きっと治ると信じて「私」はある日、家で突然倒れて、病院に搬送された………そして家の人には、「私」がある大きな病気にかかっていることが知らされた。
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「う、うぅ〜ん……ここはどこだ?病院か?何があったんだ?」
気がついたら私はまだ明るい昼間の病室で片腕を点滴に繋がれながら、なんとも言えない感情で横たわっていた。そこには医者ではなく、重音テトが立っていた。家に居候していたあのテトである。
「あ、目を覚ました!よかったあぁぁ……」
テトは軽く涙を流した。
「えっ来てたの」
私は突然の出来事に動揺した。突然すぎてこのまま寝たふりをして緊張を抑えようかとも思った。これは幻覚か!?もしや倒れてしまったから体がどうにかなったかもしれない。そう思ってしまった。
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