masasi9991 @masasi9991 妖怪ウォッチとFLOとRMXとSideMなど平和なのと燃えとエロと♡喘ぎとたまにグロとなんかよくわからないもの ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 420
masasi9991☆quiet followDONE土蜘蛛さんと小さい大ガマさん ##妖怪ウォッチ ぼうぜんと 座敷の真ん中に座布団も敷かずに座って、少しも動こうとしなかった。「おおい、つちぐも」 なんだか事情がありそうな雰囲気だが、そんなのおれの知ったことじゃない。おれは土蜘蛛に用がある。だからいつものように、天井裏の梁からその脳天向かって声をかけた。 が、やっぱり動こうともしない。 いんやほんとを言うと、ちょっと動いた。おれに呼ばれたのはちゃんと聞こえたらしく、その瞬間にぴくり、と。しかし返事をしない。腕組んだまま。上から見える白い額に、しかめっ面のシワが浮かんでいるのが見える。 ということは聞こえておきながら無視を決め込んでいるってえことだ。「つちぐも。おい、つちぐもってば」 何度呼んでも腕組みのまま。このやろう。「わかったよ。もういい」 おれは一人でへそを曲げて、梁をつたって屋根の上へ戻る。 と見せかけて。「それっ」 天井の端から勢いよくぴょんと跳んだ。じっとしていて隙だらけの、間抜けな後頭に狙いを付けて。 目にも留まらぬ蛙のするどい飛び蹴りを、そのどたまに食らわせてやる!「やめんか!」 ところがそれも読まれていて、土蜘蛛のやつ、ひょいと首を傾けてかわそうとする。 おれの飛び蹴りは畳の上へ……ってところが。「ぬあっ! お、おのれ! しまった!」 かわした直後に土蜘蛛のやろうは突然大慌て。どうしてかおれの首根っこを空中で掴もうとする。しかし蛙の蹴りは早業で、簡単に捕まったりはしねえ。避けられちまっているから、そのまんま床にぶつかるだけだが。 それでも土蜘蛛は慌てて手は出す、糸は出す、なんだかいつもと違ってぐちゃぐちゃにもつれた糸を。「なにをしやがる!」 絡め取られて首も掴まれ後ろに引っ張られ、どういうわけだか勢い付いて土蜘蛛まで一緒になって後ろ向きにごろんごろんと畳の上へ転がってしまう。土蜘蛛のやろう、自分の出した糸におれと一緒に絡まった。「はなせ! べとべとする!」「それはこちらの台詞だ! 何をしに来た!」「なにもかにも、いつでも勝負を挑んでこいと言ったのはてめえじゃねえか!」「ぬ……」「腕試しに付き合ってくれるって話だったじゃねえか。忘れっぽいな」「うぬ……言われてみれば確かにそのようなこともあったような……」「つまり土蜘蛛の虚を突いたからおれの勝ちだな?」 べとべとの糸を身体から引き離しながら、おれは座敷の上にぴょんと降り立った。まだ糸は絡まっていて、動きにくい。「待て待て」 畳の上に糸をなすりつけようとして転がっていたら、起き上がった土蜘蛛にまた捕まえられた。「そちらに行くでない」「なんだよ? そういえばあんた、何をぼうっとしていたんだ?」 座り直した土蜘蛛の膝の上に乗せられる。頭の上からなんだか情けないため息が聞こえた。「なんでもない。お主は、今日のところは黙って帰るがいい」「そう言われると帰りたくねぇな」 でふと、座敷の上を見回す。「ん?」 なにかが変だな、とぼんやり気付いた。しかし土蜘蛛の座敷はいつもみんな全部よくわからない。山や川とは様子が違う。だからなにがおかしいのか、すぐにはわからなかったが。「あ! ボーロがある!」 よく見ると畳の上に畳とおんなじ小麦色の、ボーロのかけらが転がっている。ボーロというのは、おれもよくはわからないが、ときどき土蜘蛛が食わせてくれる甘いお菓子の塊だ。たぶん土蜘蛛が好きなやつ。「これ、床に落ちたものを口に入れるな。はしたない」「でもいっぱい落ちてるじゃねえか」 畳の上にぽろぽろ落ちてるやつに手を伸ばそうとして咎められる。まだ糸もくっついてるし、土蜘蛛の膝の上に捕まえられているから、遠くまで手を伸ばせない。どうにかして手が届くやつを拾って、食いてぇんだけど。「落ちているのではなく、これは落とした……」 もごもごと何かを言って、またため息。最初にぼーっとして座敷の真ん中に座ってたときに戻ったらしい。 畳の上に転々とボーロは落ちていて、それを目で追うと最後に部屋の隅の文机が蹴っ飛ばされたのか蹴躓いたのかで傾いていて、そこに盆や茶碗やその中身まで一緒にひっくり返っている。 盆の上に乗せたまま食えばいいのに、土蜘蛛のやろうは変なことをしやがる。【了】Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow masasi9991DONEいちゃいちゃしてるだけの道タケ漣何もしていなくても 困ったことに、何もしていなくてもかわいい。 二人とも床にコロンと転がって、先日師匠に資料として渡された雑誌を眺めている。 自分たちが掲載される予定の特集シリーズのページなんかはほぼチェック済みだ。いま二人が眺めているのは、自分たちの仕事とは直接の関係はないレシピのページ。うまそうだ、とかこっちがいいだとか、時々じゃれ合うように言い合いながらページを巡っている。 今度作ってやるためにも後でしっかりチェックさせてもらおう。