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    a3m_ryu8

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    a3m_ryu8

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    「別に本当の趣味ってわけじゃないけど絶対に自分では選ばない物かつ自分以外がにょいまんさんにイメージしないだろうもの」というセレクトで自分のことを下着そのものに強く印象付けるためにそんなデザインを選んだ、っていうコさんを書いた

    コノノイ♀、二人で下着を買いに行く「恋人が自らとの逢瀬のために下着を新調したと聞いて喜ばない男はいないよ」
    「だっていつものは脱がしにくいって……!いや、そうではなくっっ!!」
    真っ赤になりながら語るに落ちるのは彼女の経験の少なさゆえか。
    「ならば、脱がしやすい物を贈ろうか」
    「はっ?!」
    もはやこれ以上赤くなりようはないほどに真っ赤になるノイマンを楽しそうにコノエは見つめる。
    「次の時はボクの選んだのを着てくれるということだろう?」
    「そ、ういうわけではっ……!!」
    年齢、経験、はたまた情事後の余裕に至るまで全てにおいてノイマンには勝ち目がない。拒否も賛成も出来ないうちにあれよあれよと、午後の予定が決められていった。
    連れてこられたのは高級ラインのランジェリーショップだった。
    (そりゃ十以上離れてるし経験だって豊富だろうけど……)
    手慣れたセレクトになんとなくもやっとしたものを抱えるが、
    (でもこれでスーパーとか行かれても困るか……)
    と自身の想像に苦笑し気持ちを晴らした。
    店内に並べられた色とりどりのランジェリーに圧倒される。
    (今日のやつも安くはなかったんだが……)
    明らかに何かが違う雰囲気に飲まれかけるノイマンに、コノエはいつも通り話しかける。
    「髪と同じ色はやはり似合うね」
    示されたのは濃紺の総レース。いやらしくならない程度に装飾部分の透けたそれはたしかに自身に似合うのかもしれない、とは思った。
    「せっかくだから色々見てごらん」
    諭すようなコノエの態度に、ノイマンは腹を括った。少し恥ずかしいがこんな機会は早々にない上、やはりたくさんのデザインの中から選ぶというのはワクワクするものだ。
    そんなノイマンを愛おしく見守りながら、コノエは自身の独占欲を知覚していた。
    (誰に見せるものではないといえ、それでもその時ばかりはボクのことを忘れられたくはないからね)
    ノイマンが楽しそうに眺める濃い色の派手な下着を贈る気などコノエにはさらさらなかった。
    「これなんかどうだい?」
    少し離れた所にいるノイマンを呼び、ひとつの下着の上下をさす。
    それを見たノイマンは困惑を隠すことなくコノエの顔を凝視する。
    「あの……これ、ちょっと、……イメージにあわなすぎじゃありませんか……?」
    そこにあったのは少女趣味ともいえるような白のセットだった。
    「なんでだい?可愛い君にぴったりだと思うが?」
    「俺のことか弱いお嬢様かなんかだと思ってます?」
    訝しみながらもしっかりと確認してみるが、白の細かいレースを基調としたノンワイヤーのブラレットは肩ひもの付け根とフロントホック部分にリボンがついており、アンダー部分にも少し飾りのレースのフリルが出ているデザインで、ノイマンには到底自分に似合うとは思えなかった。
    そんなノイマンを尻目にコノエは勝手に話し続ける。
    「いいや、強いということはちゃんと知っているよ。でも、ボクにとってはとても可愛い恋人だからね」
    一度言葉を切り、耳元で囁く。
    「ボクにだけ見せている可愛い姿にピッタリだ」
    「なっ……」
    目を見開き真っ赤になっているノイマンを優しい顔で見据えてコノエは続ける。
    「着けてくれるかい?」
    「……試着だけになるかもですよ」
    「見られることを願ってるよ」
    そんな軽口をかけるコノエを軽く睨み、諦めて自身のイメージだとは思えない可愛い下着の試着をお願いした。
    (試着だけしてサイズが合いませんでした、とかで終わるだろ……)
    外に出ていたワンサイズのものを持ってきたのだから、合うはずがないと溜息をつく。さっさと終わらせてしまおうと、流れ作業で見ることもなくブラレットを着用する。
    (なんでサイズ合うんだよ……ノンワイヤーだから、で済むわけないだろ……)
    着用感があまりにもピッタリなことにノイマンは驚愕した。
    (いつ測った?……まさか、な?)
    呆然とするノイマンに声がかけられる。
    「ダメだったかい?」
    ダメというにはサイズが合い過ぎている。一応どう見えるのかと確認に鏡を見た瞬間、ノイマンは愕然とする。
    「っ――!!」
    上半身いっぱいに散らされた愛されたことがわかる赤い痕。
    「他のを選ぶかい?」
    「もっ、もうこれでいいです!!!」
    この赤い跡を何度も見るのは羞恥心が耐えられないと、試着していたブラレットを脱ぎ慌てて服を着て試着室を出た。
    「気に入ってくれて嬉しいよ」
    コノエは少し茶目っ気のある顔で笑う。
    「わかってましたよね?ズルいですよっ!」
    真っ赤になりながら口を尖らせて抗議をするノイマンの手から下着を優しく奪い取ったコノエは、勝手に会計を進めた。
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