ばるせろな五七窓は額縁に似ている。切り取られた風景は一瞬、一瞬が続く美しい絵となる。まさに今夜はそのとおりライトアップされた建築物は目が覚めるほどに荘厳でこの街にいる『特別』を感じさせる。
天井まで届く白い窓枠、透明なガラスの向こうに見える姿はまさに美を体現しており、昼間内部から見たその姿も目まぐるしいほどに鮮やかでキレイだったが夜の姿もまた格別、こういった時、完璧な夜に相応しいのは完璧な部屋と完璧なオトコ、であとは完璧に美味を湛えたワインとうつくしい曲線を持つグラスがあればパーフェクト、つまり今夜は、99%パーフェクト、だったのに…!!!!!!!!
その完璧のうちの重要な要素である、完璧なオトコが頭の中がまったくもってダメ!だったので本当に今は、ダメである。
1937