お迎え「虎於くん今日このあと予定ある?」
「あっ……悪い、飲み会があって」
「あ、そうかドラマ撮影のメンバーで」
「龍之介と過ごしたかった。今度必ず埋め合わせするから」
「いいよいいよ、大丈夫。いつでも会えるから、今日は飲み会楽しんでおいで」
「…………うん……」
「…………ちなみに今日はどこのお店で飲む予定なの?」
「あ、えっと、●●スタジオの近くの」
「ああ、知ってる!あそこのご飯美味しいよね」
「そうなのか、俺は初めて行く」
「期待していいよ。たくさん食べてきて」
「ああ、そうする」
「御堂さん二次会行きます〜?」
「いや、俺はここで」
「え〜?行きましょうよ〜!みんな行くって言ってますよ〜?」
「えと、その」
「虎於くん!」
「え!龍之介!?」
「わーTRIGGERの十さんだ!お疲れ様です〜!」
「お疲れ様です。すみません、虎於くんこの後俺たちのほうでも約束があって」
「え、そうだったんですか!呼び止めちゃってすみません御堂さん」
「あ、いや」
「TRIGGERの皆さんが待ってるんですか〜?いいな〜そっちも楽しそう!行ってらっしゃ〜い!」
「あ、ああ。お疲れ様、です」
「龍之介、なんだ約束って」
「ごめんね、二次会行きたかった?」
「いや、帰ろうと思ってたが」
「そっか、それなら良かった」
「約束なんかしてないだろ。なんで龍之介がここにいるんだ」
「うーん、どうしても会いたくなっちゃったから」
「え」
「家の近くまで送るよ。一緒に帰ろう」
「………よ、寄ってくか、俺の家」
「いいの?」
「飲み直したい、気分」
「……うん、俺も虎於くんと飲みたい気分」