【○○…腹が減った】
夜、パソコンで作業をしている私の脳内に彼が語りかけてくる。
明日までに完成させなければならない課題を前に腹が減ったと語りかけてくる生き物はヴェノムという地球外生命体だ。
隣人であり友人であるエディ・ブロックから仕事の都合で1日コイツを預かって欲しいと頼まれている。
『ごめん、今は手が離せない。後にして』
【さっきもそう言っただろ…もう3時間が経つぞ】
ちらりと時計を観るともう23時を超えていた。
『えっ…うそ…もうこんな時間?』
課題はまだ半分しかいってない…。
この課題を提出しないと単位を落としてしまう…。
そう絶望に浸っていると【こんなに待ってやったんだからそろそろ喰わせろ】とまた彼が私の脳内に語りかけてきた。
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