ガマン、タタカイ、カイカン「おい、いちろー!どんき!どんき、いこうぜって!」
「あー、もう!わかってるつーか、今向かってんだろ??」
今日は遊びに行く言って家に行けば、忘れてイツメンで飲んでるとメッセが送られてきた。忘れられる事は、まぁ……よくある事で。流石に俺が居るから早く帰ってきてくれるかと思ったが、俺の考えは浅はかだった。左馬刻は俺が待っていると言ったのにも関わらず、連絡をしてから3時間経っても帰って来る気配はなかった。少し苛立った俺は左馬刻に電話をすれば、酔っ払った甘えた声で『いちろーくん、俺様ぁ迎えに来てほしい♡』と言ってきた。その声を聞いてイラッとしたが、惚れた弱みと言うのか、怒りよりも可愛さの方が勝っちまった。左馬刻の猫なで声に敗北した俺は指定されたノッケ横丁の居酒屋に行けば、入間さんにダル絡みしている上機嫌なクソヤクザの姿があった。
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