新しい命──────繋がりが欲しかった。
単純に身体の繋がりじゃない。
もっと深く───まあそうだ、端的に言えば
…この男の遺伝子が欲しかった。
オレの身体は、寝ても覚めてもずっとルークを求めていたんだ。
「ジェイミー…ゴム取ってくれるか」
「ん…ちょっと待ってな。」
オレの長い髪を掻き分けて、うなじに優しく、
そして執拗にキスを落とすルーク。
そういうのは好きな奴だけにしとけ…って
何回も言ったんだけどな。一向にやめないもんだから、今は諦めてる。
ルークに…好きな男にキスされると、ゾクゾクする。こんな憎たらしいゴムなんか投げ捨ててもっともっと深く繋がりたいって…そう、思ってしまう。
ちょっとした出来心で、オレは先程まで辮髪を纏めていたネジピンの先端を…スキンに突き刺した。
2001