ナシでやってみようぜ」
    「ほう」

     バールベリトは、べっ、と差し出すように舌を見せた。その上には、当初よりも一回りか二回りほど小さくなった飴玉がきらりと輝いている。 未知の感覚を探究するには、もう邪魔だったのだ。
     意図を察したエウリノームがゆっくりと顔を寄せ、それを掬い取る。そしてそのまま、歯に挟まれた飴玉はいとも簡単に噛み砕かれた。

     きっとこいつにかかれば、相手の舌を噛み千切るくらいなんてことはないのだろう。すっとこちらを見据えるエウリノームの瞳の鋭さに、バールベリトはぞくぞくと身を震わせた。

    「飴なしで、か」
    「うん」
    「いいだろう」

     二人の瞳が再び交わり、エウリノームはバールベリトに向けて唇を近づけた。飴玉を奪い取るための戦いが終わった今、純粋に唇と唇、舌と舌が触れ合う感覚を確かめ合うために。



    ──────

    ②噛むのはルール違反に当たるか否か


     うにうにと逃げ回る舌に翻弄され続けても、ムキにならないよう冷静に努める。でないと、負けの気配が近付いてしまうから。
     勝負事とは、往々にして冷静さを欠いた方が不利になる。少なくともバールベリトはそう考えていた。

    「…ん、ぅ……は……」
    「……フ…」
    「!(とは言っても、やっぱムカつく!)」

     こちらを煽るように鼻で笑われ、ふつふつと苛立ちが募る。「どうした。その程度の攻勢で奪うつもりでいるのか」と聞こえてくるような、エウリノームの余裕を見せる態度が、ますますバールベリトの対抗心に火をつけた。
     しかしどれだけ攻めても、どれだけ巧妙に飴を奪い取ろうとしても、エウリノームの舌は絶妙なタイミングで守勢に回る。口内で右へ左へと奔走する飴玉を追いかけて、やっと舌先につるりとした感触と甘味が触れても、ざらついた熱の粘膜にすぐ上書きされてしまう。

     このゲームに明確な終わりは設けていない。ただ、一度口を合わせた後に、自分から唇を離すことはお互いに避けていた。なんとなく、逃げた感じになってイヤだからだ。
     どうすっかな。攻勢を止めないまま、バールベリトが攻めあぐねていると、突然舌に鋭い痛みが走り抜け、ビクンッとその肢体を震わせた。

    「ッ!? んえっ、ァっなん、なに!?」
    「む……口を離したな。俺の勝ちだ」
    「はぁ!? なに言って……つーかオマエ!いま俺の舌噛みやがったな!?」
    「そうだが、それがどうかしたか」
    「噛むのはナシだろ! クソッ…じんじんする…」
    「防衛手段の一手だろう。文句を言うな」

     バールベリトは痛む舌を指でそっと触れながら、じくじくとした鈍痛に眉を顰めた。歯が食い込んできた感触が、まだ残っている。しかし、その痛みが妙に心地よかったことを認めるのは、少しばかり屈辱的だった。
     だが、エウリノームはそんなバールベリトの内心を見透かすように、言葉を続ける。

    「それに、オマエは多少痛い方が好きだろう」
    「そっ…! ……そんなこと、ねーし…」
    「ほう?」
     
     バールベリトは咄嗟に反論したが、その言葉尻は弱く、自信に欠けていた。誰がどう見ても、図星なのは明らかだ。

    「ぐぬ…本当だって! とにかく噛むのは禁止だかんな! ったく、ちぎられるかと思ったぜ」
    「遊びでそこまではやらん。……まだ痛むのか? 加減はしたつもりだったのだがな」
    「ちょっとだけな。言っとくけどオマエのせいだぞ」
    「ふむ……」

     ジトリ、とバールベリトが責めるような視線でちくちく刺しても、エウリノームは気にも留めず顎に手を当てて考え事をしているようだった。
     そして一拍の間の後、突然飴を噛み砕いたかと思えば、何かを閃いたような笑みを浮かべた顔をバールベリトの方へと向ける。

