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    弥紗/Yasha💀🔥原稿中

    @28_yasha

    Twitter @28_yasha
    【30↑腐・3L・Shipper】
    雑多・左右固定・偏食
    UT(AU)・Δ・FNF・創作OC etc
    🔥👓さん受けBottom Grillby
    サングリ推し💀🔥Sangri Love
    筋肉人外受け|遅筆・投稿稀
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    サングリ小説。サンズがグリルビーさんを甘やかす為にお姫様扱いしたりエスコートしたりするお話です。少女漫画+スケベ要素有り。
    ⚠️グリルビーさんが筆談でたくさん喋っています。ご注意ください。
    🚫転載禁止 Repost is prohibited.

    ##Undertale
    ##サングリ
    ##小説

    My own princess. My own prince.サンズは、いつも真面目で誠実なグリルビーをとことん甘やかしたかった。
    いつもサンズはグリルビーに頭を撫でられたり、膝枕をして貰ったりと甘やかされていた。
    なので逆にグリルビーを甘やかしてあげたくなったのだ。
    そこでサンズは考えた。
    「グリルビーをお姫様扱いしよう」
    清楚で優しいグリルビーにピッタリだと思ったサンズは早速グリルビーズへ足を運んだ。


    グリルビーズに着くとサンズはいつものカウンター席に腰をかける。
    そしていつもなら
    「グリルビー、おはようさん」
    と言うところだが
    「おはようございます、お姫様。今日も見目麗しゅうございます」
    と挨拶してはグリルビーの手を取りお辞儀をした。
    「!?」
    グリルビーはいつもと様子が違うサンズに驚きつつ、急にお姫様扱いされて顔を赤く染めて恥ずかしそうに照れている。
    「……へへ、どうだ?オイラの言葉遣い。グリルビーにはいつも世話になってるからな。少しでも気持ちが良くなるようにと思って変えてみたんだ」
    サンズは頭をポリポリ掻きながら話す。
    「……!」
    グリルビーは納得したのかコクリと頷いた。
    「これからはたまにお前のことをお姫様扱いしてエスコートするからよ、楽しみにしとけな?」
    サンズはグリルビーに向かってパチンとウインクをした。
    グリルビーはこれから来るであろうサンズの企みにドキドキしていた。


    グリルビーはコーヒー豆を切らしたことに気付き、常連客のみんなに店を少し空けると伝えると買い出しに出掛けるようだ。
    「グリルビー、オイラも一緒に行くぜ」
    サンズはそう言って席を降りた。
    グリルビーは頷くとサンズはグリルビーの隣に立って歩く。
    「じゃあ、行ってくるぜ」
    二人はグリルビーズを出ると、同じスノーフルの町にあるうさぎの女性が店主のお店へ向かう。
    雪道を二人で並んで歩いていると、向かいからモンスターキッドとそれを追いかけるフリスクが走って来た。
    「フリスクこっちこっち!」
    「待ってよキッド!」
    モンスターキッドは後ろのフリスクを見ながら走っていて前を見ておらず、向かい側で歩いていたグリルビーにぶつかる寸前。
    「おっと、危ない」
    サンズがグリルビーの腰に手を回して引き寄せてモンスターキッドを避け、間一髪モンスターキッドとグリルビーはぶつからずに済んだ。
    「わっ、ご、ごめんなさーい!」
    モンスターキッドはそう言うとフリスクと共に走って行ってしまった。
    「ちゃんと前を見ろよ~!気を付けてな~!」
    サンズは二人に声を掛けた。
    「……っ!」
    グリルビーは身長の低いサンズにもたれ掛かるように体を密着させている。
    「……すまん、グリルビー……当たってる」
    サンズが目を瞑ってニヤつきながら顔を赤くして言う。
    グリルビーはサンズの方を見ると、サンズの頭にグリルビー自身の大きな雄っぱいがムニッと乗っかって当たっていた。
    「……っ!?」
    グリルビーは慌ててサンズから離れると顔を赤らめながらペコペコとお辞儀をして謝った。
    「グリルビー、そんなに謝らなくて大丈夫だぜ。むしろ雄っぱいが当たって嬉しかったし……」
    サンズは最後の方をごにょごにょと言って誤魔化した。
    「グリルビーが無事で良かった」
    サンズはニッコリとグリルビーに笑いかける。
    「……っ!」
    グリルビーはサンズの表情を見てドキンと胸を高鳴らせた。
    「グリルビーは建物側に、オイラが道側を立って歩くよ」
    サンズはグリルビーと立ち位置を入れ替わり、さり気なくグリルビーの手を握った。
    「……っ」
    グリルビーは驚くものの、サンズと手を繋げて嬉しいのかほのかに顔を赤く染め照れていた。

