愛に満たない金の皿(途中)あなたから見れば僕は赤子も同然で、僕はあなたの手によって安心な乳を与えられ、安全な揺籠へと抱かれて、賢者の魔法使いとなりました。私は教団で身寄りのない子どもとして、選ばれし使徒としてこの世に生を受けました。そして、あの日、僕はあなたによって、あなた方のもとで生まれ落ちたのです。リケ・オルティスと名づけられた子どもに、魔法舎は第二の生を与えました。教団という卵殻の割られた世界で、僕は、ここでも守られていました。あなたは僕の教えのとおり聖なる食べものだけを皿の上に並べてくれ、賤しい食べものを差し出すような真似はしませんでした。教義と規則にしたがって朝と昼と夜を過ごす僕のたいせつな生活が脅かされることはありませんでした。
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