    「では、俺が治してやろう」
    「は? なに、ッん、む…!」

     エウリノームがそう宣言するや否や、再び二人の唇が重なる。バールベリトの困惑の声は、深く滑り込んできた舌に押し込まれ、言葉にならなかった。
     なにがしてーんだコイツは。そう考えながらバールベリトは、先ほどまでの激しい攻防とは異なる、穏やかな接触を受け入れた。
     エウリノームの舌先が、噛まれた箇所に触れる。甘味と柔らかな感触が、痛みを追い払うかのようにじっとりと動いている。ピリリ、と小さな痺れが走る感覚は、不思議と悪くはない。

     しかし突然、噛み跡をなぞるように緩く歯を立てられた。ピク、と反射的に引けそうになる腰に手が回され、ぐっと押さえつけられる。
     軽く押し当てられているだけのそれに、痛みなど感じるわけもない。だけど。

    「(もし、このまま思い切り歯を立てられたら、どうなっちまうんだろう……)」

     無意識に舌を押し付ければ、カチリ、とピアスと歯の当たる感覚が触れる。舌の奥からじわりと込み上げてくる緊張感と興奮に、体が熱くなっていくのを感じた。
     そうして、舌をやわやわと軽く喰まれたり、包み込まれるように舐められることしばらく。バールベリトはやっと離れた口から、は、と小さく息を吐いた。

    「どうだ、少しは楽になったか」
    「あのさぁ…なに考えてんだよオマエ……」
    「軽度の傷であれば、舐めれば治ると聞いた」
    「ぜってー嘘だろそれ! てか、舐めるとか言いながらちょくちょく噛んでたじゃねーか!」
    「碌に抵抗もせず受け入れておいて、よく言う」
    「だっ…!っそれは、あー……」

     エウリノームの言葉に反論の余地はない。通算、二度目の図星。今度こそバールベリトは、先の行為に伴った痛みを受け入れていたことを、認めざるを得なかった。



    ──────

    ③くすぐり禁止令


     お互いの気まぐれ切っ掛けで始めたこのゲームにも、一応ルールは存在する。とはいっても、始まりが始まりなものだから、最初から厳密に設定していたわけじゃない。
     取り敢えずやってみて、その都度「この戦略はどうなのか」「今の行為は反則に当たるのではないか」などの議を交わしていく。殴る蹴るの応酬は勿論のこと、つい先日はくすぐり行為も禁止事項として新たに加わった。あれはダメだ。勝負どころじゃなくなっちまう。

     しかし、そうやってルール整備を行なっても、どこか抜け道を探ろうとするのが、目の前にいるエウリノームというヤツだった。いや、正確に言えば別に、積極的にルールの穴を突こうとしているわけではないのだろう。ただ、思いついてみたことを試してみよう、という感覚に近いのだと思う。
     突拍子がないから、仕掛けられるタイミングが読みにくい。その分、対処も遅れる。だからこそ、エウリノームの思いつきは余計にタチが悪い。今だってそうだ。

    「っ……む、ン…ッふ……!」

     首元にかかった髪を払われた際に、薄い皮膚の上を指が掠めた。突然急所に触れられ、ピク、と反応したのが悪かったのか。エウリノームの手は下げられることなく、そのまま首から耳元にかけて、皮膚を辿るように撫で上げたのだ。
     背筋を駆け上るぞわぞわとした感覚は、先日味わったものとよく似ていて、ぎくりと肩がすくみそうになる。が、ぐっと堪える。今向き合っているのは、一瞬の隙を見逃すような相手ではないからだ。でも。

    「(クソッ……くすぐってぇ……!)」

     口の中の飴が奪われそうになるのを防衛しながら、バールベリトは考える。エウリノームのこの行為は、果たして反則になるのか、と。顔を固定するために掴まれる程度なら、なにも言うまい。そりゃ、顎が割れるくらい強く掴まれたりなどしたらブン殴るけれども。
     しかしエウリノームの指の動きは、ただ手を添えているだけとは言い難いものだ。もういっそのこと、口以外の身体接触は禁止にするか?それはちょっとやりすぎか。

