花吐き病ボイバグifルート 昼休み。何だか今日は陽の光でも浴びたいと思い、ボイドールは屋上へと向かった。珍しく人はいなかった______ただ1人を除いて。
「…ボイドール」
「………え」
誰もいないと思っていたそこに、バグドールは立っていた。
「……どうして…」
「…クラスの奴らから聞いた。不本意だったが、オマエが隠してた事もな」
「……」
「ボクはオマエを責めたいわけじゃない。…いつから、こんな事になってたんだ」
その声色はひどく優しかった。けれどボイドールには、何かひどく責め立てられているように感じた。彼は責めたいわけではない、と言っているのに。声も脚も手も震える。
「それ、は……」
「……別に無理して早く言う必要は無い。オマエから言ってくれるまでは、ここで一緒にいてやるから」
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