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    masasi9991

    @masasi9991

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    お昼寝しながらいちゃいちゃしてるデググラ

    ##デググラ

    お昼寝と夢のこと


     昼食も終わって、キミがウトウトし始めたのが十分ぐらい前だろうか。確かに今日はいい天気で絶好の昼寝日よりだと思う。おれは午前に使った道具の手入れをしたかったからキミと一緒に昼寝はしなかったけど、隣ですやすや眠っているキミの寝息や寝言を聴いてるのはかなりいい気分だった。おかげで作業が捗る。
     もうそろそろ、午後の採掘に出かけようかな。手入れも終わって腹ごなしも充分だ。だけど隣のキミはまだ気持ちよさそうに寝ている。寝入って十分ぐらい、それで起こしちゃかわいそうな気もする。
     起こすか、起こすまいか、悩みつつ。でもすぐ起きるかどうか、少し頬に触ってみて確かめる……なんて、そのぐらいはいいかな? ただのイタズラだけど。
     が、その前に道具をいじって汚れた手を洗った方がいい。採掘してるとどうせ手も顔も泥まみれになると判っていても、こんなに気持ちよさそうに寝てるキミの顔をあえて汚すのも気が引けるし。すぐ近くに小川が流れている。
     そして立ち上がって、川の方へと向かったときだった。
    「うん、大丈夫だ!」
    「あれ? 起きたのか?」
     背後でデグダスが大きな声を出した。振り返って見ると、まだ木陰に寝転がってはいる。涼しい色の影が鼻先に落ちていて、表情は見えない。
    「もちろんだとも。だから遠慮はいらない」
    「え?」
     なんだかやたらにはっきり喋っているが、話が見えない。いつもそうだと言えばそうではあるが。もちろん、キミのそういうかわいいところには慣れている。
    「グランツ! どんとこい!」
    「ちょっと待ってくれよ」
    「ま、ま……ままま、待てな、い、いや! 待つ!」
    「フッ、……フフフッ。手を洗ったらすぐそっちに戻るから」
    「う……ううん……。フゴッ」
    「ん?」
     キミの最後の声、なんだかおかしくなかったか? なんだかいびきみたいな。というかいびきか?
     別に入念に手を洗っていたわけでもなく、泥を落としてすぐに木陰のキミの隣に戻る。キミはさっきとかわらず、自分の両手を頭の後ろで組んで枕にして眠っている。
    「すやすや。すや。フゴフゴ。すやすや」
    「ぷっ。あはは。さっきの、フフッ、寝言だったのか?」
    「すーっ」
    「キミはわかりやすいんだか、わかりにくいんだか。口、開けたままになってるぜ」
     おれが寝言に返事をしすぎたからかな。さっきまでは口を閉じて寝ていたから、そうなのかもしれない。いびき混じりで少しだけ寝息が乱れているのもそのせいかな。悪いことをした。
    「でも、もう起きる時間かもな?」
    「ウウーン」
     中途半端に開いた唇をツンとつつく。もにゃ、と唸った。そのまま軽く押さえてみる。柔らかいし、熱い。午前中の採掘の興奮のせいだろうか。
    「デグダス」
    「む」
     キミの口はおれの指を異物だと思ったのか? それとも食べ物だと思ったのか? 舌がちょっと出てきて、指先を舐められた。
    「あっはっはっはっは! それは不意打ちだ!」
    「わっ!?」
    「ふふっ、ははは! 起きたかい?」
    「お、オワっ!? ワワワッ?」
     寝起きのキミが目を白黒させる。ついでにパチパチと瞬きをする。そしておれはさらに腹をかかえて笑ってしまう。別に指を舐められたのも、そこまでくすぐったかったわけでもなかったんだが。
    「ゆ、夢か? 現実か?」
    「これが現実だぜ。おはよう、デグダス」
    「おおお……そうかぁ……。キャッ」
    「どうした?」
     起き上がるかと思いきや、今度は突然両手で顔を隠してしまった。耳まで赤くなっている。
    「思い出した! ……うう、その、……え、エッチな夢を見ていた……」
    「え? 今の間にか?」
    「う……は……恥ずかしい……! とても恥ずかしい! 顔をお見せできない!」
    「そんなふうには見えなかったけどな」
    「な、なんだって!? 見えてしまったのか!? グランツはおれの夢をお見通しだというのか!?」
    「いや、アハッ。キミ寝言で」
    「寝言!? はははは、恥ずかしい! あんな夢を見つつ寝言まで言っていたとは!」
     真っ赤になったキミは小さくコロンと丸まって木陰をコロコロ転がる。とは言ってもこの間見かけたオオユキコロガシムシが転がしてた雪玉ぐらいにはデカいが。
     しかし耳どころか肩や背中まで真っ赤にして恥ずかしがっているけど、さっきの寝言とキミの言うエッチな夢ってのがどうしても結びつかないな。


    【了】
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