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    q_me_ta

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    q_me_ta

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    あとがきってなんかカッケェな、そう思い立ったので書こうと思います。

    ギンガノカナタ・あとがき元来自作品は拙作であれど密やかに愛していて、だけれど自惚れることなく振り返らない主義を取っていましたがやはり広大なストーリーとテーマという破茶滅茶に重い看板を背負わされたこの作品への熱意は今までとは比類なきもので、その余韻を冷ますべく気づかれそうで気づかれないネタとか裏設定みたいなのを中心に綴ろうと思います。

    オレの作品にはこんな設定とか伏線があるんだぜ〜!!と自慢げに外に向けて発信するのはダサいというか、何か無粋だなと感じてしまう派なのでこのメモも果たして公開されているかどうかも定かではありませんが、備忘録もといこの時のおれはこんなこと考えながら作ってたのか〜はぇ〜と思い返せるように色々書こうかな 前置きがクソ長くなったのでそろそろ本題に入ります。

    ・テーマの着想

    とくにありませんが、全体のテーマを掲げるときに他の作品内容に干渉しすぎないかつ統一感を持たせるにはどうすべきか考えたときに、作品紹介の形に色を持たせるのはどうだろうとぼんやりと考えていました。タイミングよく、宇宙の話とか書いてみたいな〜SFとかやったことねぇしと思いプラネタリウムというテーマに設定させていただきました。

    ・走り出し

    0から広大な作品を作るのは至難の業というのは薄々感じとっていたので、昔話とかから上手い具合に引っ張ってこれたらな、と思って最初に目に止まったのが竹取物語でした(後に出るTBSCさんの番発のテーマがかぐや姫だったりAREAさんのサントラで竹取物語を取り扱っていたりとタイミングが奇跡的に色々被って何か言われまいかとヒヤヒヤしておりました)。
    なので最初からヒロインが敵に宇宙に連れて行かれて、それを主人公が連れ戻す みたいな大まかな流れは決めていました。
    この時はヒロインの名前がカグヤ、主人公の名前がギンガで逆だった気がします

    ・世界観設定

    同期に「くめたって未来の話あんま書かないから見てみたい」と言われたのを思い出して、じゃあ未来の話にすっか!SFだし ということですんなり近未来を舞台にすることは決まって、そっからどう細かな部分に迫っていくかで時間を食ったような。
    一作目の「おかしキングダム」の時からそうなんですけど、前提をまるまるひっくり返すという手法はド派手で凄く好きなので、今回もそれ狙いでなんか上手いことできないかな〜と思っていました。
    いつだったかシャワーを浴びてるときに 宇宙人を取り扱うコンテンツはどうも宇宙人が少数派かつ稀な存在で、地球人視点で話が進むことに気づきまして、じゃあ全員地球人だと思い込んでる宇宙人ってことにしちまえ!と思い立ったのが世界観設定の第一歩でした。

    ・キャラ設定について

    新体制一発目のテーマを任されるにあたって、とにかく「わかりやすさ」を重視したキャラ作りをしていました。
    世界観が結構複雑というか、説明を伴うものなこともあって、そのバランスをキャラ像をわかりやすくすることで取ろうと思って作っていたのでみんな個性が強いです。
    ネーミングは毎度統一性を持ったものがいいな(気づいてもらえたときに嬉しいし)と思っている派なので、味方陣営(制服を着ている面々)は人工衛星等から、敵陣営は竹取物語でかぐや姫に求婚を迫る人々から取ってきました。
    詳しい情報は以下の通りです。

    カグヤ…月周回衛星「かぐや」
    ギンガ…X線天文衛星「ぎんが」
    ミネルバ…小惑星探査ローバー「ミネルバ」
    ハヤブサ…小惑星探査機「はやぶさ」
    ノゾミ…火星探査機「のぞみ」
    ミカド…竹取物語「帝」
    イソカミ…竹取物語「石上麻呂」
    クラモチ…竹取物語「車持皇子」

    (はやぶさが結構わかりやすいから、そこを手がかりに調べたら気づいてもらえるかもな…みたいな魂胆でした)

