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    aya_tugu

    @aya_tugu

    ポイピクはリべ小説って形を取っています(仮)
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    aya_tugu

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    しんおみ 謎軸  ※ネタ語りの方が長い 二人ともダメダメです

    【Not Destiny】右目が熱い。痙攣した身体は意味のある言葉を吐き出せない。
    医者やナースが口を開けて何か言ってるが、脳みそに届かない。
    勝手に動いた眼球が、大人達の後ろで泣きそうなガキを見つけた。
    そんな顔すンならナイフなんて振り回すなよ。
    目を開いているのに何も見えなくなって、その代わり耳が聞こえるようになって。

    「死なないで、タケ兄!」

    それが、終わりの言葉。

    ──だった、はず。おかしい。なんでオレは赤ン坊を抱いているんだ?
    オレと違う、色素の薄い産毛みたいな細い髪にバサバサのまつげ。
    春千夜なのか。それとも千壽? 一体何が起こっているのか。
    夢にしては、おぼろげだったオフクロの顔まで見える。
    デカい腹のオフクロがオレに優しく声を掛けた。

    「春千夜、重たくなったでしょう?」
    「春千夜……」
    「抱っこ疲れた?」
    「うん」

    オレは優しい手に春千夜を返すと、部屋のカレンダーを探した。
    どっかの保険屋からもらったカレンダーは『1991年7月10日』になっている。オレは過去に遡っていたのだ。


    結論からいうと、オレは兄貴にはならなかった。
    フツー、グレた弟にナイフで切られた傷が悪化して死んだなら、兄貴としてグレないように躾するだろう。
    でもやめた。無理だったからだ。オレは”真一郎”にはなれない。
    家族中心、弟中心でテッペンに駆け上がったスゲーヤツ。ダチのオレらにも優しかった。
    その分、テメェが不自由そうだった。それを苦に感じねぇンだからハナからオレと出来が違うのだ。

    親父代わりに厳しく躾たが、その結果があのザマだ。
    ガキの育て方なんて、親父を除けば真の育て方しか知らない。
    あんな怪獣が暴れても笑って見守ってやるなんてオレにはマネ出来ねぇ。
    だから、オフクロが家を出てくときにくっついていった。

    いい兄貴になれねぇなら、いなくても問題ねぇだろ。
    真とはダチのままだったし、家に遊びに行くのをやめても学校や公園で遊べた。

    ──そうしたら、オレは”軍神”になれなかった。
    前と同じ様に真の横にいたはずなのに、オレに声は掛らなかった。
    オレは何を間違えた? 分からない。問いただすことは出来ない。
    誰よりもオレが”軍神”なんてタマじゃねぇことを知っているから。

    黒衣の男達のラストランを見送る。トップを走る男の背中で、生意気そうなガキが目を輝かせていた。

    ****

    ──万次郎が死んだ。
    強盗に殺された。バイクを盗みに来たダチに殺された。
    なんで、どうして。コンコルドを贈らなかった世界でやっと幸せになれると思ったのに。
    なんでオレは電話しちまったンだろう。
    どうして深夜の店に呼んじまったンだ?
    浮かれまくったバカがよ。オレが間違えたせいで万次郎は『また』死んだ。

    葬式の終わり、コンビニでみんなの飯を買って、車が突っ込んできて、オレは──
    また過去に戻ったのだろうか。間に合うンだろうか。
    込み上げる恐怖を抑えながら、カレンダーの数字を見る。
    『2003年7月30日』
    オレは未来を変える……また誰かを殺してでも。

    そんなオレの覚悟とは裏腹に、スクスク育った万次郎は自分のチームの特服を見せに来た。
    今度は間違えない。すぐにチームのヤツらを店に呼ぶように言い、バブのお披露目を目の前でする。
    喜び飛び跳ねる万次郎やケースケたちに安堵する。ダチってイイモンだよ。殺し合ったりするモンじゃない。

    まだまだ気を抜くわけにはいかないが、ホッとしたオレは自分のダチに会いたくなった。


    「武臣? 誰ソレ?」
    「”軍神”なんてウチにはいなかっただろ」
    「は?」

    訝しがる二人を置いて家に駆け戻る。答えが欲しい。オレの望む答えが──

    「なあ、万次郎…春千夜、どうしてる?」
    「春千夜…? さぁ? クラス変わって遊ばなくなったし」
    「なんで!?」
    「何でって…そんな仲良くなかったじゃん」