    しばらく歩くとうさぎの女性が店主のお店に辿り着いた。
    「いらっしゃい。あんた達、いつも仲が良いわねぇ~」
    うさぎの女性が手を繋いでいるサンズとグリルビーを見て明るい笑顔で言う。
    「っ……」
    グリルビーは指摘され恥ずかしくなったのかサンズの手から自身の手を離し引っ込めた。
    「グリルビーの店、コーヒー豆を切らしちまったんだ。それと今日のおすすめは何かあるか?」
    サンズが滅多に喋らないグリルビーの代わりにうさぎの女性に欲しいものを伝えた。
    「コーヒー豆ならいつものやつ、ちゃんとあるよ。それと今日のおすすめはこのワイン」
    うさぎの女性はカウンターにコーヒー豆の袋と赤ワインの瓶を並べて置いた。
    「結構熟成されてて良い代物なんだけど、あんた達の仲の良さに免じてマケといてあげる」
    うさぎの女性はニコニコして二人を見ている。
    「おっ、流石だな。ありがとう。グリルビー、買うか?」
    サンズはグリルビーの方を見ると、グリルビーはコクリと頷き財布を取り出す。
    「毎度あり!」
    うさぎの女性はレジをピピッと打ち込み、グリルビーが代金を払うと商品とお釣りを渡す。
    グリルビーは持って来たエコバッグにコーヒー豆の袋とワイン瓶をしまう。
    「欲しいのも買えたし、帰るか。じゃあ、またな」
    サンズはグリルビーに確認してからうさぎの女性に挨拶をして、二人はグリルビーズに戻って行った。
    「またご贔屓に~」
    うさぎの女性は二人に手を振って見送った。

    帰り道、荷物はサンズが持ってくれていた。
    二人で歩いていると、突然家の屋根の上にある積もった雪が少しパラパラと落ちて来た。
    「グリルビー、危ねぇ!」
    サンズは自分の倍以上身長のあるグリルビーをお姫様抱っこして抱え、その場から離れるように高く跳んだ。
    すると直ぐに家の屋根の積もった雪が雪崩のようにドサドサと先程グリルビーがいた場所に落ちていった。
    グリルビーをお姫様抱っこして高く跳んだサンズは安全な場所に着地する。
    「間一髪だったな……大丈夫だったか?」
    サンズはグリルビーに尋ねると、グリルビーはコクリと頷く。
    「そうか、グリルビーが無事で良かった」
    サンズはグリルビーに向かって微笑む。
    「っ……!」
    グリルビーはサンズの微笑みに胸を撃たれたようで、キラキラした眼差しで見詰めている。
    「よし、店に戻ろう」
    サンズは言うとグリルビーを下ろして、また二人で手を繋いで歩いて行った。

