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    masasi9991

    @masasi9991

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    お祭りのデググラ

    ##デググラ

    危険な食べ物「あ」
    「どうした? ポカンとして。おれの顔に何か付いているか?」
    「ふふ、顔……じゃないな。いや、顔か。デグダス、ちょっと笑ってみせてくれ」
    「わっはっはっはっは! なんだか照れるな!」
    「あっはっはっはっは! じゃなくて、ニコッと」
    「ニコッ」
    「そう。……ぷっ。あははっ、やっぱり歯に青のりが付いてる」
    「えっ!? それはお恥ずかしい!」
     慌てて口元を隠したキミは、モゴモゴとくぐもった声を出した。手で隠した下で頬がムニムニと動いている。
    「取れたかな?」
    「取れた」
    「よかった」
     安心したのか胸をなでおろし、もう一度ニコッと笑ってこっちを見た。うん、いつも通りの白い歯だ。
    「焼きそばは危険な食べ物だな」
    「でもお祭りと言ったらコレじゃないか?」
    「ウム。実にその通り。だから食べないわけにはいかんのだ。なにより、うまい! だがしかし」
     頷いて、唸って、考え込んで、次はジッとおれの顔を見つめる。
    「おれの顔に何か付いてるか?」
     と今度はおれが尋ねる番だ。自分でするのはいい。しかしされるのは照れる。キミの真っ直ぐな目に弱い。
    「グランツ、ニコッとしてみてくれ!」
    「あ、あれっ? おれの歯にも付いてたか?」
     同じことを言われて恥ずかしくなって、同じように慌てて口元を手で隠した。キミに指摘しておきながら自分も、って恥ずかしくてあんまりじゃないか。顔が赤くなってる気がする。なおさら顔を隠したい。
     が、しかし。キミの手がおれの手首を掴んでそれを阻止した。
    「違う違う! そうじゃなくてな、おれもおまえのニコッが見たい! おれにも見せてくれなくちゃ、不公平じゃないか。……ン、なにかおかしいか?」
     ってそんなこと真っ直ぐ言われちゃ、笑うどころか顔から火が出そうだ。顔どころか、キミに掴まれてる手まで、一気に熱くなってきた。
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