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いつも通り日中の勤務を終え帰宅する。
シャワーを浴び終え、濡れた髪を拭きながらリビングのソファに腰を下ろした時、
「ロトロトロト…」
不意にスマホロト厶の通知音が鳴った。
ポケットから取り出して確認すると見慣れた発信者名と件名が目に入る。
ことはない、空飛ぶタクシーの予約メールだ。
予約名:アルバート・ハインライン
日時:〇月〇日 17時〜17時40分
場所:〇〇シティ
目的地:〇〇タウン
人数: 1人
運転手指名:アーノルド………
画面をスクロールしながら要項を自身のスケジュールと照らし合わせて確認していく。
特に指定はないのにテンプレート形式で書かれた文面からは依頼主の性格が感じられて自然と口角が上がる。
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