    二人はグリルビーズに戻るとサンズはカウンター席でぐうたらし、グリルビーはテキパキと仕事をこなした。
    そして閉店時間になりお客もいなくなってサンズとグリルビーの二人きりになった。
    「グリルビー姫、家までお送りするぜ」
    サンズは笑顔で言うと手を差し伸べる。
    「…………っ」
    グリルビーはコクリと頷き、その手に自分の手を乗せた。
    二人でまた手を繋いで歩き、グリルビーの家まで到着した。
    「それじゃあ、オイラは帰るから……またなグリルビー」
    サンズが帰ろうと後ろを向いたその時、グリルビーが咄嗟にサンズのパーカーを摘んでクイッと引っ張った。
    「ん?どうしたんだ、グリルビー?」
    サンズは振り返りグリルビーに尋ねると、グリルビーはモジモジと恥ずかしそうに何かを伝えようとしている。
    「……え?もうしばらく一緒にいて欲しいって……!?」
    サンズは自分で言って驚き、グリルビーをまじまじと見た。
    (グリルビーが甘えてくれた……?もしかしてお姫様扱いやエスコートが効果あったのか……?)
    サンズはそう考えると思わずニヤッと口角が上がった。
    (グリルビーが誘ってくれるなんて……!嬉し過ぎる……!)
    「グリルビー、もちろんだ。お前が満足するまでずっと傍にいるぜ」
    サンズは少しカッコつけたように言うと、グリルビーの腰に手を回して二人でグリルビーの家の中へ入っていった。