    苗字は意外とテキトー。
    カグヤはXでも言った通りオズワルドさんの「改名」というネタのくだりをやりたかったので全部あ段の苗字を、ギンガは仰々しいものにしたかったので「STAR DRIVER輝きのタクト」にて綺羅星十字団が使う合言葉の「綺羅星☆」から、ミネルバは「竹取物語」のさぬきの造が別説によると「さかきの造」とも言われていることから(ミネルバの位置はカグヤとギンガの名前が逆の時から決まっていたので)。ハヤブサ、ノゾミは一般人感を出したくて普通のをつけました。


    キャラ像はシンプルに少年アニメっぽく!と思ってあまり深く考えずに作りました。ハヤブサは熱血ではバカに。ノゾミは「ぼっち・ざ・ろっく!」のぼっちちゃんをモデルに。ミネルバは語尾が特殊なマスコットに。ミカドは「東京喰種」シリーズの月山習をモデルに。イソカミ・クラモチはあまりありませんが、ミカドの引き立て役としてかませ犬っぽく。ギンガは外見はプリキュアだけど中身はごく普通の少女、カグヤは陰キャ
    みたいな感じで作りました。
    カグヤくんみたいな陰キャを作るのが凄く好きで(自分から引っ張ってこれる部分があるので)結果的には拙作「左恐怖症の少女」の左真直くんをよりガキっぽくした、みたいな感じに仕上がりました。

    キャラ立ちのウケは内部・渉外ともにそれなりにあったのでいい感じのバランスで作れたかなと思います。
    殴り書きですが、演者さんに配ったキャラ設定を貼ることにします。


    仲原カグヤ(16)♂
    一人称僕 ネガティヴ
    デカいヘッドホン 片目隠し前髪重め 身長163センチ 
    成績はちょい良いけどめっちゃできるわけじゃない
    運動できない
    音痴
    モテない
    天文学研究会を作った
    幼い頃、星空の丘で怪我をしていたところをカグヤに助けてもらうが、カグヤの力でそのことは忘れてしまっている。

    綺羅星ギンガ(17)♀
    一人称私
    キラキラ明るい
    孤独、さみしがり屋
    金髪
    170
    可愛い
    運動神経良い
    勉強できない
    生徒会長
    地球人の末裔
    必殺技:きらりん☆ビーム
    自分が存在している為世界が分断されていることに責任を感じている

    坂木ミネルバ(18)♀
    一人称ネル マスコット
    語尾に「ネル」をつける
    ジト目
    140センチ
    メカニック
    生徒会副会長←いるか?
    毒舌

    ハヤブサ(16)♂
    一人称俺 熱血
    セリフに必ず四字熟語を入れる
    空手部
    身長180
    国語だけできる(漢字がかっこよくて好き)
    アホ
    天文学研究会にも入ってる
    カグヤの幼馴染

    ノゾミ(15)♀
    一人称私 陰キャ
    常に敬語
    猫背
    目隠れる前髪
    変な笑い方
    身長160
    文芸部
    天文学研究会にも入ってる
    カグヤの幼馴染

    ミカド(24)♂
    一人称僕 
    身長225
    イカれた目
    言動が変
    なげぇ足
    なげぇ手
    地球人の末裔
    エクセレントッ!が口癖

    クラモチ(21)♀
    一人称私 ミカドのオタク
    限界 イソカミの姉

    イソカミ(21)♀
    一人称私 ミカドのリアコ
    限界 クラモチの妹


    こう見ると若干原案からずれているのもあるかも?
    キャラデザは感覚で作ってて、思いつかなかったら演者さんの髪型とかを若干いじって逆輸入したりもしています


    ・マジで細かい設定

    ○ビームの強さ
    ギガ☆ビーム<みらくる☆ビーム<きらりん☆ビーム
    の順番に強いです。
    ギガ☆ビームはエネルギー弾、みらくる☆ビームは長めの光線、きらりん☆ビームはみらくる☆ビームにタメが入って太くなった感じ。
    頭のヘンテコな星から出るもんだと思われてることが多いですがイソカミとかクラモチが手につけているものと似た兵器を装着してアイアンマンの如く掌から放出します。
    細かなシステムとかが内蔵されているわけではなく、ギンガの感覚で強さを決めています。(ギンガはビームの名前をかっこいいと思って叫んでます。別に叫ばなくても打てます)


