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    破色のぽいぽい

    @diolete

    らくがき 半端な小説 ニッチ作品 18作を置いておく

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    破色のぽいぽい

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    私なりのイサルイ複座時空

    #イサルイ
    #イサスミ

    複座時空でひとり生き残ったイサミの話「俺と一緒に世界を救おう」
     そう言葉にされて、初めて俺たちが同じ気持ちだったことに気が付いた。
     けど、その後に差し出された拳がなんとも恥ずかしくて、俺は捻った相槌を返しただけだった。

     もし、あの時。勇気を出して正面から拳を返していれば、お前は今も隣にいたんだろうか……。


       オンリーワン


     夏の厳しい日差しが地面を跳ね返り、帽子で日光を遮っているはずの眼を眩しくさせる。目の前には大勢の市民が集まり、長ったらしい大統領の祝賀演説に声援を送っていた。その舞台端に設けられた主賓席に地球外生命体に勝利した英雄、アオ・イサミは座っていた。そして隣には地球外生命体に勇猛果敢に立ち向かった多国籍任務部隊・エーティーエフの指揮を統制していた、ハル・キング提督が並んでいた。
    「提督……暑いですね」
     イサミは未だ続く演説に飽き、本来ならこんな話ができる立場の相手ではない、隣にいる唯一の知り合いであるキングに声をかけた。
    「これでもまだいいほうだろう。この地域は真夏になると外を出歩けないほど暑くなるところだ」
     話しかけられたキングも立場を気にした様子もなく、イサミに言葉を返した。
    「今日の式典、俺一人じゃうまく話ができないので、提督が出席されてホッとしています。ありがとうございます」
     観衆の目端にいるために視線は大統領に固定されたまま、体勢を動かさずキングに礼を述べる。
     キングも同じく、視線を外さずにイサミに言葉を返した。
    「世界を救った英雄をたった一人で立たせるのは私も本意ではなかったからな。君からの誘いはありがたかった」
     その言葉には哀愁の念がのっていた。
     
        ◇
     
     地球の外からやってきた謎の機械生命体は世界各地を襲撃し、人類を攻撃した。これに対し、ハワイで合同軍事演習、アドリムパックを行っていた各国軍の面々はTSをはじめ、戦闘機、戦車、艦砲ミサイル、果てはロケットランチャーを担いだ歩兵部隊など全勢力を投入し立ち向った。次々と襲い来る機械生命体を破壊しなんとか生き延びることに成功した我々は、人類を、地球を救うため、国という枠組みを超えて多国籍任務部隊を結成した。しかし、その時既に約半数ほどの死傷者が出ていた。
     それでも通信が途絶する前に得られた情報から推察し、世界各国で同時多発的に攻撃を受けていると考えた。人類を守るため、そして傷つきながらも市民を守るため戦い続けているであろう友軍を助けるためにハワイを発ち、太平洋を横断して軍艦が届きやすい海に囲まれた島国、日本へと向かうことにした。
     到着した日本もやはり攻撃を受けていて、絶望的な状況だった。しかし母国を救いたいイサミの諦めない姿勢が実を結び、隠れ凌いでいた残存兵力を発見、合流することができた。彼らも加わり、わずかながらも軍事体制が整い始めた。それでも消耗品である物資や武器、果ては兵すらも圧倒的に足らない状況であることに変わりはない。
     それでも幸運があった。
     横須賀にて日米が秘密裏に開発していたという極秘TS機が敵の索敵、殲滅に有効だったのだ。エーティーエフはこの機体を基幹として大規模な部隊を編制し進軍する。枯渇する物資と闘い、時に現れる巨体の機械生命体と死闘を繰り広げ、その度にたくさんの犠牲を生みながら、日本から陸に沿って西へ、解放戦線を張っていった。
     襲撃から人々を解放し、仲間を増やしていく。そうして得られた情報を考察し、敵の機械生命体が7つの塔ごと降ってきたことを知る。そしてエーティーエフは世界に点在する塔と、その塔の主である巨体の機械生命体との戦闘を決意した。
     当然戦いは厳しいものだった。巨体たちとぶつかるたびに、昨日まで一緒に戦っていた仲間が居なくなった。明日は我が身、そんな気持ちが全身を這う。それでも彼らは立ち止まらない。エーティーエフ隊員全員が生きるために戦うことを強く望んでいたのだ。
     一歩。一歩。戦い、仲間を集め、倒れる仲間を踏み越えて。
     7つ目の塔にたどり着いた時。はじめに結成した多国籍任務部隊のオリジナルメンバーは数えるほどしか残っていなかった。途中で出会った志を同じくした仲間たちもそれぞれひどくまばらだ。
     それでも全員が前を見据えて、歩みを止めようとはしなかった。

