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    @64A521A

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    恒常化されている幻覚その1 月の光を背負った柳

    満月の夜に、夜の海に出かけた真田と柳。柳が海の中にずぶずぶ入っていって、「蓮二、危ないからよせ」と真田は柳を引き止めようとする。しかし、柳が「弦一郎おいで」と言うとそれに従ってしまう。腰のあたりまで波がかかるところで柳が真田の顔を手で包み込む……

    絵的に2人が夜の水辺でなんかしているの好き。一面藍色で星空の染色液みたいになっている水が好き。

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    MOURNING真→柳に気付く仁王。

    自解釈真→柳は、言葉にしたりわかりやすく行動で示すというよりは、「どんなものを美味しそうに食べていたか」「どんな時に楽しそうにしていたか」「どんな時に胸を痛めていたか」をよく見ていて覚えているという感じです。普段は鈍感かつわかりにくーい男なのですが、いざというときには、柳が必要な言葉、行為で思いを示してくれます。ふとした瞬間に漏れちゃうこともあります。それが書きたかった。
    真柳習作「アイス小夜曲」アイス小夜曲

     「おい、仁王。寄り道はよさんか。」
     幸村の見舞いの帰り道、ふらふらとコンビニの方へ歩いて行った仁王を注意する。真田が己の奔放な振る舞いに突っかかってくるのはいつものことなので、今更気にも留めない。空は徐々に黄金色になる兆しを見せているというのに、太陽から、地面から、熱がじりじりと全身を焼き付ける。少しは涼まないとやっていられない。
     仁王は、振り向きながら、舌を出す。
    「お前さんもはしゃいどったじゃろ、”こおり”。」
     幸村から部員へのアイスクリームの差し入れがあったのはつい先日のことである。灼熱の中、ひんやりとした甘さが極上であった。通常ならば、部活中の間食に注意をしそうな堅物たちも、アイスクリームの前では心がどろどろに溶けているようだった。浦山をみて、ソフトクリームのことを考える柳生の愉快な顔が思い出される。そして、アイスクリームが届くや否や、一番に飛びついたのは真田と柳ではなかったか。
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