主導権「あ"……?」
目が覚めると目の前には恋人である大梧。
妙な体の火照りを感じる。
薄暗い視界とあまり回っていない頭では状況が上手く理解できない。
「あ、戻ってきましたね、流司くん。」
「え……?」
事態の把握ができる前に大梧は確実に良いところを突いてくる。
シている最中に落ちたのだとそこでようやく気がついた。大梧の上に乗ったまま落ちていたらしい。
「ん"あ"……っや、んぅっ!」
咄嗟に声を抑えようと口に手を当てたものの、抑えきれない声が漏れた。
「馬鹿!う、ごくな、っ……!」
中のいい所を的確に突かれているせいでいつもよりも声を抑えられない。咄嗟に体を逃がそうとすると、腰を抱かれ、押し倒された。
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