     7つ目の塔、攻略前夜。
     スミスは作戦に集中するために愛機、ライジング・オルトスの下を訪れていた。
     ここまで来ても未だ敵の全容は分かっていない。だが、この戦いが一つの区切りになるのではないかとスミスは感じていた。
    「俺は世界を救うことができるだろうか……」
     ライジング・オルトスのコーパイロット席で、スミスは期待と不安を口にした。
     するとまるで相槌するかのようにライジング・オルトスが起動する。
     慌てて外に出るとパイロットであるイサミが来ていた。イサミもまた明日の作戦が気になり、落ち着ける場所を探していたようだった。
    「眠れないのか?」
    「まあな……」
     そのまま互いに言葉をかけず、ただドッグの壁に背中を預けながら用意したコーヒーを味わい、満点の夜空を眺めていた。そうしていると今が人類の生存をかけた戦争の真っただ中とは思えないほど静かで、落ち着いた時間が流れていた。嵐の前の静けさとはこういうことをいうのだろうかと。そんなことを考えていた。
    「なぁイサミ」
    「なんだ?」
    「ちょっとだけ昔話をしていいか?」
     戦場で仲間のことを聞くのは気心が知れて心強くあり、そして居なくなったときは心を抉られるものだ。だから兵士の中には自分を語らない者は多い。
     イサミとスミスはハワイで行われた合同軍事演習でTS越しに初めて顔を合わせた。そこから状況は刻々と変化する。地球外からの侵略。仲間の死。人型機械生命体との死闘。友軍への援護と人類解放戦線。複座式TSへの搭乗命令。実力は互いに認めていたものの、戦闘への心構えの違いが浮き彫りとなり、衝突。まともに操縦をこなせないこともあった。そして多くの戦闘を共にし、今では唯一無二の相棒となった。そんな怒涛の日々だった。
    「子供のころ、俺はヒーローに憧れてた。赤や青のスーツに身を包んだマッチョマンになりたかったんだ」
     スミスは他愛のない話を真剣な表情で語る。
    「けど、そんなものはコミックや映画の中にしかいないとずっと自分に言い聞かせてきた」
     語る内容はまるで現実を見れない大人のような口ぶりだったが、イサミは笑うことも遮ることもせずただ聞いていた。
    「それでも俺はヒーローになりたかった。イサミ、君みたいなヒーローになりたかったんだ」
     スミスは思いを締めくくるようにコーヒーカップを持つ手とは逆の手を胸元で握り締める。その手の中にあった二つのライフル弾が擦れてカチャリと音を立てた。
    「俺はヒーローなんかじゃ……」
    「君じゃなければジャパンに残っていた友軍は全滅していた。君が最後まで諦めなかったから彼らを助けられたんだ。君はヒーローだ」
     スミスから熱い言葉をぶつけられたイサミは息を飲み、僅かにのけ反った。
    「イサミ!俺と一緒に世界を救おう」
     先ほどの昔話の続きのような口上で、真っ直ぐイサミを見据えて、理想の夢を語り、胸元の拳を差し出された。
     スミスからの期待にイサミの心は満たされ、思わず手に力が入る。と同時にそんなものは漫画やアニメにしかないと頭の中で天邪鬼が囁いた。
    「あぁ……そうだな」
    結局、彼の真っ直ぐな気持ちに応えることが気恥ずかしくなり、それを悟られまいと持っていたコーヒーカップを掲げ、差し出された拳に乾杯を掲げた。

