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    むくのき

    @muku_sakurak

    らくがきまとめ、はばかられるもの置き場
    文字多数 推敲無し‼️

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    むくのき

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    アプにおける、えのき→たちばなくん
    たちばなくんはえのきすら認めるアイドルしての天才なんですね

    えのきとたちばなくんたちばな。立端愁。記憶の中のお前は響子を慕い、後を追った。純粋に、ただひたむきに。お前を一目見たときからその行く末はわかっていた。いずれ全ての輝きを束ねる者となるであろうと。実際、そうなったはずだ。

    だがこの世界でもそうであるとは限らない。オレが起こしたほんの少しの影響がお前を凡百の徒に成り下がらせた可能性も拭えない。バタフライエフェクトというものは確かに存在する。まぁオレはひ弱な蝶ではなく大空を征く不死鳥であるが─────
    しかし理由もなく、そんなわけはないという確信はあった。天頂にて揺るがず輝く星は地に落ちてくることはない。が、万が一ということもある。オレが見誤り──そのようなことは有り得ないが───彼が流星のひと時の輝きにすぎなかった可能性もある。
    念には念を入れ名前、年齢から調べあげ、あの輝きに再び見える準備は整った。さぁ、見せてくれ、オレに。


    雑踏の中、有象無象の蠢く街中。
    忘れもしないその輝き。
    ───見つけた。

    丸まった背は見苦しいが、輝く星の色をした瞳は忘れようもない。お前はやはり、変わってなどいない。心配など失礼にも程があったな。謝罪の言葉を送るとしよう。

    ああ、楽しみだ。
    自然と、笑みが漏れた。


    人は陽の光の恵みを尊び、称え、崇め、祀る。しかし物語に語られ褒めそやされるのは星ばかり。当然といえば当然だ。星の数ほどという言葉があるほどに、個々に名前をつけてもつけてもキリがないほどに、星はオレたちの上に瞬いている。そして人々はいずれ恵みを忘れる。星をかき消す輝きの元生きているというのに。
    しかしオレはあえて、それは太陽の怠慢であると言い切ろう。ただ在るだけに甘んじ、星々の輝きに負けた太陽の自業自得であると言おう。オレはそうはなるまい。星に目をやる暇もないほど人々を照らし、全ての視線を奪うと誓おうじゃあないか。

    星よ。今はまだ磨かれぬ原石たる星よ。いつかは神話の後を追うことになるやもしれん。しかしオレとてただで道を譲るものか。全てを照らす、最も強い輝きとして。
    お前がオレにも見えぬ先まで行こうと、最後に残る足跡の数までは負けるわけにはいくまいよ。

    いずれお前は一番星となり人々を照らし、そして一等星にも負けぬ輝きを放つだろう。ただしオレとて歩みを止める気は無い。その時に、君という星は太陽の輝きに霞まずいられるかい?
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