    「家にも遊びに来てただろ!?」
    「遊びに来たつっても小学校上がる前のちっせーときじゃん」
    「そんな…なんで…」
    「なんでなんでうっせぇなー! アレだ、タケ兄が来なくなったからじゃん?」
    「は…武臣?」
    「タケ兄、母ちゃんと家出ただろ。それから遊びに来なくなったから」

    知らない。確か武臣は父子家庭だったはず。
    ばあさんのところに預けられて、オレと万次郎に弟の春千夜を引き合わせて一緒に遊んでいたはずなのに。

    実家のソファに腰を下ろすと、”オレ”の知らない記憶が浮かび上がってくる。
    コンコルドを巡って万次郎とケースケが喧嘩して取り合いになり、真っ二つに折れてしまったのだ。
    そんなとき、泣きそうな顔で兄を呼ぶ春千夜はいなかった。よく似た女の子も。
    走り回る万次郎を叱る武臣もいなかった。ソファの指定席には誰もいなかった。

    部屋で大切な思い出を手に取る。
    揃いの特服を着て三人組が旗を掲げていた。違う。オレ達は四人だった。

    欠けた写真を見ていると、夜の記憶が頭を通り過ぎる。
    バイクで走るオレの横はワカだった。オレの次にライテクが上手いから当然だ。
    でも違うだろ。オレの横には──   


    ※※※※
    実際は過去にタイムリープしているのではなく、別の並行世界の過去にリープしている設定。
    並行世界なので多少のズレがある。
    ※ミッチのタイムリープとは違うタイプ

    武臣ママンはこの軸では離婚して家を出て行った感じです。
    恐らく親父似であろう臣がくっついても大丈夫だったのは、一度死んで反省した臣だったからかも。
    世話が焼けるけど、ついつい世話を焼いてしまう男なのでママンも放って置けなかった感じ。

    武臣がリープ出来たのは野良リーパーオッサンの与太話を暇潰しで聞いてあげたから。
    心に余裕があった+まだ軍神と呼ばれて増長していない=(弱)気のいい少年だった少年武臣はお礼にリーパー能力をもらった。多分キラキラした目で「スゲーダチがいるんだ!」「オレもあんな風になりたい!」とか言ったのかもね。
    ※リープした年はンジュちゃんが生まれる前、明司兄弟は10日生まれや7月+3日=10など10の数字があることから

    平行軸の本来の真は『同じ兄貴なのに自由でお調子者の武臣』が好きだったので、兄貴じゃなくなった武臣は仲の良かったクラスメイト止まり。

    ”軍神”という呼び名も”黒龍”という威光もない弱臣はフツーに学校いって卒業して就職して彼女にガキが出来て結婚している。男の子だが、怒鳴りつける育て方はしていない模様。
    光がなくても、なんだかんだ生きていける男。酒と煙草とギャンブルをするが、ソコソコ人並みの幸福は得る。

    春千夜は親父の厳しい躾でグレる。結局ポン刀で暴れて東卍に所属。
    ただ、マイキー命!ではないものの、武藤さんは理想の兄貴!ではあるのでどこまでもついていく。
    武藤さん生存ルートになります。ヤッタネ!
    比べる兄貴がいないので純粋だが、王もいないので一身に重たい感情を受ける武藤さんの明日はどっちだ!

    ンジュちゃんはそんな兄貴のマネをして東卍に入るかもしれない。イザナよりマイキーと気が合いそう。
    イザナがニィしていたら可愛がってくれるかもしれないが、チームの在り方がイヤそうなので。
    でもなー女は殴らねぇ主義が族に入れるかつったら微妙なラインだな…副総長も幹部も反対するでしょ。マイキーがだだを捏ねるか、ンジュちゃんが粘るか。