    サンズとグリルビーはソファに座り寛いでいた。
    サンズが話をしている最中、グリルビーはじっとサンズを見詰めていた。
    「……オイラの顔になんか付いてるか?」
    話を聞くにしても顔を見過ぎな気がしてサンズは自分の顔を触りながら訊くと、グリルビーはハッとして顔を少々赤くすると俯いた。
    「……?」
    サンズは小首を傾げる。
    そしてまたサンズが話し始めてしばらく経つと、グリルビーがそっとサンズの手に触れて指を絡めて来た。
    「!?」
    サンズは思わず飛び上がりそうになったがなんとか堪えた。
    (グリルビー自ら手を絡ませるなんて初めてだ……)
    サンズはグリルビーの思わぬ行動にドキドキしてしまい、話すどころではなくなった。
    グリルビーはサンズの手をギュッと握って、サンズの方を見ると小首を傾げて様子を伺っている。
    (か、可愛い……っ!!!)
    サンズはグリルビーによってソウルをズキューンッと射抜かれた。
    サンズはソウルをバクバク言わせて、グリルビーの手を握り返した。
    するとグリルビーは今度は、サンズの肩にもたれ掛かり甘えて来たのだ。
    「……っ!!?」
    サンズはあまりの出来事に言葉が出ず、口をパクパクさせ汗ダラダラで顔を真っ赤にしている。
    すぐ隣のグリルビーからは温かい何とも言えない良い匂いがして、更にサンズのソウルの鼓動を速くさせる。
    そしてサンズの腕にはグリルビーがもたれ掛かった影響でグリルビーの雄っぱいがムニィッと当たっていた。
    サンズはその柔らかい感触に思わず意識を持って行かれそうになる。
    「グリルビー……?」
    サンズは恐る恐るグリルビーに声を掛けると、グリルビーは体を更に密着させすりすりと擦り付けて来た。
    その動きでグリルビーの雄っぱいが更にサンズの腕にムニィッと押し付けられる。
    (ヤベェ……っ!)
    サンズは理性を保つ為に必死に耐えている。
    グリルビーは更に追い討ちをかけるように腕をサンズの肩に回して抱き着き、自分の雄っぱいでサンズの腕を挟むようにムギュウッと押し当てすりすりと擦り付けている。
    (も、もう無理だっ……!!)
    「グリルビー……っ!!」
    サンズは我慢の限界に達し、グリルビーをソファへ押し倒した。
    そしてサンズはグリルビーの顔を見て動きを止めた。
    「……ん?」
    サンズはグリルビーの顔に近付いて聞き耳を立てる。
    グリルビーからスースーと静かな寝息が聞こえて来た。
    「寝てんのかよっ……!」
    サンズは小声でつい叫んでしまった。
    グリルビーは顔のパーツがないので寝ているのかどうかの判別が見ただけではつきづらいのだ。
    どうやらグリルビーは寝相でサンズに無意識に甘えて体を擦り付けていたようだ。
    「グリルビーが積極的になったから、そういうコトがしたいのかと……」
    サンズはその気になっていた為にガックリと肩を落として項垂れている。
    「仕方ない……か」
    サンズは呟くと、グリルビーを抱き抱えて寝室まで運び、ベッドの上に下ろした。
    「グリルビー、仕事着のままだったな。蝶ネクタイだけでも外してやるか」
    サンズはグリルビーの蝶ネクタイを外し、Yシャツのボタンも外してグリルビーの首周りを楽にしてあげた。
    「…………」
    サンズはグリルビーの寝姿をじっくりと見ている。
    グリルビーはぐっすりと寝ていて呼吸をする度に胸を上下に動かしている。
    「……もう少しだけボタン外すか」
    サンズはグリルビーの無意識の誘惑に負け、グリルビーのYシャツのボタンをプチプチ外していく。
    そしてYシャツを少し開くとグリルビーの豊満で見事な雄っぱいが作り出す谷間が姿を現した。
    (で、デケェ……っ!)
    サンズはグリルビーの大きな雄っぱいの谷間に目が釘付けになる。
    グリルビーは谷間を晒されていてもまだ眠っていた。
    サンズは無防備なグリルビーに段々とムラムラして来てしまい、生唾を飲み込む。
    そして遂にサンズは我慢出来なくなり、グリルビーの雄っぱいに吸い寄せられるように顔を近付けたその時。
    グリルビーが突然サンズの肩に手を回してグイッと自分の体に引き寄せ、ギュッとサンズを抱き締めた。
    「むぐっ!?」
    サンズの頭はグリルビーの雄っぱいにムニュウと埋まった。
    グリルビーの雄っぱいは温かくて柔らかく、そしてとても良い匂いがした。
    その雄っぱいに顔を埋めているサンズは更にムラムラしてしまい下半身が元気になってしまった。
    (ヤバいっ、このままじゃ……っ!)
    サンズは起き上がろうと手をつこうとしたが、その手はなんと偶然にもグリルビーの雄っぱいに触れ、指先がグリルビーの乳首の先端を掠めて刺激してしまった。
    「っ……!」
    グリルビーは体をピクッと動かして反応するもののまだ眠っている。
    (グリルビー、エロぃ……っ)
    サンズは下半身をモゾモゾと動かしている。
    グリルビーは未だにサンズをガッチリホールドしていて離れられない。
    グリルビーは寝たまま、サンズの頭をよしよしと撫でながら愛おしそうに頬擦りをしている。
    (何だこれ、何だこれ……っ!?)
    サンズは我慢の限界をとっくに過ぎたはずなのにグリルビーによって動きを封じられて何も出来ずにただグリルビーに抱き締められている。
    (こんなの生殺しじゃねぇか……っ!)
    サンズは少し泣きそうになったが、悪足掻きに腰を動かして自分の股間をグリルビーの体に擦り付けている。
    (ヤベェ……眠くなってきた……)
    サンズはグリルビーの良い匂いのする柔らかくて温かい雄っぱいの温もりで段々と眠気に襲われていく。
    (うっ……このまま寝るしかねぇか……)
    サンズの瞼はゆっくりと閉じていき、サンズはグリルビーの胸に抱かれながら眠ってしまった。


