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    aya_tugu

    @aya_tugu

    ポイピクはリべ小説って形を取っています(仮)
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    aya_tugu

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    地獄のしんおみ設定小話 ※地獄のしんおみメモを前提にしています
    しんおみ成分:薄 マイがでばる

    【チャーハン作るよ!】 タケ兄がシンイチローの隣に戻った。
    それだけで昔の兄貴が帰ってきた。
    それだけの為に悪い大人になったけど、この未来は間違ってなかった。



    「マイキー、寝るならベッドに行けよ」
    「んー」

    ソファーでウトウトしていると、声を掛けられた。
    タケ兄が台所で何かしている。冷蔵庫や戸棚を開ける音がする。
    玄関が開く音がした。やっとシンイチローが帰って来たか。

    「明司さん、報告に──マイキー…」
    「よっ」
    「おう」

    シンイチローじゃなくて場地だった。
    壱番隊隊長だった場地も今じゃ組の若頭だ。わからねぇもんだな。

    「■■組が──最近ウチのシマから──」
    「そうか。だったら店のオーナーに言っとけ、人回すから──」

    場地が難しい話をしている。それが何だか面白くて怖かった。

    「今じゃウチの組に仕掛けるバカはいねぇと思うが、何言われても耐えろよ」
    「──ウッス」
    「……すまねぇ」
    「ッ──アンタは悪くない! 間違ってねぇ! だから……謝らないでくれ」

    組の元若頭が組織のボスのイロだからタケ兄の組は安泰、なんて噂が出回っている。
    イロじゃなくてヨメで、噂じゃなくて事実だが、挑発してくるヤツはいるだろう。
    今までも歯を食いしばって耐えてきたのだろう。そういう男だ。喧嘩っ早いが仲間を守るために命を張る男。
    東卍から追放して離れた時間は長い。それでも変わらない姿に安心した。

    「なー、腹減った」

    「アァ?」
    「もう昼前か」
    「出前頼みますか?」
    「あー、オレの分はいい」
    「なんで?」
    「出前とか店モンは味が濃くて脂っぽいだろ。連日はなァ」
    「それが?」
    「ハァー。いいか、オマエら。三十越えると…いや、オマエらは寝起きでたい焼きとペヤング食える人間だったわ」

    「…とにかく、胃がもたれるからオマエらの分だけでいい」
    「それじゃあタケ兄どうすんの?」
    「あり合わせのチャーハンを作る」
    「オレもそれでいい」
    「オレも」
    「──三人前か。流石に具が足りない気がする」
    「買い出し行ってきますよ」
    「圭介。オマエはもう若頭なんだからネギ飛び出したスーパーの袋なんざ持つな」
    「じゃあオレが頼むよ。何が要るの?」

    ソファーに寝っ転がりながらメールを送る。ついでにシンイチローにもメールする。

    「──頼んだ。タケ兄、チャーハン五人前に出来る?」
    「五人前?! まあ、米はあるから大丈夫だろ」

    ***

    「マイキー! 頼まれたモン買ってきました!」

    ネギが飛び出したスーパーの袋を持った春千夜がやって来た。早いな。

    「おいクソ! マイキーにつまんねぇ買い物頼むンじゃねぇ!」
    「春千夜に頼んだのかよ」
    「おい、卵入ってるんだから優しく渡せ!」

    台所にタケ兄を見送り、オレはソファーに横になった。
    しばらくすると、ジュウジュウと音が聞こえてきた。ハムが焼ける匂いとネギの甘い匂いが漂ってくる。
    春千夜がキレながら卵をかき混ぜていて、場地が皿や飲みモンを用意している。

    「ただいまー」

    シンイチローが帰って来た。
    メールでチャーハンの話をしたから仕事を切り上げてきたんだろう。愛されてんなぁタケ兄。

    「真? 早かったな。おかえり」
    「おかえりー」
    「…ボス、お疲れ様です」
    「……お疲れ様です」
    「よう。来てたのか」

    兄貴がいて、タケ兄がいて、幼馴染みの二人がいる。
    ガキの頃のようだった───賑やかで可愛い妹達はいないけど。

    ***

    久しぶりに食べたチャーハンは美味しかった。

    「マンジロー、寝るならベッド使え」
    「今も飯食ったらすぐ寝るのか。逆流性食道炎に気をつけろよ」

    「ギャクリューセー? ショクドーエン?」
    「胃液が逆流して食道を炎症させンだよ」
    「?」
    「つまり胃に悪い」
    「マジかよ。ヤベーじゃん、マイキー起きろ!」
    「起きると思うか?」
    「無理だワ」

    「しょうがねぇな。よっと──」
    「腰痛めンなよ」
    「ハルチヨ、ドアと電気頼む」
    「はい」

    温かい背中。明るい声。二人分の混ざった煙草の臭い。
    ああ、やっぱり────オレ達は間違えてなかったよ。


    ※※※※
    幸せマイキーの独白(当社比)しかし、薄ら氷の上である。
    このマイは真達の隣に住んでいる(マンションの隣部屋)が、ほぼ兄貴達の部屋にいる。今までと同じ様に真と一緒に寝ている。
    佐野兄弟は共依存をしている時期が長いのでマイキーはセッ…の二人に遭遇しても気にしない。混ざりはしないけど、平気でたい焼き食べたりその場で寝る。
    真も気にしない。弟は臣を盗らないので。だからこそ自分の代わりにマイキーを監視として置いている。
    臣だけ恥ずかしくで辛い。感度が倍々になる。でもその内慣れそう。適応能力高そうなので。
    いずれ臣も共依存になる。(口マンチック蟻地獄ってすごい言葉だけど似合う)

    三途は黒幕?リーパー?何言ってンだテメェ、寝言は寝て言え!のンズなのでハルチ成分が多め。
    兄が戻って嬉しいが、真の檻の中なのが気に入らない。真かマイがいるか、マイに監視を頼まれた時だけ部屋に入れるので。
    自分の王はマイキーだと思っているので強要されないかぎり真をボスって呼ばない。真も気にしていない。

    場地は真に最も警戒されて嫉妬されているため、組の報告でも真かマイがいないと部屋に入れない。
    マイは真への罪悪感、臣の組の立場から場地が裏切る可能性は低いと考えている。
    真は裏切れないので自分がいるときだけ、報告とかなくても呼んで時々会わせてあげる。
    今でもダチだし、敵対していた組の若頭とはいえ、場地が反社になったのは東卍を守ったからだと思っているので。

    チャンエマとンジュは残念ながらお亡くなりに…
    キサキによって真を狙うよりも妹の方が東卍メンバーにダメージを与えられるので優先された。正気値大幅減少、発狂ポイントその②
    イザナの死はマイにとって正気値は減ったが発狂ポイント加算なし(真の様子に発狂ポイントは加算される)
    真は正気値が大きく減って発狂ポイントが加算されている。その③
    ンジュは裏社会についてきたが、抗争中に亡くなる。正気値マイナス、発狂ポイントその④
    ①は言わずもがな武臣の殺人。


    佐野・明司兄弟(妹)の人生がクソゲー過ぎる。
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