お題『お尻』お題『お尻』
僕は諸菱賢太、21歳。
最近水篠さんの周りをうろつくS級ハンターたちが多くなってきて、我進ギルドも忙しくなっている。
そしてここ最近、水篠さんは徐々にイケナイ何かが出ているようで…。
「水篠ハンター、今度僕と食事でもいかがですか?」
最上はそう言いながら旬のお尻を撫でようとする。旬は全くその意味は分かっておらず聞いて見る。
「何故、俺のお尻を触るんですか?」
「そこにあるからです」
「そこにあるからですか?」
「はい、いい柔らかさですね」
と最上が更に揉もうとするところで、諸菱が二人の間に入り込む。
「すみません、遅れました!水篠さんこれから会議ですよね?そうですよね?すみません最上ハンター俺たちはこれで失礼します!」
と荒らしの様に去っていく。
諸菱は急いで旬を別の場所へ移動させると、今度は白川がやってきた。
「水篠ハンター、これから時間はありますか」
「え、まぁ……は————」
旬が言い終える前にまたもやお尻に違和感。後ろを見ると白川の手がお尻の上にあり、優しく撫でている。
「—————」
「柔らかいですね、水篠ハン————」
白川が言い終える前に諸菱は持っていた盾で白川に対して突撃し、吹っ飛んでいく。D級ハンターがS級ハンターに勝てるわけがないが、ここは気にしないでおこう。
「諸菱くん、白川ハ―――」
「行きましょう、水篠さん」
白川ハンターを無視して旬の手を引っ張る。
次に現れたのは犬飼で、この人なら安全だろうと思っていた諸菱は、近づいてくる犬飼に警戒心を解いたがそれがダメだった。
「水篠ハンター、これから他のご用事は?」
「犬飼課長…、いえ、今から帰るつもりですが…」
「では僕と少し食事でもしませんか?」
「食事、ですか――――――?」
何か背中に手を置かれているような気がして、後ろを振り向くとゆっくりと背中からお尻へと下りていく。そこですかさず諸菱は犬飼の手を振り払う。
「あーっと水篠さんこれから会議がー!」
と腕を引っ張り旬を連れていく。
犬飼が追いかけてこないのを見て、諸菱は旬の手を離してため息をつくと、地面に躓いて、目の前にいた旬に当たってしまう。
「ご、ごめんなさい」
「いいよ…それより諸菱くん、どこからどいてもらえると、嬉しいんだけど」
手を置いている部分を触ると、とても柔らかく、筋肉質だった。そしてなによりもいい香りがしており、顔を上げると、旬のお尻の間に埋まっていた事に気づく。
「はぇ……」
「も、諸菱くん――――――」
「ひぇぇぇぁぁあぁああああ!!!」
今までS級ハンターから旬のお尻を守っていた諸菱賢太、21歳。
ついに触ってしまい、悲鳴を上げた。