     7つ目の塔の攻略は人類の意地を見せる戦いであった。
     なんと塔に該当する人型機械生命体は二体いた。戦力の分散を余儀なくされ、戦力維持が難しい。それでも多くの犠牲を出しながら、一体を撃破することに成功する。しかしこれがよくなかった。一体が倒されたことでもう一体の人型機械生命体が暴れだしたのだ。
     ここで初めて人類はこの人型機械生命体に感情があることを知ったが、そんなことを考えている余裕はなかった。
     近接主体の人型機械生命体を囲むように陣形を立て直し、攻める勢いを止めず、アタックを仕掛けていく。
     一機。また一機とTSが落ちていく。空からの援軍も敵のビームエネルギーに焼かれ四散する。艦砲ミサイルの威力で怯む姿を見せるが、次の瞬間にはTSとの距離を詰め薙ぎ払われていった。
     ライジング・オルトスの通信画面は次々と黒く塗りつぶされ、回線からは嫌なノイズが走った。
     こいつは今までの人型機械生命体と違った。圧倒的な力。爆発的な力。それだけで現状を優位に立っていた。
     逆に人類は兵の数を減らし、威力が落ちていくばかりでジリ貧だ。人類がこの難局を乗り切るための一手が必要だった。
    「イサミ」
     ライジング・オルトスのパイロット、イサミの背後から声がかかる。画面から目を離せないイサミは後ろからの声に意識を向けた。
    「どうした?」
     コーパイロット席に座るスミスは戦闘真っただ中でありながら、極めて冷静な口調であの時の昔話を語り出した。
    「今はそんなときじゃねぇだろ!」
     会話の意味が分からずイサミは苛立ち、声を荒げた。
    「じゃあこうしよう。このライジング・オルトスには今の状況を打開できる秘密兵器がある」
     さっきの流れからは想像しづらい提案にイサミは一瞬間抜けな顔になったが、コーパイロット席のスミスからは見えない。
    「そんなのあるならさっさと出せって……」
    「イサミ」
     今度は少し冷たい声がかかった。
    「ライジング・オルトスには全武装を外す機能がある。これを使って相手の不意を衝く。そこで生まれたわずかな時間で俺はパージしたエネルギー核パーツを肩に残したミサイルでロックする。イサミはタイマーをセットして時間差で爆発するようにしてくれ。セットが完了しだい俺たちは緊急脱出を行う。これなら向こうの勢いを削いで、爆発にタイミングを合わせて全艦一斉集中艦砲ができる。そうすればあいつを倒せるはずだ」
     スミスの言っていることができたなら、確かにこの戦況は変わるだろう。しかしあまりにもシビアな作戦であった。
    「そんなのコンマ一秒でもズレれば、生身で味方からハチの巣じゃねぇか……。そんなものは漫画や映画でしかないだろ」
     あの敵を倒すためにそんな危険を冒す必要はない。まるで死ぬ気のような特攻なんて、そんなもの誰も称賛なんかしない。生きてることを勝ち取ることが大事だろ。
     イサミはそう吠えた。
    「その考え方。君らしくて羨ましいよ。最高にプリティクールだ」
     笑える状況でもないのに、背後でスミスが笑っているのを感じた。こういう時のスミスは良くない。これまで共に戦ってきたから分かる警鐘がイサミの中に鳴り響いた。
    「っスミ……」
    「君とはここでお別れだ。俺はこのライジング・オルトスと世界を救いに行くよ」
     早口で言われた言葉を聞き取る前に、イサミはライジング・オルトスの脱出機構で空を飛んでいた。
    「もし生きてたら、また一緒に星見ような」
     センサーで飛ばされたイサミの位置を見ていたスミスは、巻き込まれる範囲の外まで飛んだことを確認し、鼻歌を歌い、口元だけに笑みを浮かべて、新しく増えた夢を言霊にのせた。
     吹っ飛ばされたイサミは戦場から離れた空でパラシュートを開き、急なGから解放され減速する。そして眼下に見えたのはバーニアをふかし、迷いなく敵正面に突っ込んでいくライジング・オルトス。装甲を捨て、内にあった小さな本体がその身を晒し、一瞬のうちに爆発した。その爆発に油を入れるように、味方からの爆撃の雨が降り注いでいく。
     イサミはその光景をまるで映画を観る観客のように見ていた。生身となり数多くの爆音を浴びたため耳が正常に機能しておらず、目の前の光景にまるで臨場感がない。そんな無音の戦場で続く熱の波。巻き上がる土と鼻につく硝煙の匂い。それらには映像ではないはっきりとしたリアリティがあるはずなのに、スクリーンで隔てられたかのようにイサミは現実として捉えることができていなかった。
     それから爆発の余波で振り回されるパラシュートを何とか操作し、イサミは爆心地から遠く離れた不安定な斜面に着地する。傾きずり落ちていくパイロット席のベルトを乱暴に外しながら、戦況を確認するために元居た丘の上の戦場に向かって必死に足を動かした。仲間は、スミスはどうなったのか。その一心がイサミを前に動かしていた。
     丘の淵に立つ。いつのまにか戻っていた耳に届く音はなく、地面からは黒煙が立ち込めている。風で晴れた隙間から見えたのは、跡形もなく吹っ飛んだ真っ黒く吹き飛んだ地形だけ。そこに生命の影は何一つありはしなかった。

