【禁プリ17】コウヒロ新刊サンプル「鱈のヴァプール」書き下ろし掌編「ヤングアダルト」部分サンプルです。（夭折した速水ヒロの幽霊が、神浜コージの息子13歳のもとに現れる話）
※推敲中のため文章は変更になる可能性があります

　トイレのドアを開けると、速水ヒロがまっぷたつになっていた。４５階のマンションの廊下には、何物にも遮られなかった九月の日差しが、リビングを通してまっすぐに降り注いでいる。その廊下に立った青年の後ろ姿の上半身と下半身が、ちょうどヘソのあたりで、５０ｃｍほど横にずれていたのだ。不思議と血は出ていないし、断面も見えない。雑誌のグラビアから「速水ヒロ」の全身を切り抜いて、ウェストのあたりで２つに切り、少し横にずらしてスクラップブックに貼りつけたら、ちょうどこんな感じになるだろう。下半身は奥を向いたまま、上半身だけがぐるりと回転してこちらを振り返り、さわやかに微笑む。

☕️🎨🥞の関係性
☕️→🎨　くっそ好き、だいすき、利用されてでも関係を持ちたい。最終的には自分を選ばせようとするけども、ばれるならもう🥞巻き込んじゃおう。利用しよう、でも、利用したら怒るだろう。共犯にしてしまおう。抜け駆けするなよと牽制されるものの、実は「お前がだろう」と🥞のことを見抜いている。抜け駆けするなら、こちらもそれ相応のことをしてもいいと思い、自分の好きなプレイをさせる。むっつり

🎨→☕️ 弟の友人、相棒。うちの弟お世話になってるね。これからもよろしくお願いしたいな。と思ったら、好かれていた。本当に好きなの？無下にできない。保留でいいって言われてしまって、罪悪感も感じるが、欲求を満たしたい。けど、弟の🥞が好き。全くもって🥞の好意に気づかない。むしろ、自分の存在が疎いと思っている。