晴殿を都の人柱にしたくない道最優の陰陽師の実態が、晴が実質都のための人柱となっていて、個に固執しない晴は割り切っても、個を見る道は晴という個人を見過ごせと割り切ることができなくて、晴を(自分の尺度でいうところの正しさに基づいて)救い出そうとするけれど、それを救いと思っていない晴自身に「お前程度では」とあしらわれて、ならばまずは貴方に並んで見せましょう、と研鑽する…動機が最初から晴殿を目指しているタイプの道はいないか。
自分自身にすら執着しない晴だから、なんと傲慢な人間もいたものだ…とおもいつつ、根っこにあるのが独善的とはいえ「善」に属する感情だから道を悪いものとして排除もしないし、道が力をつけること自体は都の防衛機構の強化として結果的に望ましいから育てるために弟子にもするし指導という名目の術比べもする。
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