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    うらら

    @coa_urara

    FGO/蘆屋道満/晴道をたしなむ。
    好きなものを好きなだけ。
    移気なので絵が全く安定しない。

    👇お絵かきはここにも格納
    @urr_urr_urr

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    うらら

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    ##晴道

    晴殿を都の人柱にしたくない道最優の陰陽師の実態が、晴が実質都のための人柱となっていて、個に固執しない晴は割り切っても、個を見る道は晴という個人を見過ごせと割り切ることができなくて、晴を(自分の尺度でいうところの正しさに基づいて)救い出そうとするけれど、それを救いと思っていない晴自身に「お前程度では」とあしらわれて、ならばまずは貴方に並んで見せましょう、と研鑽する…動機が最初から晴殿を目指しているタイプの道はいないか。

    自分自身にすら執着しない晴だから、なんと傲慢な人間もいたものだ…とおもいつつ、根っこにあるのが独善的とはいえ「善」に属する感情だから道を悪いものとして排除もしないし、道が力をつけること自体は都の防衛機構の強化として結果的に望ましいから育てるために弟子にもするし指導という名目の術比べもする。
    「この子を強くするのは自分のためではなく、都の全てのため」結局そこに帰結する。
    「お前が力をつければ私も楽ができますね」とかあからさまに口にするもんだから道も気づいてしまう。自分が正攻法で王道から晴をおいかけるほど、自身が人柱のシステムの一端となり助長することになることに。

    であれば。自らこの機構に牙を剥き叩き壊すことで晴を解き放つ道を選択する道。個人の思惑はどうあれ、機構の存続に貢献しているうちは許容していた道の存在がここで「悪しき存在」と判定される。

    道にとって、最初は人柱などあってはならない。ただそれだけだった。

    だが今となっては、晴の人となりを知っている。京の平安のためと手から溢れ落ちた人々を冷淡に切り捨てることもある。残し守ったものを大切にしていることを知っている。笑えることも、その手の温もりも、自分を見つめる眼差しも。術比べをした際の楽しそうな、満足げな顔も。

    それは人でなくてなんなのか。
    貴方は人間だから、人として生きよと
    一生涯をかけて道は訴えるわけだ。

    道の首を落とした後に、そっと唇にふれて「静かですね」っていう晴が………毎日毎日毎日、道の元気で大きな声で、名を呼ばれていたらすっかりなれてしまった。毎日呼ばれては彼をみていたら、いつの間にか視界が彼で満ちていた。なにをしているだろう、なにをしてくるだろうと毎日彼のことを考えていた。

    ここで初めて自分が庇護する民ではなく
    唯一無二の道をみていたことに気づく。
    気づいてしまう。

    道がいる時間は、楽しかった。

    この役目を担うことは苦痛でもなく、この役割から解放されることは別に救いではなかった。
    だが、あの子の…道の存在は紛れもなく救いであったと。

    あー!もうあれだ!!これ!三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい案件!!生まれて初めて、自分の役割とか立場に縛られた在り方というものを恨めしく思う晴。この手でそれを壊して仕舞えば、今もあの子は生きていただろうか。晴の人生における唯一の瑕疵。

    この晴は京の遷都で、役割をとかれるのかなぁ…次代には次代の守り手がいるでしょう、さーて…と1人ふらふら人の世を見聞してまわってる。英霊の中でも明治以降に行生きた人ならリアルタイムでみてたりするかも。それなりに楽しい時間を過ごすけど、道がいた時期みたいなハイテンションな楽しさはなくて、会いたいな、もう会えないな…ってジッと手を見る…。そんなことしてるうちに、きーちさんと同じかんじで、白紙化で座に召し上げられた。

    そうしたら、懐かしい気配があるんだよ。
    気配を感じるかどうかはしないけど。
    晴が会いたいな、会えないなっておててを見てた、あの子の気配が。

    ならば、いずれまた会えることもあるかもしれない。そう思い始めた矢先の地獄界曼荼羅。
    この晴が召喚されたかどうかは知りませんが、文字の晴がルールすっ飛ばして座から干渉してきた晴で、現地の自分とずっと協働してたりしないかな。しりませんが。あることにする。

    「あれをあしやどうまんとは…」

    あの子が自分だけの望みのために京を落とすなどありはしない。実際のあれは"私"を思った優しさからくる行動だった。(でも目的のために手段を選ばないのはかわんないけど)

    ボちゃんは生前道の悪性からコネコネされたから、この悪行とされた道の根っこにあった、晴の在り方を嘆いた善の心など知る由もないわけだ。

    あの子は優しい子なんだよ。
    伝えなくては。
    私があの子を見ていたことを…
    例え、消えてしまう事象だとしても。
    だから現地の晴を焚き付けて嵐山へ走らせた。

    ---

    その後カルデアに召喚されたエゴ道。
    色々混じってるけど、根っこの部分は変わってなくて…ああ、マスターもあやつ同様時代の人柱にされている…と早合点するわけだよね。実際はマスターの場合は、世界のためでもあるんだけど、自分自身も生きるために自分ができることをしているのだから、人柱ではないのだけれど…まるで彼奴判定。

    いや…?道ちゃんというか、ボちゃんは、これ地獄界曼荼羅時点でマスターの口から聞いてるし理解してるな…。うーん。いえ、道ちゃん基準による彼奴判定。

    数多の英霊が集うカルデアだし、
    主人に当たる存在を自分の一存で"救う"などと、いくらマスターが彼奴判定◎でも烏滸がましい…と立場を弁えたことにして日常を過ごす道ちゃんです。平和だね。楽しいね。ご飯美味しいね。しかし、彼奴はどうしているのやら…この事態…拙僧が英霊として呼ばれるのであれば、晴も…いや気になってなどおりませぬ!と言ってたら、晴が召喚される。

    晴が召喚されても、かつてのように人柱であるわけではなし、救うなどとはやはり思わないのだけど、それでも己の霊基の根底がさざめくので、呪をしかけ、術比べを挑み、まるでかつての京のような日々をすごす。

    一方晴は…あの子がいるけど、アルターエゴの方か…と残念に思ってたんだよね。まだ「あれをあしやどうまんとは〜」を引きずってる。
    それでも、道の声がする。道の呪が飛んでくる。道と術比べができる。でも、言わないんだよね。引きずってるから。あの時理解した己の気持ちについては一言も。会いたかったとも、道といて楽しいとも。

    2人にとってはかつて日常を取り戻したような
    そんなカルデアライフ。

    ある日の結構なピンチのカルデア、
    とっさに皆を守らねばと独断で晴が動くけど道が止める。

    「おやめなされ、ここにいるのは貴方が守るべき民でもなければ、ここは貴方が守護する京の都でもありませぬ。まして、この場に集うは名のある英雄ばかり。貴方が、あの頃のように守るべき存在は1人としておらぬのだから」

    だから、あの頃のように。
    道が人柱だと断じて救おうとした晴のような振る舞いはやめろと止める。

    それを聞いて晴はエゴ道も
    自分の知る道に変わりはないことを悟る。

    そうと知れば、
    思いがあふれて伝えずにはいられない。

    おまえがいたあのころ
    おまえばかりを目で追い
    おまえが呼ぶ声に喜びを覚えた。
    ただの識別子に過ぎないこの名が
    お前に呼ばれる時は、私の存在を、お前にとってだけの、ただびとの私にした。

    自分を人柱だとも思わないし
    真実、救われたいとも思わなかった。

    だが個人としての私はおまえに生きる楽しみを教わった。おまえの存在は間違いなく、救いであったよ。
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