闇夜のカフネ「あれ、流司くん食べないんですか。」
「あー……減量中だから。いいや。」
居酒屋にて「適当に注文しといて。」と言われ注文し、運ばれてきたつまみに流司くんは手を付けていなかった。お酒の量は相変らずだがほとんど飲み物しか摂取していない。
ビジュアル撮影の帰り、流司くんと終了時間が同じだった。最近はそれぞれ仕事が忙しくなかなか会えなかったこともあり、ご飯に誘ったのは自分だ。快くOKしてくれたが、減量中なら迷惑だっただろうか。
ジョッキに注がれたビールを飲む姿をついまじまじと見てしまう。「何?なんかついてる?」と聞かれ首を横に振った。
話題に困っているのを察したのか「明日は?仕事か?」と聞いてくれた。
「明日はオフですね。流司くんは稽古ですか?」
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