    ○宇宙人の兵器
    生命エネルギーを兵器に入れることで放出することができる、とだけ本編では説明されています。
    宇宙人やギンガは説明の通りそれによって異能力を発揮していますが、じゃあなんでカグヤたちは兵器を使わないのかと言いますと、一度に使える兵器の数は一つだけで、カグヤたち先祖の宇宙人が地球人に擬態する際にその兵器を体内に埋め込むような形で使ったからです。
    その状態が本編の時代の地球人側宇宙人にまで遺伝しているため、彼らは兵器を使うことができません。



    ○成長速度
    ミカドが本編にて「宇宙人に対して僕たち地球人の時間はまるで牛歩だ」と言っている通り、カグヤたち宇宙人は地球人よりも成長速度が速く、地球人の三倍ほどのスピードで成長します。
    なので、本編ではギンガが実年齢17であるのに対しカグヤ、ハヤブサ、ノゾミは大体5歳くらい、ミネルバは6歳くらいになります。
    回想シーンは本編から約2年前の設定ですが、カグヤの姿が子供なのに対してギンガの姿があまり本編とは変わらないのにはそういった理由があります。これも竹取物語のかぐや姫にちなんでいたりします
    (ギンガは2年の間にショートヘアからウルフカットになり、グローブもつけるようになりました。マイナーチェンジってやつです)


    ・小ネタ

    沢山あるしなんなら俺が忘れてるものもあるかもしれません 忘れてたらごめんね

    ☆全体OP、ED曲の選抜
    人ハピ先輩がSFをよく取り扱っていて、その影響でBUMPを聞いていたので敬意を込めてBUMPにしました。
    OPは掴みなので、わかりやすい方がいいと思ってテーマにも合った「天体観測」を、EDはテーマと丸かぶりだけど若干マイナー(?)な「プラネタリウム」を選びました。

    ☆高校の名前
    作中では2回しか出てきませんが、藤ケ崎高校の名前にも理由があります。
    何度も言っている通り本作は「竹取物語」からの引用が多いので、最後に竹取の翁がかぐや姫から受け取った不死の薬を頂上に埋めに行ったことが由来とされる富士山の「ふじ」から派生して藤ケ崎高校になってます。なので多分舞台は静岡県な気がします知らんけど
    (破茶滅茶に余談ですがヒロインの名前がカグヤ、主人公の名前がギンガだった時のさらに前は主人公の名前がフジでした)

    ☆全部あ段じゃん!のくだり
    Xでも、本文でも前述させていただいた通りオズワルドさんの「改名」というネタからまんま引っ張ってきています

    ☆ハゴロモ・オブ・ザ・ギンガ
    天の羽衣に由来します。それ以上でもそれ以下でもありません。ちなみにシステムナレーションの声はくめたです

    ☆劇中歌の選抜
    米津玄師さんの「Nighthawks」にさせていただいた理由はいくつかあって、劇中で「手を握る・掴む」というワードが多くリフレインされていることや、カグヤ、ギンガ共に自分のことを卑下するシーンが多く歌詞に当てはまっている点が多いことなどが挙げられますが、やはり大きな理由としては米津玄師2023TOUR「空想」において演奏された際、間奏部分に「天体観測」イントロのギターリフが入って、あからさまに「天体観測」を意識して作られたであろう楽曲であることが示唆されていたからです。
    OP曲とも繋がりを持たせるために選抜させていただきました。

    ☆ED曲の選抜
    米津玄師さん好き好きマンの俺として最後の一年はRDのEDは全部米津玄師さんの楽曲にしようと以前から決めておりまして、外に出す10番目のRD作品なので内容や終わりの雰囲気にも合った米津玄師4thアルバム「BOOTLEG」10番目の曲である「ナンバーナイン」にさせていただきました。


    ・その後

    あんまり考えてませんでしたが、ギンガちゃんが「進撃の巨人」のヒストリアの如く地球人の王女的立ち位置に君臨してみんなを明るく統率したんじゃないかなと思います。
    シアターオブザギンガの添乗員の姿も、乗客として乗ってくださった渉外の方々の姿も地球人と似たようなものだったので、おそらく残されていた半数の宇宙人も地球人に擬態することで力を失い、第二の地球史を歩んでいくことになったんじゃないでしょうか。


    ・あとがきのあとがき

    ここまで読んでいただきありがとうございました。本作は今まで以上に気合を入れて作らせていただいたので、当日は予想以上の反響があってとても嬉しかったです。
    これからもエクセレントなラジオドラマ作りを目指して精進いたしますので、不束者ではございますがどうか温かい目で見守っていただけると幸いです。
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