探索者ツナンゼルスのおおまかな設定考えた話まじざっくりツナンゼルス(本名:不明)
ある日ロサンゼルスに漂浪してきた謎多き本屋の主人。その正体は「いつの間にかそこにいて、当然のように周りに馴染んでいる」認知を歪める怪異。
「気が付いたら森奥に意識だけがあった。」
「目が覚めた場所にはやけに綺麗な大岩がひとつあったんだ。____はそこにいた。」
「動けないからずっと助けを呼んでた。」
「探さなきゃ、見つけなきゃ、_____なきゃいけない人がいる。」
「___たい。___たい。」
「たすけて、たすけて」
「…ああ、____をたすけにきてくれたの。やさしいこだね。そう、こっちにきて…」
目の前のなにやら___がみえるらしい人間を呼び寄せて、迷わせて、弱ったところを……___た。
「“また”見つけるから…____。」
いつか_____をたすけるために。
そうしてヒトの皮を被った怪異は____の気配を辿って世界を巡る。その途中でいくつかの神話的事象に遭遇して、肉体が朽ちては次の肉体を奪う。魂も残さず食べた。中には怪異に成り代わられたことに気付いた友人が縋り付いてきたこともあった。
「食べたなら…まだお前はそこにいるんでしょ……絶対に救ってみせる。」
あぁ…もう食べて消化してしまったからいないと言うのに…そもそも死んだら記憶は残らない。すでに全く違うモノに成り果てて2度と戻らないのに人間ときたら…
そいつの肉体だ。記憶があったかどうかすら知らないワタシが周りに馴染むために皮の記憶を頼りにそいつらしい挙動をすれば、縋ってきた人間はいとも容易くやはり皮の魂があるのだと信じてワタシに執心した。
「嫌だ…____いで、____。」
『言っただろ、俺はし_ない。』
『死ねないんだ。』
死ねないんだ。ワタシは。死にたいわけじゃないけど。生きたいわけでもない。生きる意味がない。けど周りが生きて欲しいと願うから。願われたから。沢山願われて。気が付いたら。
死ねなくなっていた。
記憶にないソレは、____の目を見て笑った。普通の人なら気が狂ってしまうのではないかというその呪いを、その人はとても幸せそうに受け止めて、はにかんだ。____と言われた_____を見て。
“死神”と言われた_____を見て。
これは、「“生きて欲しい”と願われて神に成り上がった元人間を、“死神”と呼ばれ信仰され心を落とした人間が____す」物語である。
これは、「“生きて欲しい”と願われて禍神に成り下がってしまった人間を、“死神”に成り上がった元人間が救う」物語である。
禍神を探して各地を回った怪異、いや、今は名を落とし、肉体を奪われ、記憶を失った“元死神”の怨念…が気配を探ってたどり着いたのは………
エルコル終わったら東郷から離れたくなったから一旦ステイしよう。