遺書雅楽代 夜鷹へ
遺言を残しておく。
これを読むという事は、丹生桂一郎は抗争関係か、あるいはまた別の問題で死んだのだろう。
所有していた土地や建物、財産に関しては別に残した方にすべてまとめてある。
組に残していたものは全て処分、自宅に残してあるものに関しては雅楽代夜鷹に全て任せるという形にしようと思う。
好きに捨てるでも、残すでもしてほしい。
これを読まない日が続くことを祈ってはいるが、仕事柄いつ死ぬかわからないし、下手したら単なる事故で死ぬかもしれない。
もしくは、何か夜鷹に命の危険が迫っており、アイツの代わりに俺が死ぬ、という選択肢を取ったのかもしれない。
人間何が起こるかわかったものじゃないしな。
あまり長々と書くのも得意ではないので、簡潔に。
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