乱れたシーツに横たわり、微熱のような気怠さを纏ったまま弓親は一角から渡されたペットボトルを受け取った。
締め切ったカーテンの隙間から差し込むトワイライトがしっとりと湿った弓親の身体を照らし、つい先程まで行われていた行為の余韻を艶かしくなぞる。
力の入らない手でボトルキャップを開けようとし、既に蓋が取られた状態であることに気付いて薄く笑う。
見かけによらず、こういう些細な気遣いが出来る男なのだ。
重い身体を持ち上げ、ヘッドボードに背を預ける。
荒い呼吸を繰り返してカラカラに乾いた口を潤すためペットボトルの水を半分ほど飲んだところで、弓親はおもむろに口を開いた。
「一角、今日隣のクラスの子から手紙貰ってただろ?あれどうしたの」
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