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    大福餅

    @Wagashi_415

    色々な界隈をほっつき歩いてる餅の内輪ノリ倉庫のようなもの。うちの子、ボイテラ、🧭(特にボイバグ)について主に描くかもしれない。擬人化とか現パロ・学パロ含むので注意

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    大福餅

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    花吐き病ボイバグのifハピエンルート。正規ルート読んでからの方がいいし相変わらずなんでも許せる方向け

    花吐き病ボイバグifルート 昼休み。何だか今日は陽の光でも浴びたいと思い、ボイドールは屋上へと向かった。珍しく人はいなかった______ただ1人を除いて。
    「…ボイドール」
    「………え」
    誰もいないと思っていたそこに、バグドールは立っていた。
    「……どうして…」
    「…クラスの奴らから聞いた。不本意だったが、オマエが隠してた事もな」
    「……」
    「ボクはオマエを責めたいわけじゃない。…いつから、こんな事になってたんだ」
    その声色はひどく優しかった。けれどボイドールには、何かひどく責め立てられているように感じた。彼は責めたいわけではない、と言っているのに。声も脚も手も震える。
    「それ、は……」
    「……別に無理して早く言う必要は無い。オマエから言ってくれるまでは、ここで一緒にいてやるから」
    暫しの沈黙。耐えかねてボイドールが座り込むと、スッとバグドールが横に近づいて隣に座る。腕と腕が服越しに振れる。空の蒼が眩しい。ボイドールの口から真実が明かされるのにそう時間はかからなかった。
    「………数ヶ月前、から…」
    「…そうか」
    多くは聞いてこなかった。それが彼なりの気遣いなのかもしれない。それが辛かったけれど楽だった。一見矛盾した2つの感情が、ボイドールの心の中に生まれた。
    「最近、一緒にいる時間が減ったのもそのせいか?」
    「……はい。だって……バレてしまったら…」
    嫌われてしまう。それが何より怖かった。だから黙っていた。もう隠しても仕方がなかったから、何もかも包み隠さず話した。バグドールは最後まで、頷きながら聞いてくれた。
    「…つまり、オマエはボクへの片想いを拗らせてこうなったのか」
    「……ごめんなさい」
    「謝るなって」
    呆れたようにため息をついた後、バグドールから放たれたのは衝撃の一言だった。
    「……『ボクも同じだ』って言われる可能性は?」
    「……え?」
    つい、ボイドールは俯き加減だった頭を上げ、目を合わせ、聞き返してしまう。バグドールの頬が少し赤くなる。
    「っ…だから!ボクもオマエが好きだって可能性、考えたのかって…!!」
    思わず目を見開くボイドール。その目の中に輝くのは涙か希望か。
    「……わざわざ、言わせるな」
    恥ずかしさからか目を逸らすバグドールと、大きな目をこぼれ落ちそうなくらい見開いたまま動けなくなっているボイドール。息を呑む音。みるみるうちに、嬉しさの涙が瞳を満たして頬を伝う。ボイドールはバグドールの胸に顔を埋めて泣いた。その嗚咽の中、最後に咲いた花は白銀の百合の花だった。これから先もずっと、この空の下で咲き誇らん事を願って、2人で多幸感に身を浸した。
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    大福餅

    DOODLE超弩級シリアス、ドシリアスの軍パロifルート。バグチャンが勝ったもしもの話
    軍パロボイバグ(if) ボク達の軍は、次なる戦いの場所へと向かっていた。ニンゲンの限界を超えた能力を持った集団であるボク達は、どんな戦いであっても負けというものを知らなかった。特別な能力を持ち、身体能力も通常の人よりもずっと高いから当然だが。
    「…バグドール様、敵が接近しております。戦闘の準備を」
    「……分かった」
    エラードールからそう言われ、いつでも銃を抜き取れるよう準備する。敵軍が見えてくるまでそう時間はかからなかった。先頭に立って歩いているのは、真っ白な髪をツインテールに束ねた少女。そしてその背後には______。

     「…!?」
    「あ…………」
    少し前、ボクを助けた長髪の少女。敵軍だという情報は知っていたが、まさかこんな所で再会するとは思っても見なかった。相手もこちらに気づいたらしく、元々大きな丸い目を更に見開いた。こぼれ落ちてしまいそう。しかしあまり気を取られているわけにはいかない。戦闘に入るまでもう時間は無かった。相手の軍が一斉に武器を構える、そして同時にボク達の軍にも臨戦体制になるよう指令を出す。先頭を歩いていたツインテールの少女がこちらに飛び込んでくると同時に戦いの火蓋は斬られた。軍刀の鋒を躱して銃口を少女に向ける。発射と同時に少女の姿が消え、少し先に現れる。まるで瞬間移動をしているかのような速度だった。こういう時こそ落ち着いて、相手の動きのその先を見なければ。銃を使う手前、動きの素早い相手には多少の不利が付き纏う。だからそれを頭で補うのだ。時々身体の側まで迫る刀を銃身で受け止める。弾いてなんとか隙を作る。弾が尽きたら次の銃を抜く。リロードの時間すらも作れない。時々反応が追いつかずに刀がボクを掠めて傷を作る事もあった。傷から溢れる血が目に入って狙いが定まらない事もあった。それでも負けるわけにはいかない、と気配だけで銃弾を放つ。
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    recommended works

    和花🌼

    DONE夏祭りワードパレットを使用したリクエスト
    7 原作
    ・帰り道
    ・歩調を落として
    ・特別
    ・あっという間
    ・忘れられない

    暑苦しいほど仲良しな二人を楽しんでいただけたら嬉しいです。
    夏祭り 7(原作) 夏祭りといえば浴衣を着て、友人や家族、それに恋人なんかと団扇で顔を仰ぎつつ、露店を横目で見ながら、そぞろ歩きするのが醍醐味というものだ。それに花火も加われば、もう言うことはない。
     だが、それは祭りに客として参加している場合は、である。
     出店の営業を終え、銀時が借りてきたライトバンを運転して依頼主のところに売り上げ金や余った品を届け、やっと三人揃って万事屋の玄関先に辿り着いた時には、神楽はもう半分寝ていたし、新八も玄関の上がり框の段差分も足を上げたくないといった様子で神楽の隣に突っ伏した。そんな二人に「せめて部屋に入んな」と声をかけた銀時の声にも疲れが滲む。暑いなか、ずっと外にいたのだ。それだけでも疲れるというのに、出店していた位置が良かったのか、今日は客が絶え間なく訪れ、目がまわるような忙しさだった。実際のところ、目が回るような感覚になったのは、暑さと疲労のせいだったのだが、そんな事を冷静に考えている暇もなかった。
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