聞くべきではなかったのかもしれない。
今更それを思ったところで後悔を振り返っても仕方がない。
聞く耳を立ててしまったことに対しては自業自得でしかない。
あくまでも根も葉もない只の噂話でしかないのだから、現実面の根拠は一切ないのだから鵜呑みにしない方が良い。
そう言い聞かせて強がっているけれど、やはり畏怖が騒ぎ立てられる。
あの会話が頭から離れてくれないからと、子供染みた言い訳でしかない。
そうなった経緯は、数時間前の事。
今夜夜番に当たっているエイリークとルーテとリシテアとマリアンヌは、時間があるからとその間軽食を共に取ることにした。
飛空城に設置されている食堂へと足を運ばせ、夕食の時間帯までまだあるのか人は少なかった。それぞれ食事を貰って席についた後、他愛のない談話を広げ親交を深めていた。
4026