     8体目の人型機械生命体を倒したことで7つ目の塔は機能を停止し、ひとりでに崩壊した。
     多くの犠牲を出した生存戦争は、人類の勝利となった。

        ◇

     ジリジリと焼ける日差しが降り注ぐ中、式典は滞りなく進んでいく。
     今は亡き自衛隊に所属し、世界を救いヒーローとなったイサミはエーティーエフの提督ハル・キングと共に壇上に上がり、アメリカ大統領から感謝と労いの言葉と、それから握手と眩しいフラッシュを送られた。観衆はその颯爽たるヒーローの姿に歓声を上げ、大いに喜んだ。
    「俺はヒーローなんかじゃ……」
    「ルテナント」
     人々の生きる喜びの声を前に、壇上でぼそりと小さな呟きがもれた。しかし何万人という市民の歓声に勝てるはずもなくかき消され、唯一聞こえる位置に立っていたキングだけがイサミの言葉を諫めた。
     必要な役を終え壇上を降りた二人は嫌に豪華な主賓席に戻り、後はこの式典が終わるのを待つばかりとなった。
    「我々は多くのものを失った」
     ただボーっと時が過ぎるのを待っているイサミに向けて、キングが語り始めた。
    「世界を強襲した地球外生命体に立ち向かい、多くの戦士たちが散っていった。だからこそ世界は救われ、こうしてたくさんの市民が生きている。この結果を胸を張ろうじゃないか」
     地球外からやってきた機械生命体を倒したエーティーエフは現在壊滅状態にある。最後の戦いで集まった兵士のほとんどが殉職。生き残ったものも体や心に傷を負い、動ける者はいない。わずかに残った戦闘員ではない隊員たちもそれぞれの母国の復興に召集され、世界にちりじりになった。だからこの式典に呼ばれたのは五体満足で生き残った英雄のイサミと、戦争の最前線でトップを担った提督のキングだけなのだ。
     市民たちの胸の中にいる最強のヒーローはとっくに瓦解していた。
    「俺は死にたくなかった。みんな死んでほしくなかった。ここにいる人と同じように生きてることを喜びたかった。なのに……」
     滲む視界を帽子で隠しながら、イサミは懺悔した。キングはただその姿を見ているだけだった。
    「スミスは、あいつは敵に突っ込む前その最後まで俺と一緒に戦ってくれた。なのに二人が生き残れる可能性がある作戦を俺は。あいつの覚悟を遮った。到底成功するとは思えなかった。だから……だからあいつは俺を置いて行ったんだ」
     イサミの予想通り。スミスは脱出に失敗し、作戦中行方不明となっている。しかしスミスの特攻、爆発ダメージにより敵に隙が生じ、その場にいた全武力を投入することができた。敵を木っ端みじんにして脅威を打ち払った。その時の威力はすさまじく。攻撃の中心地にいたであろう、スミスとライジング・オルトスは機体の欠片さえ見つからなかった。
    「あいつとならヒーローになれると思ったはずなのに、……最後の最後であいつの手を取れなかった」
     生きようとする選択は生命の本能である。だからイサミの選択は決して間違いではなかった。
    「あの時、怒りに感情を任せなかったら、あいつは……」
    ──今も隣にいてくれたのだろうか。
     世界を救ったヒーローとはいえ一人の人間である。失ったものを悲しみ、後悔するものである。それが生きるということであった。
     熱い日差しの中、長い沈黙が流れる。隣で聞いていたキングもまた同じ苦しみを抱える同士であり、返す答えを持ち合わせてはいなかった。

        ◇

     式典が終わり、日差しも熱いことから観覧席からは人がどんどんいなくなっていく。そんな情景を見ながらイサミは誰も居なくなった主賓席に座ったまま動かない。
     どれくらい時間がたったのか。あるいはそれほど経っていないのか。分からないイサミの元に幕の中に下がったはずのキングが戻ってきた。
    「たった今、ある連絡が届いた」
     そういったキングの顔に感情がなかった。
    「実は8体目を倒した後、世界は脅威が完全に無くなったことを確認するためにあらゆる調査をおこなった。そしてあの大戦の一か月後にはすでに分かっていたことがある……」
     そこで一度言葉を切る。いや、キングですらその先を言葉にすることを恐れていたのかもしれない。
    「月の陰、地球から見ることのできない裏側に我々人類ではあり得ない構造物が観測されている。全長数百キロの物体。間違いなく侵略してきた地球外生命体のものであるとのことだ」
     その言葉を聞き、膝の上で握っていた拳が強張った。
    「今しがた、この構造物に動きがあった。月の陰にあることには変わらないが、その軌道は確実に地球を向いている。やつらはまた地球を目指している。早急な迎撃態勢を取ることとなるが、君には……」
    「了解しました」
     傷心の戦士を再び戦場に送ることを躊躇していたキングに、イサミは言葉を遮ることで返した。
    「十分な安らぎを与えられず、すまない」
    「それは提督、あなたも同じでしょう」
     イサミの瞳の中には熱い決意と孤独な悲しみが宿っている。その切ない輝きを見たキングは、この英雄に幸せが訪れることを願わずにはいられなかった。
     
     世界に再び脅威が降ってきた。
     そんな中、真っ先に戦場を駆ける深緑のTSが一機いる。その機体の側面には見えにくい黒のインクで「Become a Hero」の言葉が書かれているのだった。
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