    サンズが目を覚ますと、目の前にグリルビーの雄っぱいがあった。
    それを見てカッと目を見開きガバッと起き上がるサンズ。
    「オイラあのまま寝ちまったのか……!?」
    サンズは隣を見るとそこには雄っぱいをはだけさせたグリルビーが眠っていた。
    もうサンズを抱き締めてはおらず、解放している。
    グリルビーは横を向いていたがゴロンと動き仰向けになった。
    サンズはまたもやグリルビーの雄っぱいに目が釘付けになるが、首をブンブンと振って理性を保ちなんとか耐える。
    (また生殺しの刑になったら困るし、グリルビーが起きた時にそれとなく誘おう……)
    そう思ったサンズはグリルビーのYシャツを整え直した。
    時計を見るともう朝の8時だった。
    (店あるし、グリルビーを起こした方が良いよな)
    サンズはグリルビーの顔を覗き込む。
    (どうせなら“王子様の口付け”で目を覚まさせてやろう)
    サンズは悪戯っ子のような笑みを浮かべると、グリルビーの口があるであろう部分に自分の口を重ねてキスをした。
    味わうようにグリルビーと長い口付けを交わすとサンズは口を離した。
    「っ…………」
    グリルビーからは寝息が止み小さく甘い吐息を出すと、モゾモゾ体を動かしてゆっくりと上半身を起こした。
    どうやらサンズの口付けで目が覚めたらしい。
    「お目覚めかい?お姫様」
    サンズはにこやかにグリルビーに言うと、グリルビーはやっとサンズを認識したようでキョトンとしている。
    「おはよう、グリルビー」
    サンズは改めてグリルビーに微笑んで挨拶をする。
    グリルビーは軽く会釈をして返すと、キョロキョロと辺りを見渡す。
    「昨日ソファで寛いでたら、お前さんそのまま寝ちゃってオイラが寝室まで運んだんだよ。それからグリルビーが寝相でオイラのこと抱き締めて離さなくてな、それで一緒に寝ちまったって訳だ」
    サンズが説明するとグリルビーは何やら考え込んでいる。
    グリルビーは眠っている時にどうやらサンズに甘えたり、甘やかしたりした夢を見たらしい。
    グリルビーは段々と顔を赤く染めて恥ずかしくなってしまった。
    (グリルビー、可愛いなぁ)
    サンズはそんなグリルビーを見てはニヤケていた。
    グリルビーは少し落ち着いたのか、また何やら考えるとベッドサイドテーブルの引き出しを開けて中から便箋とペンを取り出し何やらサラサラと書き込んでいる。
    「ん?どうしたんだ、グリルビー?」
    サンズは首を傾げると、グリルビーは書き終わったのか便箋をサンズの目の前に差し出した。
    緊張しているのかグリルビーの便箋を持つ手が小刻みに震えている。
    「読んでいいのか?」
    サンズが訊くとグリルビーはコクリと頷いた。
    サンズは便箋を受け取ると読み始めた。
    グリルビーがサンズに渡した便箋には綺麗な字でこのような内容が綴られていた。
    『私はサンズの頭を撫でたり、膝枕をしたりとあなたをいつも甘やかしていました。
    私がサンズを甘やかす代わりに、サンズが私の為にエスコートをしてくれたり、身の危険から私を守ってくれたりと、それがとても嬉しかったです。
    サンズ、あなたの頼もしい姿がとても眩しくてかっこよくて、私もあなたに甘えたくなりました。
    だから昨日寝ていた時にあなたの夢を見て無意識に体が動いてしまい甘えていたのでしょう。
    私はあなたの傍にずっと居たい。
    私はサンズを甘やかしたいし、サンズに甘えたい。
    私を大事に思ってくれているサンズ、あなたは私の王子様みたいな存在です。
    私をあなたのお姫様で居させてくれますか。』
    「…………」
    読み終えたサンズは暫く黙ったまま俯いていた。
    そしてふにゃりと表情を和らげて次第に嬉しさでニヤけた笑顔になる。
    (ああ……コイツ、本当に愛おしいな……)
    サンズは胸に熱いものが込み上げてきた。
    サンズはグリルビーの方へ顔を向ける。
    「グリルビー、お前の気持ち充分伝わったぜ。オイラは、誰にでも優しくて健気なグリルビーが好きだ。オイラもお前の傍に居たい。お前を一生守るし大事にしたい。オイラはグリルビーだけの王子様でいたいし、グリルビーはオイラだけのお姫様だ。だから、オイラの傍に居てくれ……!」