     あれやこれやと頭と舌を動かして攻防に集中しようとするが、どうしてもエウリノームの手の感触を強く意識してしまう。このままでは、劣勢に追い込まれるのも時間の問題だ。
     耳の裏を、すり、と厚い指の腹で擦られる度に背筋がぞくりと震え、くすぐったさが全身に広がる。まるで体全体が支配されそうになる感覚に、ついにバールベリトはその身を離した。

    「〜〜〜っ! はぁッ、オマエ…くすぐるのは禁止つったろ!」
    「そんなことはしていない。ただ手を当てていただけだろう」
    「手つきがなんか、こう……ズルいんだよ!」
    「ズルいとはなんだ。そもそも、この程度の接触で過剰に反応する、オマエの感覚機能の方に問題があるのではないのか」
    「はぁー!?」

     不正はしていない。問題があるとすれば、それはオマエの方だ。そう、しれっと言い切ったエウリノームの態度に、バールベリトはわなわなと体を震わせる。くすぐったさからではなく、怒りで。

    「過敏すぎる感覚を持つ者は、このゲームでは不利かもしれんな」
    「んだと!? 喧嘩売ってんのかオマエ!」
    「事実を述べただけだ」

     続けざまに放たれた発言に、さらに苛立ちを募らせていく。ぐぬぬ、と悔しさを滲ませながら、バールベリトはなんとか言い返そうとするも、エウリノームの一言が追い打ちをかける。

    「次からは、手加減が必要か」
    「ッいらねーよ! 今度は絶対負かしてやるから覚悟しとけよ!」
    「そうか。楽しみにしていよう」

     穏やかな返答ながらも、どこか挑発的な笑みを浮かべるエウリノームを、ギッと睨みつける。
     そっちがその気なら、俺にだって考えがある。バールベリトはその瞳に決意を滲ませながら、再戦に向けての戦略を練り始めたのだった。

     だがしかし。今度のゲームで同じことをやり返したところで、全くと言っていいほどの無反応を示すエウリノームに対して、「全然くすぐったがらねーじゃん!」と文句を言う羽目になることを、バールベリトはまだ知らなかった。



    (「ほう、くすぐろうとしていたのか。ならオマエの反則負けだな」)
    (「納得できねぇ〜!」)



    ──────

    ④事務的受け渡し


     やっていいこと、やってはいけないこと。その区分というのは、どの世界においても設けられているらしかった。

     メギドラルにおける禁則事項を、少しだけ挙げてみよう。まず、休戦季に戦争をしてはならない。拒絶区画でメギド体になってはならない。不可侵軍団に戦争を仕掛けてはならない。黒い猫に水をぶっかけて驚かせてはならない。
     破れば重い処罰が下るものもあれば、明文化はされていないが、社会全体でなんとなく忌避されている程度のものもある。そうやって目で見えない様々なルールが、大なり小なり存在している。ここヴァイガルドでも、それは同じなのだろう。

     しかし、それらは全て、当人がその規則を知っていて初めて成立するものだ。知らないことを、やらないように意識するのは至難の業である。加えて、こと異世界においては、その難易度は高くなる。

    「バールベリト」
    「あ? なんだ、んむっ……」

     だからバールベリトは、ぬっ、と音もなく背後に立ってきたエウリノームに呼ばれるがまま振り向き、その行為を受け入れた。今いる場所が、衆目集まるアジトであるにも関わらず。

     えっ、と声を漏らす者。驚愕した顔で絶句する者。きゃあ、と色めき立つ者。ヒュウ、と口笛を鳴らす者。口から酒をこぼす者。一切の興味を示していない者。
     三者三様の反応が上がる大広間。そんな中で、エウリノームとバールベリト、両者の唇は重なり合っていた。

     あー、そういうことかよ。周囲の動揺を置き去りにしながら、バールベリトは冷静にその意図を察し、んあ、と口を開いて行為を受け入れる。そのまま口の中に押し込まれ、コロン、と転がり移ってきた甘さを享受した。ん、結構好きな味かもしれない。

    「なにこれ、くれんの?」
    「違う。しばらく預かっていてくれ」
    「んー……別にいいけど、早く取りに来ねーとなくなっちまうかもなぁ?」
    「言われなくとも、すぐに戻る」

