【新快/小話】出オチ俺は、高校生探偵・工藤新一。
幼馴染で同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って、黒づくめの男の怪しげな取引現場を目撃した。
取引を見るのに夢中になっていた俺は、背後から近づいてきたもう1人の仲間に気付かなかった。
俺はその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら…
鳩になってしまっていた。
「くるっくー!(いや、何でだよ!)」
バサバサと虚しく羽音が響いた。
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改めて水溜まりに映った姿をまじまじと眺める。
どこからどう見ても鳩だ。
一般にその辺を歩いているキジバトやドバトではなさそうであるが、残念ながら濁った水では細かい部分まで分からない。
冒頭ノリノリで自己紹介してしまったが、今回は遊園地に行った訳でも、怪しげな取引を目撃した訳でもなく。
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