    サンズはそう言うとグリルビーを優しく抱き締めた。
    「……っ!」
    グリルビーもそっとサンズの背中に手を回して抱き締め返した。
    二人から涙がポロポロ溢れ出し、サンズは嬉しそうにはにかみながら、グリルビーは幸せそうに頬を淡く染めながら涙を流した。
    二人は泣きながらもお互いの顔を見詰め合うと、どちらからともなく顔を近付けて口付けを交わした。
    「グリルビー、いつまでも一緒にいような」
    サンズが笑顔でそう言うとグリルビーはコクリとしっかり頷いた。
    「っ…………」
    グリルビーは涙を拭うと、先程の便箋を手に取りまた何か書いている。
    そしてまたサンズにその書き足した便箋を差し出す。
    「ん?まだ何かあるのか?」
    サンズは便箋を受け取ると付け足された文章を読んだ。
    『昨夜のお詫びとしては難ですが、私をどうぞお好きなようにしてください。私はサンズ、あなたのものです。』
    「…………」
    サンズはグリルビーが書いた文章を読み終えると、顔を赤くしながらニヤけるのを我慢したようなクシャクシャな顔をしている。
    「おまっ……これ……っ」
    サンズはわなわなと震えている。
    「グリルビー、お前っ……ちゃんと意味分かって書いてんだろうな……っ!?」
    サンズはグリルビーの肩を掴んでギラギラと期待に満ちた目でグリルビーを見ている。
    グリルビーは少しだけ上を向いて考えた後、恥ずかしそうにモジモジと体を捩らせながらコクリと確かに頷いた。
    プッツンとサンズから何かが切れる音がした。
    そしてサンズはグリルビーを押し倒して覆い被さる。
    「お前、どんだけ俺を煽るの上手いんだよ……お前が誘ったんだからな……もう、我慢できねぇ……っ!」
    サンズがグリルビーにキスをしようと顔をグイと近付けると、グリルビーは手でサンズの顔を制した。
    「えっ」
    サンズは何故グリルビーに拒否されたのかが分からなくて固まる。
    グリルビーは時計を指差して何か伝えようとしている。
    時計は朝の8時20分を指していた。
    サンズはグリルビーが何が言いたいのか察してしまいショックを受ける。
    「……もしかして、夜までお預けってことか……!?」
    サンズは自分で言った言葉に悲しくなった。
    「…………」
    グリルビーはサンズを見詰めてコクリと頷き、サンズの額にキスをすると起き上がってベッドから下り身支度をし始めた。
    「……そりゃないぜ、グリルビーよぉ……」
    サンズは置いてきぼりにされるが、グリルビーから誘われあまつさえ焦らしプレイをされて内心物凄く喜んでいた。
    身支度を終えたグリルビーは先程の便箋にまた何やら書き足している。
    そしてグリルビーはサンズに書いた内容を見せた。
    『後程、たくさん私を甘えさせてくださいね。もちろんサンズ、あなたのことも甘やかしたいです。』
    「……っ!ああ、勿論だぜ……っ!」
    サンズは嬉し過ぎて鼻息荒く興奮していた。
    グリルビーからの甘いラブレターにサンズは顔が緩みまくっている。
    「……はぁ、グリルビーからのラブレターすげぇ嬉しい……家宝にしなくちゃな……!」
    サンズはグリルビーの大事な手紙を綺麗に折り畳みパーカーのポケットにしまう。
    「グリルビー、ありがとうな。大好きだぜ」
    サンズは満面の笑みをグリルビーに向けると、グリルビーは頬を染めてコクリと頷いた。
    そしてサンズとグリルビーは手を繋ぐと仲良く寝室から出て行った。



    グリルビーズはいつも通り開店して常連客で賑わっていた。
    「へへへ……」
    サンズはいつものカウンター席に座ってグリルビーを眺めてはニヤケたり、真剣な顔をしてグリルビーを舐めるように凝視していた。
    「…………」
    グリルビーは先程のサンズとのやり取りや自分で書いた手紙の内容を思い出しては顔を火照らせポポポッと炎の熱量を上げてより一層燃えて恥ずかしそうにしていた。

    そうしてサンズとグリルビーの二人は夜が来るのを楽しみに待ち焦がれていた。

    互いに甘え甘やかされる二人だけの特別な甘い時間を。
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