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    TT_Rex_Solo

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    去年の5月ごろのワンライギルドのお題で書いた小説

    お題「眼鏡」お題『眼鏡』

    ここはハンター協会。普段であれば階級を査定しにくる人達で溢れかえっているのが日常的だか、今日は日本のS級が二人監視課の犬飼と話し込んでいるのを旬は見かけた。
    どうやら聞いている限りは重要そうな話をしていなさそうなので、旬は忍び足で彼らに近づいた。

    「何されているんですか?」

    「み、水篠ハンター」

    旬は犬飼の後ろに忍び寄り隙間から除いて声を掛けると犬飼は肩を上げ後ろを振り向いた。
    ぬっと湧き出た旬に最上と白川は目を見開いた。旬はフッと笑って開いていた犬飼の隣に移動した。

    「なんの話をされていたんですか?」

    旬は全員の顔をそれぞれ確認しながら聞くと最上が口を開いた。

    「実は……僕の眼鏡の話です。」

    「眼鏡ですか?」

    話しを聞くと、どうやらゲート攻略中に眼鏡の破損が何度もありスペアも用意している様だがどうやらそれだけでは足りなくなってきたらしく、それを丁度白川と犬飼に相談していたらしい。

    「正直、俺に相談されても眼鏡は使った事がないからな。そしたら丁度通り掛かった犬飼課長を引きずり込んだって訳だ」

    「なるほど、犬飼さんはサングラスがありますよね」

    「眼鏡ではありませんが、一応サングラスも眼鏡の分類になりますから」

    犬飼の胸ポケットに入ってるサングラスを旬は見つめていた。それに気づいた犬飼はサングラスと取り出し旬の目の前に出した。

    「つけてみますか?」

    旬はそれを受け取って早速付けてみる。少しだけポーズを取ると誰かに写真を撮られたような気がした。白川は吹き出して、犬飼は少々微笑んでいた。

    「どうですか?」

    「ええ、似合いますよ」

    「そのポーズは要らなかったんじゃないか?」

    二人がそれぞれの感想を言っている間、最上は少々面白くなさそうな顔をして、旬が付けていた犬飼のサングラスを取り上げ彼に返した。その代わりにスペアとして持っていた眼鏡を旬に付けた。

    「うわ……何も見えない…」

    どうやら度がキツすぎて旬にはには見えなかった。周りが全部ぼやけて見えるのでゾンビの様に手をあげて徘徊する。その光景が面白かったのか最上は声を上げて笑っていた。犬飼はそれを見て面白くなさそうな顔をして旬に付けられているメガネのレンズをペタペタと触った。白川もニヤリと笑い同じくレンズにペタペタと触ると最上は炎を出して彼らに放つ。もちろん二人はS級とA級なのでそう簡単に炎は当たらない。さらりと避けてしまい壁が何カ所か崩れる。

    「……指紋だらけになりました」

    「構いませんよ、彼らを燃やすだけです。」

    再び炎を彼らに向けて放つ。なんだなんだと周りが騒ぎ始めるが旬は最上から差し出された眼鏡を頭に付けて少しだけ顔を赤くして微笑んだ。
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