     エウリノームは要件を伝えると、踵を返してその場を後にした。大広間を横切るその姿を視界の片隅で追いながら、バールベリトはカロコロと転がる飴の味を楽しむ。
     いや、正確には楽しもうとしていた。

    「なんっやねん今の!?」
    「うおっ!? なんだよ急にデケエ声出しやがって」
    「いやそらデカい声も出るわ! なんや今の?」
    「なに、って……なにがだよ?」
    「チューしとったやん! がっつり! エウリノームのやつと!」
    「ちゅ…?」
    「『ちゅ…?』やあらへんわ! ……はぁ〜、これはちょっと詳しく話を聞かせてもらうで」
    「なんなんだよさっきから……ただ飴を預かっただけだろ」

     堰を切ったように、距離と言葉を詰めてくる勢いの強さに後退りながら、バールベリトは不思議そうに答えた。
     そう、バールベリトとエウリノームにとって、口を合わせることは別にこれが初めてではないし、特別なものでもない。普段から互いに飴の奪い合いをしているため、特に感情的な意味合いはそこになく、ただ遊びの一つに過ぎなかった。

     それがどうして、迷惑をかけたわけでもないやつらに、こんなにも騒ぎ立てられないといけないのか。やいのやいの、の騒めきに、ちくちくと刺さる視線の多さ。なにか知らず知らずのうちに問題を発生させてしまったような、居心地の悪さが身を包む。
     どうにも、面倒なことになってきやがった。バールベリトは奥歯で飴玉を、ガリ、と削りながら、事の元凶の帰還を脳内で急かすのだった。



    〈おまけ〉

     先日アジトにて、エウリノームとの行為について散々詮索されてから、しばらく。
     あの時に一方的に受けた助言、いやどちらかというと小言に近いか、をバールベリトはふと思い出した。一応、こいつにも情報共有しておこう。

    「そういえばよ、キス…口合わせんのって、あんま人前でやらない方がいいらしいぜ」
    「ほう。なぜだ」
    「なんか普通は、恋人? とか好きな相手とするもんだ、って言ってたけど」

     話を聞いてみれば(向こうが勝手に話してきたともいうが)、互いの口を合わせる行為は、どうやらヴァイガルドにおいて特別な意味合いを持つらしい。
     キスだのチューだのと名称は揺れているらしく、基本的には好き合っている者同士がする行為である。と、言われてもいまいちピンと来なかったが。「付き合うてへんのにキスはしてるんか!? いや、まあそういうこともあるにはあるな……」とぶつぶつ言っていた光景を頭に浮かべて、さっと消す。

    「ふむ。ならば、今まで通りでも問題はないな」
    「えっ」
    「? なにを驚いている」
    「や、だってさ」
    「俺はオマエを好ましいと思っている。オマエも同様だろう」
    「は……」
    「好きな相手、という条件は、これで満たされていると思うが?」
    「あ? いや、あー……まぁ、そう、なるのか…? うん……」

     いや、やっぱそういうことじゃなくねぇか。バールベリトは一瞬言葉を飲み込みかけて、うーん、と首を傾げた。なにも間違ったことは言っていないが、と悠然と構えているエウリノームを見遣る。
     まあ、別にいいか。それで。バールベリトは、巡らせかけた思考にストップをかける。ただの遊びに、あれこれ理屈を持ち込んでも仕方がない。

    「でも、アジトのやつらの前でやんのはナシだな。また騒がれてもめんどくせーし」
    「うむ。それが軍団の方針なら、従うべきだろう」

     好ましい。そう、勝手にこちらの考えを決めつけられたのは少し腹が立ったが、その感覚に異存はないのも事実。
     そもそも、口を合わせることになにか意味があったとして、二人には関係のないことだ。話を聞いた時から元より、バールベリトはヴィータの価値観にわざわざ合わせるつもりなどなかった。ただ、やりたいことを好きなだけやるだけ。

     バールベリトは包み紙の端を両手で引っ張り、カサカサと音を立てながら剥がし取る。そして、中から現れた飴を唇の間に挟み、エウリノームへと視線を向けた。
     長い間ともに過ごしてきた二人にとって、お互いの思考が一致していれば、なにも問題はないのである。
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