    ンズがいない分、バジさんとよく喧嘩するマイキー(バジさんの口が裂けているかもしれない)
    ンズの大人しそうな性格からして、兄貴から紹介されなかったら一緒に遊ばなそう。
    ただでさえ弱いヤツに興味ありません、しているちびマイキーだもの。家に来たことあるなってだけで遊びには誘わないだろうし。
    親父→武臣→ンズという形でンジュちゃんの面倒を見ていたが、親父→ンズになったので良くも悪くも緩衝材がいない。
    グレた兄貴に弟妹任せていたので親子仲はよろしくなさそう。遊園地とか行かなかったんだろうな(個人の妄想)

    リープ真は万次郎も元気、じいちゃんも元気、エマも元気!(イザナとも関係回復を目指しているよ!)リベンジ大成功で幸せなはずなのに、一人欠けた男に思いを馳せてしまう。
    でもキサキPは変わらないのでチャンエマは死ぬし、イザナも死ぬ。真も死ぬ可能性。
    黒い衝動がマイキーにあれば裏社会不可避なので…生きてはいても会えなくなるかもね…
    ミッチに能力譲渡していれば、この軸でも未来があるが、渡していないと真自身も確実に殺されて別の世界に飛ぶ可能性大。

    生き残った場合、真は緩やかな地獄でも生きていける。一番の弟が”まだ”生きているのなら、どこにも行かない。行けない。
    万が一、武臣が父親している姿を見たら、嬉しいけれど素直に喜べない。声を掛けられず、泣く。
    大好きだった武臣がいない。それは「自分の側にいなかったから」かもしれないし、「自分が人並みの幸福を奪っていた」のかもしれない。
    ※武臣は気にせず「お前もタイムリープしたのかよ!マジでビビるよな~」とか言いそう。
    自分の頑張り(就職、父親)を褒めてもらいたくて真に(盛って)話すが、真はオレの武臣なのにオレの武臣じゃない、と消化不良を起こす。ままならない。

    ※「ミッチに力を渡す」+「武臣に声を掛ける」を達成するとしんおみルート解放(勝手に)
    ここで声を掛けると武臣がリープしたこと、別の世界線だけれど軍神だった武臣=自分の横にいた武臣であることを知る。
    武臣にとってもリープ真は自分の知っている真(前科やずおんを隠している)だし、自分に優しいので会えて嬉しい。
    そして二人で遊ぶようになり、武臣にとって真>嫁になっていくので嫁と離婚する。
    子供を置いて出て行かれるけど、頑張って育てる。真も応援するよ!自営業だから預かってやるよ!とか一緒に飯食おうぜ!とか武臣親子を構いまくる真。
    よしよしされる武臣パパと真おじさんってもう一人のパパみたいってノンキしてる臣Jr.
    臣Jr.が小学校行ってる間にお前のパパ喰われるけれど。やったね!臣ちゃん家族が増えるよ!(おいやめろ)
    一番の弟も頼れる仲間がいるし、自立して自分の元を巣立っていく。
    でも大丈夫。手の掛る親子がいるから寂しくないよ!この真は一生結婚出来ないと思われる。ヨメ?オレには武臣いるじゃん?(ベンタブラックの瞳)

    あの傷のエピはウェイ!軸だけなのか…なんなのか。
    ブラ軸ンジュちゃんの告白で、傷がある武臣に叱られて言い返せるようになりたい!って6歳?の男の子が、ナイフでザクー!しといてうじうじしているワケないし、その後も強気で叱れる武臣凄すぎるだろ…更に厳しくしたのかな?
    妹にシメさせる!と言っているいけどブラ臣は妹の強さ舐めてたじゃん…どんどん武臣が分からなくなっていく。

    ミッチ軸(リーパー真軸も)では傷が結成後→解散の間に出来ているので、そんな幼い少年がナイフ持って反抗するって覚悟決まりすぎでしょ。いくら憧れのマイキーが相手を容赦なくボコるガキであっても、そうなりたい!自分もナイフ使う!ってなるのか?なるのがンズクオリティだけれど。でも切りつけて家を出ているんだよな…6~7歳で???
    もしかして、ワク先生何もかんがえて……これ以上はいけない。

    【Not Destiny】
    真一郎と武臣は運命の相手ではない。
    宿命でも因縁の相手でもない。だから赤い糸もない。
    お互いが大好きだったから一緒にいた。お互いの視線が違えれば、そのまま。
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