紫の夜は影を潜め薄いカーテン越しに朝日が差し込んで来る。夜明けだ。
サスケの肌が乳白色の粒子に包まれる。ぼうっと白く輝く顔の目元だけが赤くうっ血する程泣かせてしまったようだ。その事に後ろめたさを感じながらも昨夜この手で抱いた教え子の痴態を思い出すと、治まっていた下半身にズクリと血が通う感覚がする。甘く切なげに喘いで俺の名前を呼ぶ声を思い出せば、またサスケの暖かくて淫らな身体にこの身を埋めたくなってしまう。俺は慌てて煩悩を追い払った。
腕の中で小さく身じろぐ気配がしてサスケの瞼がパチリと開く。
夢見るような表情は年齢よりずっと幼く見えるからその身体を組み敷いてしまった背徳感に小さく詫びた。無垢な黒い瞳が俺をぼんやり映していたが、何度か瞬きをくり返した後ようやく覚醒したのか目を瞠った。ボッと顔を赤らめ羽布団の中に潜り込んでいく。
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