紫の夜は影を潜め薄いカーテン越しに朝日が差し込んで来る。夜明けだ。
サスケの肌が乳白色の粒子に包まれる。ぼうっと白く輝く顔の目元だけが赤くうっ血する程泣かせてしまったようだ。その事に後ろめたさを感じながらも昨夜この手で抱いた教え子の痴態を思い出すと、治まっていた下半身にズクリと血が通う感覚がする。甘く切なげに喘いで俺の名前を呼ぶ声を思い出せば、またサスケの暖かくて淫らな身体にこの身を埋めたくなってしまう。俺は慌てて煩悩を追い払った。
腕の中で小さく身じろぐ気配がしてサスケの瞼がパチリと開く。
夢見るような表情は年齢よりずっと幼く見えるからその身体を組み敷いてしまった背徳感に小さく詫びた。無垢な黒い瞳が俺をぼんやり映していたが、何度か瞬きをくり返した後ようやく覚醒したのか目を瞠った。ボッと顔を赤らめ羽布団の中に潜り込んでいく。
サスケ?と声をかけると真っ赤になった耳だけがぴくりと反応する。
「身体大丈夫?」
「…ああ」
「ほんとに?」
「…いや…腰と…体のあちこちが痛ぇ」
「だよね…無理させてごめん」
「謝るな…俺が抱いてくれって言ったんだ」
「でも初めてだったんでしょ?」
そう言うと震えた体がますます布団の中に潜り込んでいく。
「ちょっとサスケ!顔見せて?」
「い、嫌だ!やめろっ」
ジタバタ暴れる身体を押さえて両手をシーツに縫い付けた。
覗き込んだ顔は朱に染まり目には涙の膜が張っている。
「そんなに逃げないでよ…初めてなのに途中から激しくして泣かせてしまったでしょ?謝りたいよ」
「ちがっ…怖くて…」
「ごめんね」
「違う!初めてだったのに…後ろでイッたから…だから」
「えっ、後ろでイッた⁉お尻で感じたって事?」
「そうだって言ってるだろウスラトンカチ!初めては痛いって聞いてたのに気持ちいいばっかりで、俺…どこかおかしいのか?」
「違うよ、全然おかしくないから!むしろ天才!さすがうちは一族…」
「そうなのか?ならよかった…」
ふ…と笑った顔が可愛くて俺の心臓はキュッと締め付けられた。それと同時にムクムクと腹の下に欲の塊が持ち上がってくるのを抑えられなくなる。
「おいカカシ…俺の腹にアンタのが当たってるんだが…」
「えっと…ねぇサスケ、その才能今からもう一回試してみない?」
「え…?あ…やめろっ…も、無理っ…アッーー……‼
無事2回目も後ろで感じた様子を写輪眼でガン見したので2週間口をきいてもらえませんでした(カカシ談)