それはそうとして、こうして何をしているわけでもない瞬間でも……雑誌を読んでいるだけの瞬間でも、タケルと漣がかわいくてしょうがない。 そう思っていると、いつのまにか自分の手元が緩んでいたらしい。開いていた資格本がパタンと音を立ててて閉じた。その音で二人揃ってこちらを向く。 1143 masasi9991DONEキスの日の夜のデググラキスの日「なあ、今日が何の日か知ってたか?」 ベッドマットがズシンと沈む。キミの身体が俺の隣に横たわる。それからキミは大きな身体をもぞもぞ動かして、こちらを向いて転がった。ダブルベッドもキミにとっては窮屈だ。よく磨かれた黒曜石のような目がきょとんとしておれの顔を見た。 「まさか、おれのお誕生日か?」 「ははっ、もしそうだったとしたら、おれが盛大なパーティを開いていないのはおかしいだろ?」 「ウム? それもそうか。ということは今日は……?」 「今日は、『キスの日』だったらしいぜ。先に行っておくが魚じゃないぞ」 「キス!」 キミは一度目を白黒させた後、ガバっとベッドに起き上がった。もう照明も消してしまった暗い部屋で、キミに覆いかぶさられると……何も見えない。キミのキラキラ光る黒い瞳の他は。 953 masasi9991DONEお休みの日の午後の道タケ漣待ってる「オマエ、邪魔だ。……せめて端に寄れ」 「はは。お腹いっぱいで寝ちゃったか? あとは片付けるだけだからタケルもゆっくりしてていいぞ」 「いや、メシ作ってもらっといてそうはいかねぇ。俺は手伝う」 「そうか。ありがとうな、タケル」 台所でらーめん屋が笑ってる。チビはまだごちゃごちゃうるせー。チビの短い足がオレ様の腹を跨いで歩いてった。どこ通ってやがる。ムカついたけど、それより眠ぃ。あくびが出る。 「ふぁ……」 「おい、起きてるんだろ」 「起きてちゃ悪いかよ」 チビがらーめん屋にフキン持たされて戻ってきた。メシ食ってた机を拭いて、部屋の隅へ片付ける。ちまちま動いてるチビを見てるとさらに眠くなってくるが……。 「……寝てんの、もったいねーよな。せっかくオマエも円城寺さんも、オフなんだし……」 746 masasi9991DONE拗ねてる虎牙とごまかす道流さんの道タケ漣円城寺さんはズルい「聞いてンのからーめん屋!」 「うおっ」 漣の顔がぐっと近づいてきた。ちょっと油断していたな……。かなり怒っているようだったから、こんなことしてくれるなんて思っていなかった。 背伸びして眼の前に近付けられた唇がツンと尖っていてかわいい。しばらく見とれていると、さらにぐぐっと背伸びをして、鼻先がぶつかるぐらいの距離で睨まれた。 その目も、きれいだ。 「漣」 「!」 怒ってる。でも漣も、油断してるな。 頬に手を当てる。びっくりして三角になっていた目が丸くなる。そのまま顎を引き寄せて、触れる直前に、 「キスしてもいいか?」 「……ハァ? ンなの……」 無防備にあんぐり開いた唇がかわいい。そのままむしゃぶりつきたい。……最初からそのつもりだ。 1317 masasi9991DONEお昼寝してる虎牙の道タケ漣こしょこしょ くすぐってー……モゾモゾする。そんで熱いのは、ちょうどいい。腹の上をぐりぐりしやがってた手が離れてどっかに行って、ムカついて少し目が覚めた。薄目開けてそっちの方へ転がる。デカい熱いのにぶつかる。手じゃなくて足だ。らーめん屋の、膝。 「漣、起きたか?」 起きてねぇ。顔を覗き込まれる気配がして、うぜェから目を閉じた。らーめん屋は小声で笑った。 手、どこだ。らーめん屋の向こう側にチビが転がっていた。薄目ではっきりとは見えなかったが、チビも腹、撫でられて……。 「円城寺さん、くすぐってぇ」 「タケルも起きちゃったか。悪い悪い」 悪いと思ってなさそーな声だ。適当に言いやがって。 「悪くは、ねぇけど……でも俺もソイツも、猫じゃねぇんだし……」 663 masasi9991DONE酔っぱらってる道流さんといちゃいちゃする道タケ漣寝込みを襲う「ただいまぁ、タケル、れーん。待っててくれたのか?」 「やめろっ、離せらーめん屋ァ! 重いんだよ!」 「んっふふふふふ、布団まで敷いて……」 「寝るとこだっただけだっつー……あ!」 「ンっ……え、円城寺さん?」 上機嫌で覆いかぶさってきた円城寺さんに、キス……でもされるのかと思って、ぎゅっと目を閉じた。……が、思ってたのと違って、瞼の上に熱くて少し濡れた唇が押し当てられる。しかもすぐ離れていく。キスには違いないが……。期待しすぎだ。 それをコイツに見られた。っつーのにも焦って横を見たら、次はソイツが円城寺さんのキスを食らってた。そいつは頬に。 「酒くせェ! 帰ってくんのもおっせーし、こんなんで許すか!」 「そうかそうか、もっとか」 3584 recommended works 102DOODLE #シャドーサイド #妖怪ウォッチ 絵溜めめDOODLEモテモテ〜ヌス とみいちTIREDジンペイとバケーラ(線画) 加藤 怪鬼DOODLE加工無エンカイ、カイラ様(8/12絵) 2 絵溜めめDOODLE相思相愛のお守りだニャン🐾 加藤 怪鬼DOODLE妖魔界王 蛇王様 2 クロマ$PAST かっこかりDOODLEじばじぺとめらちゃん 加藤 怪鬼DOODLE多種多様カイラ様 5